湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第37節(2024年12月1日、日曜日)
- さて、リーグ最終節・・お互い、心から、そして手に汗にぎって、トコトン楽しみ尽くしましょう・・(サンフレッチェvsコンサドーレ、5-1)
- レビュー
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- ミヒャエル 対 ミハイロか〜〜(英語でいうと、マイケル 対 マイケル)・・
ゲーム前には、そんな微妙な情緒にアタマが支配されていた。
もちろん・・
昨日のリーグ戦の結果、コンサドーレの降格は、決まっていた。
それでも・・
個人的な関係ベースの「入れ込み」で、ゲーム分析に「偏り」が出てくるようじゃ、プロとして、失格だよね。
とにかく、そんな「微妙な情緒」に、左右されないコトを心がけて観戦しなければいけないと、自分自身に言いきかせるっちゅう体たらくだったんだよ。
そんな感じで、キックオフ。
そしてゲームを観ながら、まず、こんな発想が、頭に浮かんだモノさ。
不確実なファクターが満載のサッカーは、やっぱり、心理・精神的バックボーンが、主体的(!!)な、ギリギリプレーに、大きく影響するんだよな〜〜・・
いや、決して私は・・
ミハイロ札幌コンサドーレのプレーに、「十分に気が入っていない」なんて言おうとしているわけじゃないけれど・・
でも・・
そう、攻守にわたる、ギリギリの「勝負シーン」での、ボールがないところでのアクションの量と質が、ホント、微妙に「足りない」って感じられたんだよ。
・・コンサドーレのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、最終勝負プロセス・・
・・そこで、最終勝負スポットへ、ギリギリのタイミングで突っ込んでいく・・
・・そんな、3人目、4人目のフリーランニングの「勢い」に、十分な「勢い」が、乗っていない・・
・・もちろん彼らは、ボールを失った後のボール奪取プロセス(守備)をイメージングしているに違いないわけだけれど・・
・・そう、最終勝負シチュエーションでの、「エイヤッ!!」が、感じられないんだ・・
・・また、ボール奪取プロセス(守備)では、たとえば・・
・・相手のカウンター場面・・
・・追いつくかどうか分からないけれど、必死の全力スプリントで、追いかけるかどうか・・
・・等など・・
そんな、あまり眼に触れない、ギリギリの勝負アクションで、何か、「最後の半歩」が足りないって感じられたんだよ。
でも、それってサ・・
・・例えば、「まだまだ」降格リーグでの生き残りが期待できるかもしれないってな、ギリギリの勝負マインド(究極の心理マインド!?)のテンションが高ければ・・
・・やっばり、攻守にわたる、ボールがないところでのアクションの量と質は、かなり違ったモノになるはずだって感じたんだよ。
もちろん、ものすごく微妙なニュアンスだけれど・・
ミヒャエル広島サンフレッチェと、ミハイロ札幌コンサドーレの「それ」について、私は、そんな微妙な「差異」を感じていたんだよ。
もちろんコンサドーレは・・
「2-1」というリードを奪われて入った後半からは、そんな微妙な(受け身で「静」の!?)情緒は、どんどん反転していったよね。
そう、ミハイロ札幌コンサドーレは、これまでのような、魅力的な「攻撃サッカー」を魅せはじめたんだよ。
でも、逆にコンサドーレは・・
ボール奪取プロセス(守備)のバランスが、微妙に失われたことで(!?)、そのスキを、サンフレッチェに、ズバッズバッと、突かれてしまった。
まあ、仕方ない・・
さて、リーグ最終節。
これで、リーグ優勝は、最後の最後まで、分からなくなった。
トップのヴィッセルと、2位のサンフレッチェの勝ち点差は、わずかに「1」。
結果は、神のみぞ知る。
でも私は、両チームの最終節について、こんなコトを「イメージング」しているんだ。
勝ち点が同じになった場合、得失点差で大きく水を空けているサンフレッチェが、優勝。
それを考えれば、ヴィッセルは、最終節に、絶対勝たなければならない。
少なくとも、絶対勝利を大前提に、すべての準備を整えなきゃ、いけない。
そんな彼らが対峙するのは、調子がアップしている山口智ベルマーレ。
彼らを、ホームで迎え撃たなければならないわけだ。
簡単な相手じゃない。
もちろんベルマーレは、相手の「胴上げ」を見たくないだろうから、気合いを入れてゲームに臨んでくるはず。
すごい勝負になるに違いない。
対する、サンフレッチェ・・
彼らは、アウェーで、これまたサッカー内容が、どんどん充実している(そのコトは天皇杯決勝でも明確に感じさせた!!)ガンバのホームに乗り込んでいく。
もちろんサンフレッチェも、勝つことが、リーグ優勝の前提だよ。
でも・・
前述したように、もしヴィッセルが、ベルマーレに敗れるようなコトが起きた場合・・
サンフレッチェは、引き分け「でも」、優勝シャーレを手にすることが出来る。
わたしは、「強い」ガンバは、勝ちにくるはずだと思っている。
ということは、このゲームは、まさに「ガチンコの勝負」になるでしょ。
そして、両チームが秘める、「底力」が試されるっちゅうわけだ。
そんなゲーム展開・・
わたしは、ミヒャエル広島サンフレッチェに、ものすごく微妙な「長」があるって思っている。
あっ、スミマセン・・
そんなコトは、神様に一存していれば、よかったんだっけネ。
へへっ・・
とにかく、皆さんも、最終節を、心から、そして手に汗にぎって、トコトン楽しみましょう。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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