湯浅健二の「J」ワンポイント


2024年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第11節(2024年5月3日、金曜日)

 

城福浩ヴェルディの進化&深化プロセスを追いかけるコトへのモティベーションを、ありがとう・・あっ、サッカーの神様への感謝ネ・・(鳥栖vsヴェルディ、0-2)

 

レビュー
 
このゲームじゃ、やっぱり、後半の「流れ」をピックするしかない。

何せ・・

そう、わたしの眼には・・

シーズン序盤の「悔しいグラウンド現象」が、ここにきて、やっと、ポジティブな結果を引き寄せはじめた・・って映っていたわけだからサ。

たとえば後半66分(まあ、52分には、両チームに決定機はあったけれど)・・

マルセロ・ヒアンに、まさに絶体的なチャンス(ヴェルディにとっては絶体絶命のピンチ)を与えちゃったんだよ。

GKマテウスまでかわしたマルセロ・ヒアンは、あとは、誰もいないヴェルディゴールに、フリーで蹴り込むだけ・・

そのときだ・・

マルセロ・ヒアンのシュートコースに、全力で戻ってきたヴェルディの二人が、「最後の半歩というファクター」ベースの「センス」を光り輝かせたんだ。

そう、まさにギリギリのところで、伸ばした足が、マルセロ・ヒアンのシュートを弾き出したんだよ。

わたしは、その絶体絶命ピンチで繰り出された、まさに奇跡的な「最後の半歩プレー」に、度肝を抜かれていた。

そして思った・・

その、最高の意識と意志パワーに支えられた「粘り」のスライディングでは、シーズン当初に、脳裏に溜められた「悔しさエネルギー」が、炸裂したってネ。

とにかく・・

ヴェルディのボール奪取プロセス(守備)は、ものすごくダイナミックで、ステディー(安定)だったんだよ。

ボールがないところで、決して「行かれてしまう」ことが、ない。

また、局面デュエルでも、まったく負ける雰囲気がない。

マーキング、チェイス&チェック(寄せ)やカバーリングがしっかり機能しているからこそ、次の勝負所に対する予測(最後の半歩というファクター)も、素晴らしく機能する。

やっぱり、意識と意志パワーだよ、それしかない。

何せサッカーは・・

イレギュラーするボールを足であつかうことで、不確実なファクターがテンコ盛りなんだから・・。

だからこそ、常に、強い意識と意志パワーをもって、変化しつづける局面プレーに、積極的&攻撃的に、臨まなきゃいけないんだ。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても・・。

そして、この日のヴェルディでは・・

そんな、強烈な意識と意志が、最後の最後に、幸運まで、呼び込んでしまうんだ。

そう、後半ロスタイム6分に飛び出した、松橋優安のラッキーゴールね。

フ〜〜ッ・・

とにかく・・

城福浩ヴェルディは、様々な紆余曲折を経ながら、着実に、進化&深化をつづけている。

これからも、彼らの進化&深化プロセスを、しっかりフォローしまっせ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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