湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2022年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第12節(2022年5月7日、土曜日)
- ジャーナリストとしてニュートラルじゃなければいけない私だけれど・・チト、ハッピーな情緒につつまれてしまったっけ・・へへっ・・(サンフレッチェvsアントラーズ、3-0)
- レビュー
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- やったね、ミヒャエル・・オメデト〜!!・・
この試合・・
ドイツの優秀なプロコーチ、ミヒャエル・スキッベ率いるサンフレッチェは、攻守にわたって、素晴らしく実効レベルの高いサッカーを魅せた。
効果的な「ゲーム戦術イメージ」を基盤に、人とボールを動かしながら、サイドゾーンから仕掛けていくなど、オーソドックスな、強いサッカーを魅せつづけたんだ。
もちろん彼らは、「守ってカウンター・・」ってな、低次元の戦術サッカーを志向したわけじゃない。
そうではなく・・
たしかに美しくはないけれど、攻守にわたって、高質な「質実剛健サッカー」を展開したんだ。
ボール奪取プロセス(守備)では・・
アントラーズ攻撃の「キモ」を、しっかりと抑え切り、仕事をさせなかった。
そう、鈴木優磨と上田綺世という「仕掛けのキモ」から、「自由」を奪い去ったんだ。
ミヒャエルのことだから、ビデオなども駆使し、「キモの抑え方」を、しっかりとイメージトレーニングしたに違いない。
また、前線のベン・カリファと、流経大から今シーズン加入した満田誠が・・
「後方」が、しっかりと「ボール奪取イメージ」を描けるように(!?)、積極的&攻撃的なチェイス&チェックやカバーリングをブチかましつづけるんだよ。
だからこそ、効果的な、「次につながる」ボール奪取プロセス(守備)をブチかませた。
そして、そんなダイナミックなボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに・・
「次」のスペース攻略プロセス(攻撃)じゃ、しっかりと人とボールを動かしながら、アントラーズの強力ディフェンスの「穴」を突いていくんだよ。
まあ、サイドゾーンから仕掛けていく(クロス攻撃!)というイメージが、チームのなかで徹底しているからこその、高い効果レベルっちゅうわけだ。
ということで、スペース攻略プロセス(攻撃)については・・
スペース攻略(シュート数!?)やゴール機会の量と質でも、「あの勝負強い」アントラーズを寄せつけなかったとするのがフェアな評価だろうね。
とにかく、立派な勝利を飾ったサンフレッチェだったんだ。
そうか・・、これからは、サンフレッチェのことは、ミヒャエル広島って呼ぶことにしよう。
その、サンフレッチェ広島の新任監督、ミヒャエル・スキッベだけれど・・
彼は、2002年の日韓ワールドカップで準優勝を遂げたドイツだ表のコーチを務めた。
そう、ルディー・フェラーのコーチ(戦術プレイン!)として、素晴らしい仕事を為したんだ。
彼とは、そのワールドカップの後に(2002年7月から8月にかけて)、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟が主催する国際会議で、知り合った。
そのサッカーコーチ国際会議では、わたしも、彼と一緒に、パネルディスカッションのパネラーとして壇上に登ったっけ
当時のコラムと、ミヒャエルへのインタビュー記事も、ご参照ください。
ということで・・
このゲームの内容と結果について、(ジャーナリストとしてニュートラルでなければならない!?)私がハッピーな感性に包まれているコトに対して、ご理解いただければ幸いです。
へへっ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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