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2024_ アジアカップ(11)・・イランがブチかましつづけた、攻守にわたる、積極的&攻撃的サッカーに、称賛の拍手をおくりましょう・・もちろん森保一ジャパン も、しっかりとしたサッカーを魅せたけれど、最後は、心理的な悪魔のサイクルに落ち込んでしまった・・(イランvs日本, 2-1)・・(2024年2月3日、土曜日)

フ〜〜ッ・・

それでも、頑張って、「First Impression」くらいは、書きつづりますよ。

フ〜〜ッ・・

それにしても・・

「あの」ゲーム展開には、ちょっと、ビックリさせられていた。

後半10分に、モヘビに同点ゴールを決められてからというもの・・

日本が、フィジカルでも、サイコロジカルでも、完璧に、「後ろ向き」になってしまったんだ。

ボールを奪いかえしても、まったく、前へいけないだけじゃなく、ボールをつなぐことすらできず、イランの、積極的なボール奪取プロセス(守備)に、タジタジとなるばかり。

サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」ではあるけれど、「あの」森保一ジャパンが、これほどまでに「自信と確信」を失ってしまうなんて。

前へ行くにしても、誰も、積極的にパスを受けようとしないし、ボールをもっても、仕掛けていくという攻撃マインド「さえ」放散できなかった。

もちろん、ヘディングの競り合いでも、まったく勝てなくなってしまう。

まさに、これ以上ないほどの「心理的な悪魔のサイクル」にはまり込んでしまった森保一ジャパンだったんだよ。

対するイランは、そんな日本の「心理」に、勇気が、2倍にも、3倍にも増幅する。

まあ、彼らにしたら、自分たちの、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)がはまりまくり、日本をビビらせているって感じていたはず。

だからこそ、全員が、ハードワークとリスクチャレンジチャンスを、探しまくれるっちゅうわけだ。

そんなだから、森保一ジャパンが、局面デュエルで、勝てるはずがない。

そしてイランは・・

そんなグラウンド上の「感覚」を、次の自分の積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)につなげていく。

そしてボールを奪いかえしたら、日本の「受け身の心理」を見透かすかのように、シンプルなタテパスを、ブチかます。

普通だったら、日本は、そんなタテパスを奪いかえし、落ち着いて、人とボールを動かせる。

でも、この試合では、完璧に「縮こまったプレー姿勢」に陥ってしまうんだ。

そんなだから、まったく、人もボールも動かせない。

そして、逃げのパスを簡単に奪われたり、逃げのハイボールに、まったく競り勝てなかったり。

そして・・フ〜〜ッ・・

サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」と、書いた。

とにかく、同点ゴールをブチ込まれてからの、日本のネガティブなプレー姿勢(マインド)については、もう、まったく言い訳は、できない。

攻守にわたる、フッ切れたプレー姿勢こそが必要だったのに・・

そう、あの「ジリ貧の流れ」を逆流させるために・・ね。

特に・・

チェイス&チェック(寄せ)を絶対ベースに、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を、最高潮に回そうとするプレー姿勢こそが、必要だったんだ。

でも結局は、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)の流れを「取り返せ」ず、その事実だけが、残った。

森保一ジャパンは、その事実を、記憶タンクに、明確に刻み込まなきゃいけない。

そう、少しでも、ほんの少しでも、プレー姿勢が、消極的で受け身になったら・・

そんな「心理的な悪魔のサイクル」から抜け出すのは簡単じゃないんだ。

(この試合では!?)本物のリーダーシップが欠如していた!?

まあ、そうとも言えるかな。

とにかく・・

このゲームでのイランが、極限まで、積極的&攻撃的なサッカーをブチかましつづけたという事実は、素直に認め、彼らに対して、称賛の拍手をおくろうじゃありませんか。

そして森保一ジャパンは・・

この悔しいメモリーを、しっかりと「咀嚼」し、次につなげていかなければならない。

お恥ずかしながら・・

これ以上、書き進むエネルギーが失せてしまった。

ということで、悪しからず・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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