The Core Column
			
The Core Column(48)_やっぱり主張しておこう・・「ダイレクト」という特別なグラウンド上の現象・・(2015年11月2日、月曜日)
				
   
   
   
   
			 
			- ■急に思い立って・・
    
前回に発表した「サンフレッチェコラム」と同じ書き出しになってしまったけれど・・
    
気になって仕方ないから、自分の精神衛生も考えて、とにかく表明しておくことにした。
    
要は、サッカーに関わる、アドミニストレーション「的」な一つのテーマについて、一本コラムをアップしようと思い立ったわけだ。
    
もちろん、短く、短く、まとめまっせ。
    
ということで、そのテーマとは・・
    
    ■「ワンタッチ」と「ダイレクト」というサッカー用語・・
    
いつのことだったか、日本サッカー協会が、ダイレクトでのパスやシュートという「グラウンド上の現象」について、「ワンタッチ」という表現に統一する・・という指針を出した。
    
まあ彼らは、「ダイレクト・パス」という表現を「間違い」とは言っていない(はずだ!?)けれど・・サ。
    
ただそれは、私にとっては、ものすごい「違和感」が残るサッカー用語の指針だった。だから私は、もちろん今でも「ダイレクト」という表現を使いつづけている。
    
要は、「ダイレクト」でのシュートやパスは、サッカーの戦術上、とても特別なコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包しているっちゅうことが言いたいわけだ。
    
サッカー攻撃の理想型は、ボールを奪い返した次の瞬間から、できる限りダイレクトパスをつなぎ、「最短」で相手ゴールに迫って、最後も「ダイレクトシュート」をブチかますってなやり方だよね。
    
そのシュートが入るか、入らないか・・というテーマは、まったく別次元のハナシだ(このテーマについては「このコラム」をご参照アレ)。
    
また、ここで使った「最短」という表現には、距離や時間だけじゃなく、もちろん(スペース、相手守備などの!!)戦術発想的なニュアンスも含まれているんだよ・・念のため。
    
私が、このコラムで言いたいニュアンスについては、多分サッカー人の多くの方々が、アグリーしてくれるモノと思います。
    
だって・・
    
ダイレクトのパスやシュートは、ホントに、サッカー戦術上、とても「特別」な現象だからね。
    
    ■もう一つ、「ワンタッチ」という表現のイメージ理解についても・・
    
また「ワンタッチ」という表現だけれど・・
    
私にとってソレは、「素早く正確なワントラップ&パス・・」っちゅう意味合いの方が強いんだよ。
    
もう何度も、この「The Core
Column」で発表したコラムにおいて、ジダンやフィーゴ、シャビやイニエスタ、そしてディエゴ・マラドーナやメッシといった世紀の天才連中が魅せ
る、マークする相手を惑わし、ビビらせる「ワントラップ(ワンタッチ)&パス」についてディスカッションしたよね。
    
このテーマについては、「こんなコラム」や「あんなコラム」も参照してください。
    
ということで、私は、この、日本サッカー協会が出した「サッカー用語指針」について、まったく納得できないし、違和感でいっぱいになっちゃうっちゅうわけだ。
    
それに、彼ら(日本サッカー協会のブレイン連中!?)がイメージした、「ダイレクト・プレー」なんて、いま誰がつかっているんだい?
    
それって・・サ、なるべく「最短」で相手ゴールに迫る・・なんていう表現でいいじゃない。
    
ということで、急に思い立ち、「エイヤッ!!」でアップしちゃう筆者なのであ〜る。
    
へへっ・・
    
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「The Core Column」の全リストは、「こちら」です。 
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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