湯浅健二の「J」ワンポイント


2021年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第1節(2021年2月27日、土曜日)

 

2021_J1_第1節・・素晴らしいサッカーを展開したリカルド浦和レッズ・・これからの進化&深化への期待が膨らむじゃありませんか・・(レッズvsFC東京、1-1)・・(2021年2月27日、土曜日)

 

レビュー
 
そうそう、これだよ、これ。

とにかく、プレーしているレッズ選手たちが、活き活きと、サッカーを「主体的」に楽しめていることが(そのポジティブ雰囲気の放散が!)、とても、いい。

スミマセン・・このコラムでは、リカルド浦和レッズを中心に書かせてください。

ところで・・

シーズン開幕前に、レッズを中心に書いた唯一のプレビュー的なコラム

そこでのキーワードは、フッ切れた(解放された!)主体的なアクションだったですかね。

そこじゃ・・

全員が、積極的に攻守ハードワークとリスクチャレンジを探しつづける姿勢(高い意識と意志)こそが、成功を成し遂げるための、唯一のリソースなんだって書いた。

ところで、ここでいう成功・・

わたしは、「美しい質実剛健サッカーの体現」ってな表現にこだわりつづける。

そう、優れた(美しい)サッカーで、しっかりと結果も掴み取る・・

レッズ選手たちは、その「高み」へ向かって、(コレが大事なんだけれど・・)とにかく主体的にチャレンジしつづけているって感じるのさ。

もちろん、リカルドがアタマに描く、チーム戦術という「ある意味の規制ファクター」はある。

でも、レッズ選手たちは、その「戦術原則」は、しっかりと守りながらも、積極的に「規制を超越しよう」と、チャレンジしつづけている。

だから、ある意味で、ポジションなしのサッカーに見えた部分も多かったよね。

もちろん、全体的なポジショニングバランスは、しっかりとイメージしながらプレーする。

でも、チャンスと見計らったら、勇気をもって(積極的に!)リスクチャレンジの仕事を探し、それを実行していくんだよ。

だからこそ・・

そう、攻守の切り替えが抜群に素早く、効果的だった。

だからこそ・・

次の守備でも、誰もが、最初の「チェイス&チェック」やカバーリングに奔走していた。

昨日の、フロンターレ対マリノスの開幕ゲームでは、「ボール奪取プロセス」というテーマを中心に書いた。

そう、わたしゃ、守備ってな表現は、何となく「受け身」の雰囲気が漂うから、この、ボール奪取プロセスっていう表現に統一しているんだ。

そのボール奪取プロセスで魅せつづける、レッズ選手たちの(仕事を探しつづける主体的な!)アクションの量と質は、もう、特筆だった。

だからこそ、本当の意味で、イニシアチブを握ってゲームを支配できた。あっ・・同じ意味か・・スミマセン・・。

そして・・

そう、その「ボール奪取プロセス」が活発で効果的だったからこそ、次の攻撃におけるプレーの内実も、活性化したよね。

リカルドも、リモート会見での私の質問に応えて、ボールがないところでの攻守プレーの量と質の重要性を強調していた。

だからこそ、攻撃での人とボールの動きも、スムーズに高揚していった。

だからこそ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも素晴らしく機能した。

だからこそ、シュートへつながるスペース攻略の流れも、うまく動かせた。

そして、だからこそ、そのスペースから、タイミングを見計らった「個のドリブル勝負」も、「より優位なカタチ」でブチかませた。

フムフム・・

ところで・・

以下のテーマは、これまでに何度も書きつづってきたわけだけれど・・

イレギュラーするボールを足であつかうことで、次に何が起きるか分からない、とても不確実なサッカーだからこそ、最後は、主体的&自由にプレーせざるを得ないのがサッカー。

だからこそ選手は、限りなく積極的に(主体的に!)状況を観察・分析しながら、勇気をもってリスクへもチャレンジしていかなきゃいけないんだ。

攻守にわたってネ・・

まあ、言うまでもないけれど・・

そんな、レッズ選手たちの主体的なアクション(攻守ハードワークとリスクチャレンジ機会を探しつづける姿勢!!)もまた、優れたプロコーチ、リカルド・ロドリゲスの「ウデ」の見せ所なんだよ。

そう、戦術マネージャーとしてだけじゃなく、心理マネージャーとしての、優れたウデ・・ね。

何か・・

リカルド浦和レッズに対する期待が「本格的」に膨れ上がっていることで、とてもエキサイトしている筆者なのだよ。

だから、これからの展開(チームの成長)への期待を込めながら、今日は、こんなところでキーボードを置くことにしま〜す。

とにかく・・

素晴らしい「J1リーグのデビュー」、オメデトウ、リカルド〜〜・・

追伸:

エネーチケーのテレビ中継。

牛若丸の解説も含め、素晴らしいコンテンツでした。

とにかく、「あの画面構成」こそが、望まれる「カメラ&ズーミングワーク」だと思います。

だからこそ、攻守にわたる、ボールがないところでのドラマまで存分に楽しめた。

中継を手掛ける(すべての!)テレビ関係者の皆さん・・

これからも、この「スタンダード」でお願いします・・ね。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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