トピックス
- 2024_U23代表(親善)・・結果は、こんなコトになってしまったけれど・・それでも、大岩剛ジャパンのサッカー自体は、とても充実していた・・(日本vsマリ、 1-3)・・(2024年3月22日、金曜日)
- 大岩剛ジャパンは、立派なサッカーを魅せた。
ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。
大岩剛が、ゲーム後インタビューで述べたような、「不甲斐ないゲーム」じゃ、決してなかった。
とはいっても、ゴールという結果(数字)では・・
これからの最終予選も含めて、一発バトルでの「勝負強さ」という課題は、残る。
まず、ボール奪取プロセス(守備)のベース・・
たしかに、素早く効果的な攻守の切り替え、チェイス&チェック(寄せ)、マーキング&カバーリングといった基幹ファクターでは、まったく引けを取っていなかった。
でも・・
そう、局面デュエルのパワーとスキル、そして、守備において大事な「感性」としての「最後の半歩というファクター」では、まだまだ「イメージトレーニング」が必要かもしれない。
要は、相手の「最終勝負の流れ」に対する読み(予測能力)を、もっと研ぎ澄まさなければ・・というコトです。
相手は、久しぶりの、アフリカ。
いまのアフリカ勢は、カタールWMで活躍したモロッコもそうだけれど・・
とにかく、「フィジカル能力にも長けた欧州トップネーション・・」ってな雰囲気を漂わせている。
何せ、中心選手のほとんどは、ヨーロッパで活躍しているわけだからね。
彼らのほとんどは、幼い頃から、ヨーロッパ社会(文化!?)に、揉まれてきているんだよ。
そして、そのことで・・
それまで、常に、彼らの課題と言われつづけた「タクティカルの感性」が、どんどん充実し、その実効レベルを高めているんだ。
この試合でも・・
ボール奪取プロセス(守備)とスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、「組織と個のバランス」には、特筆のスマートさと力強さが感じられたモノさ。
そんな手強い相手と対峙した大岩剛ジャパン。
まあ、相手が強いからこそ、自分たちの現在のチカラが、とても充実していること(!)を、体感できたという側面もあるよね。
そして、このゲームを通じて、もっとも大事だったコトは・・
攻守にわたる「自信と確信レベル」が、より充実したコトなんだ。
彼らは、「世界」とも、確実に「闘えること」を、体感したはず。
その意味でも・・
最終予選に向けて、とても意義深い、「ポジティブ内容満載」のフレンドリーマッチだったと思うわけさ。
このコラムでは、局面シーンや個々のプレイヤーは採りあげないけれど・・
それでも・・
日テレ解説陣が「絶賛」していた、藤田チマには、特別な思い入れがあるから、その高い能力に対する期待だけは表明しておこうかな。
忠実でクレバーなハードワークも含め・・
攻守にわたる、そんな素晴らしく美しくスマートな「実効プレー」には、これからの日本を背負って立つ(べき!)プレイヤーとしてのコノテーション(言外に含蓄される意味)がテンコ盛りだった。
わたしは、彼が、ヴェルディで、「J」デビューを果たした当時から、追いかけているわけだから、どうしても、感情的な「思い入れ」が先んじてしまうのサ。
あっ、その意味じゃ、山本理仁や染野唯月の活躍にも、頬が緩んだりして・・
まあ、とにかく・・
大岩剛ジャパンのサッカーは、最終予選へ向けて、とても充実している・・
そのコトが、言いたかった。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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