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- 2017_ルヴァンカップ決勝・・とても興味深いテーマがあった・・でも私は、フロンターレの敗北に心痛めていたけれどサ・・(フロンターレvsセレッソ、0-2)・・(2017年11月4日、土曜日)
- いや、すごかったネ〜・・、セレッソの守備。
・・もちろん我々も、しっかりとゲームのイニシアチブを握るようなサッカーで対抗したかった・・
・・でも、あのようなカタチで先制ゴールが入ってしまったこともあった・・
・・選手たちも、イニシアチブを握るようなサッカーを志向したのだろうが、そこはサッカー・・
・・結局は、フロンターレの良さを抑制するという方向性のサッカーをやるということでチームが一つにまとまったということだろう・・
私の質問に対して、セレッソのユン・ジョンファン監督が、例によって真摯に、そんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。
質問は・・
・・前半の立ち上がり、先制ゴールまでの1分間と、後半の立ち上がり1分間は、前からボールを奪いにいくなど、選手は、ゲームのイニシアチブを握ろうとする勢いでゲームに入っていった・・
・・それは、ゲーム前とハーフタイムでのユンさんの指示(檄!?)があったからに他ならないと思っている・・
・・でも結局は、あのように、守備ブロックの組織をバランスさせることでフロンターレの攻撃の流れを受け止め、それをベースにカウンターを仕掛けるというサッカーに落ち着いていった・・
・・たぶん、それは、ユンさんの意図するところではなかったかもしれないけれど、結局は、そのやり方の方が、勝つ可能性が大きかったということなのだろうか?・・
・・また、サッカーが、前述のように変わったのは、自然発生的だったと思うのだが?・・
ここでテーマにしたかったのは、前後半の立ち上がりには、積極的にゲームに入っていったセレッソだったけれど、その傾向が、すぐに(落ち着き方向へ!)変化したという現象なんですよ。
その(心理的な!?)バックボーンというのがテーマかな・・
前半の場合は、もちろん先制ゴールを奪ったこと。また後半の立ち上がりでは、選手たちの「ゲーム展開イメージ」の方が先行したということなんだろうね。
だから、「あのような」ゲームの流れになっていった!?
それは、セレッソにとっては、「落ち着いていった・・」とか「安定していった・・」とかいう表現になるんだろうね、
そのように、自分たちのサッカー内容が、意図したモノから変わってしまう現象は、相手のサッカーと、自分たちの「気持ち」が、大きく作用するっちゅうことなんですよ。
前述したゲーム展開の「変容」は、もちろんセレッソの先制ゴールによって、フロンターレが、積極的に前へいったことがバックボーンにある。
でも、それと同等のニュアンスで、セレッソ選手たちが脳裏に描いた「ゲーム展開イメージ」もあったと思うわけだ。
もちろんセレッソ選手たちが、「あの時間帯」から、意図して「守り切ろう」としていたなんてコト、あるわきゃない。
でも彼らが、「一点リードしているし、フロンターレもガンガン攻め上がってきているんだから、ここは少し落ち着こう・・」ってな心境になったことだけは確かな事実だと思うわけさ。
そして、そんな「雰囲気」でゲームが進行していくなかで、フロンターレが、何度かの決定機を逃し、逆にセレッソが、後半ロスタイムにカウンターゴールをブチ込んだ・・っちゅう顛末になった。
それにしてもセレッソ守備は、あの強力なフロンターレ攻撃を、ホントによく守り切った。
ということで、冒頭の、セレッソの守備・・というテーマ。
彼らの守備は、ソウザと山口螢という「完璧なチームの重心コンビ」を中心に、とても忠実に、ダイナックに、そして創造的に(予測ベースで!)繰り広げられた。
たしかに何度かは、フロンターレの、ものすごくハイレベルな「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」によって、ウラの決定的スペースを攻略された。
でも、その危急状況においてセレッソが繰り出した、次の「意志のディフェンス」が素晴らしかったんだ。
そう、「オレが行く・・オレが行く・・」てな感じで、一人も「様子見」になることなく、ギリギリのところで「最後の半歩」を伸ばし切りつづけたんだよ。
そんな「最後の半歩」が、どんどん出てきちゃうんだから、フロンターレだって、そんなにクリーンなカタチでシュートを打てるはずがない。
ここで言いたかったことの骨子は、こうだ。
要は、今のフロンターレが、「自分たちのカタチ」にこだわり過ぎているかもしれないというテーマ。
だからこそ、セレッソも、ウラの決定的スペースを突かれているのにもかかわらず、落ち着いて、ギリギリのカバーリングを繰り出すなかで「最後の半歩」も伸ばしつづけられた。
それが、セレッソ守備のイメージング能力。要は、効果的なイメージトレーニングで、フロンターレ最終勝負のツボを、しっかりとイメージ出来ていたっちゅうことサ。
何回あっただろうかね、フロンターレが得意とする、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションをベースにした決定的な勝負の流れの演出。
その都度、拳を握りしめていたっけ。
そう・・タラレバの感性に引きずられながら・・ネ。
だから、敢えて、言いたい。
フロンターレは、あのような、素晴らしいレベルの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションをもっているのだから、それだけじゃなく、もっとシンプルな「ゴリ押しの仕掛け」も繰り出せたら、その高質コンビネーションの威力が倍増するはずだってネ・・。
たとえば、ゴリ押しのミドル&ロングシュート。たとえば、「フリック」を狙ったニアポストへのフリーランニングに合わせる強烈なクロス。例えば、中盤からの、アバウトなクロス(放り込み)。
どれも、「エイヤッ!!」っちゅう感じのアバウト攻撃ではあるけれど、そこでは、次に何が起きるか分からない。
だから、様子見にならなければ、必ず、何らかのチャンスが生まれる。
そのことが言いたかった。
ゴリ押しの攻撃とか「力業」ってのはもっとあるけれど、そんな、一見、フロンターレの緻密なサッカーとは相容れない「アバウトな仕掛け」があれば、必ず相手は、「それにも」対応しはじめるモノなんだよ。
そうすれば、彼ら本来の「高質コンビネーションが、もっと威力を発揮する。
正直なところ・・
「美しく勝つサッカー」を志向し、このゲームでも立派に、そのベクトルを踏襲した鬼木フロンターレが一敗地にまみれたシーンを観るのは辛かった。
でも・・
そう、ユン・ジョンファン監督も言っていたとおり、「それもまたサッカー・・」なんだよ。
とにかく、フェアに、この優勝を掴み取ったユン・ジョンファン監督に、心からの拍手をおくります。
彼は、とても優れたプロコーチだし、素晴らしい心理マネージャーでもあるからね。
彼のような人が日本サッカーの発展に寄与してくれていることは、本当に嬉しい限りだよね。
もちろん、フロンターレの鬼木達さんにも、こころから、「お疲れ様でした・・」と労いたい。
彼もまた、今シーズン、素晴らしい仕事を成し遂げているじゃないか。
残るは、リーグ戦でのアントラーズとのせめぎ合い。
私は、最後まで鬼木フロンターレをサポートしますよ。
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ところで・・
私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。
今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。
そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」、「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・
また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。
彼女が登場するコラムは、こちら(その1、その2、その3)ですかね。
とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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