トピックス
- 2024_U23代表(親善)・・内容的にも、とても良かったけれど・・でも勝負という視点では、小さな「甘さ」が、大悲劇を生み出してしまうというリアリティーがそこには、ある・・(日本vsウクライナ、 2-0)・・(2024年3月25日、月曜日)
- 後半44分、ウクライナのフリーキック場面。
ボールが蹴られる「直前」、ゴール前(ファーサイド)で待ち構えるウクライナ選手たちが、爆発した。
そう、少なくとも3人のウクライナ選手が、まったくフリーで、ファーサイドの決定的スペースへ、抜け出していったんだ。
そのとき、守備に入っていた「5人」の日本選手は、全員が、置き去りにされていた。
まあ、最後は、ウクライナ選手が伸ばし切った足が、わずかに届かなかったし、もしかしたら、最初のウクライナ選手の飛び出しが、オフサイドだったかもしれないけれど・・
とにかく、それは、冷静に観たら、まさに冷や汗が出るようなピンチシーンだったんだよ。
私は、そんな「危ないシーン」を見せ付けられて、少し考え込んだ。
たしかに、「この」大岩剛ジャパンは、いける・・
もちろん、アジア最終予選、パリ本大会で、存在感を発揮できるっちゅうニュアンスだよ。
とにかく、このゲームでは、そんな「確信」を深められる「内容」がテンコ盛りだったんだ。
でも、そんななかで見せつけられた、後半44分の、「気抜けマーキング」だったっちゅうわけだ。
アジア最終予選でも、パリ本大会でも・・
大岩剛ジャパンは、立派なサッカーで、日本サッカーをアピールしてくれると思う。
でも、この後半44分のピンチシーンを見せつけられたとき・・
過去オリンピックでの、悔しい体感が、鮮明に、蘇った。
ゲーム全般としては良い内容だったのに、最後の最後のトコロの「一発チャンス」に、やられちゃうゲームが、何度もあったんだ。
そんなトラジディー(悲劇)シーンが、目に浮かび、この後半44分の冷や汗ピンチに、その悔しいイメージが、シンクロしたんだ。
あっと・・
このゲームでの大岩剛ジャパンだけれど・・
前からプレスで、イニシアチブを握るだけじゃなく、しっかりとゴール機会も創りだした。
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きが、小気味よい。
そんな優れたサッカーの絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)の内実。
それが素晴らしいからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、輝きを放てた。
とにかく、積極的なチェイス&チェック(寄せ)でボールを奪いかえしにいく、日本の若武者たち。
相手は、フットボールネーションの雄、ウクライナだぜ。
でも我らが若武者には、名前負けするなんて雰囲気は、まったくなかった。
とにかく、自信と確信をもって、イニシアチブを握りつづける大岩剛ジャパンなんだ。
でも、前半では、徐々に・・
そう、何度かのゴール機会を決め切れずにいる間に、「気」のパワーを充填したウクライナが・・
一発カウンターや、セットプレーから、チャンスの「芽」を、発芽させはじめるんだよ。
実は、私は、前半から・・
肝心なトコロでの、日本ディフェンスの「最後の半歩」に、甘さが出てきたって感じていたんだ。
あっと、最後の半歩というファクター・・
私は、それを、相手の最終勝負アクションを「予測」し、タックルやスライディング(または広義のカバーリングなど)で、ギリギリ最後のピンチを「防ぐ」ような勝負プレーと、定義する。
まあ、いいや・・
ということで、守備が、微妙に「甘く」なってきたコトへの心配だけれど・・
それは、後半3分に、セットプレーから佐藤恵允が押し込んだ先制ゴールによって、杞憂に終わった・・って、そのときは思ったネ。
また後半31分には、交替出場した田中聡が、追加ゴールまでブチ込んだしね・・
これで、「2-0」という結果とともに、チームの自信と確信レベルを、より充実させるだろうな・・って、感じていたんだ。
でも・・
そう、そんなタイミングで起きた、冒頭のピンチシーンだったっちゅうわけさ。
そして、それが、これまで何度も体感させられた、「ギリギリ勝負」での「微妙な甘さ」というネガティブイメージを呼び起こした。
彼らは、これからの、アジア最終予選、パリ本大会において、そんなギリギリ勝負を、最高の集中力で、しっかりと勝ち切らなきゃいけない。
そのためにも、この後半44分に起きた、雌雄を分けた「かもしれない」ピンチ・シーンを、常にイメージタンクから呼び出せるようにしておくべきだね。
まあ、とはいっても・・
そう、大岩剛ジャパンは、とても、よく仕上がっているとは思うけれど・・さ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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