湯浅健二の「J」ワンポイント


2025年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第24節(2025年7月19日、土曜日)

 

やっぱり、得点リードするコトには、「落とし穴」が待っているっちゅうコトかもネ・・もちろん、この試合でFC東京が魅せた、攻守にわたる意識と意志の爆発レベルは称賛に値するけれどサ・・(FC東京vsレッズ、3-2)

 

大容量の「心理ダイナミズム」が炸裂しつづけた、スーパーエキサイティング勝負マッチだった。

両チームともに、身体の奥底にある備蓄エネルギーまで、絞り出したんだよ。

まあ、たしかに、レッズが得点でリードする展開だつたこともあり・・

FC東京の「前へのエネルギー」が、自然と増幅ベクトルが高まったのは自然な流れ。

でも、その増幅エネルギーが、同点ゴールを奪ってからも、ホームの意地で(!?)落ちなかったのは称賛に値する。

もちろん、同点ゴールを狙うレッズが、最後の時間帯に魅せた意地においても・・

惜しい「最終勝負」の連続など、「魂の爆発」が、そこにはあった。

わたしは、そんな、両チームがブチかました「ソウルフルな闘い」を、心から堪能していたよ。

たしかに、FC東京のホームマッチというコトもあったけれど・・

それでも、1点を追いかけるFC東京が魅せつづけた、攻守にわたる、爆発的な「主体性プレー」の連続は、称賛に値する。

それだけじゃなく彼らは、同点に追いついてからも、まさに「ホームの意地」ってな感じで、粘りの「ボールがないところでのアクションの量と質」を魅せつづけたんだ。

ということで・・

両チームのサッカー内容を、「評価」するのは、たしかに、難しいネ〜。

押されていたとはいえ、レッズにしても、素晴らしい「主体性プレー」が満載された、ボール奪取プロセス(守備)を魅せつづけていたんだよ。

まあ、たしかに・・

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においては・・

いつものような、「組織」と「個」がうまくバランスする、ハイレベルな仕掛けは、すこし影を潜めていた感があるけれど。

そんな、レッズのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・

わたしは、サミュエル・グスタフソンの「スマートな感性」に、舌つづみを打っていたっけね。

たしかに彼のプレーでは、「意志の爆発プレー」は、あまり印象に残らない。

それでも・・

そう、「力の抜けたボール絡みのプレー」は、いつものように、秀逸だった。

素晴らしいボールコントロール、そこからの、まさに「創造性の極み」ってな、縦パスや、相手ディフェンスのウラを突くパス等など。

欲を言えば・・

あんな素晴らしい天賦の才に恵まれているのだから、ゲーム&チャンスメイクに徹するばかりではなく、もっと、最終勝負を「自ら仕掛けていく」ってな「意志」を魅せられないモノだろうかネ?

まあ、わたしは、北欧プレイヤーの「マインド」は、大いに体感しているつもりだからサ。

そう、興奮せず、あくまでも冷静に、クールに・・

そんなサミュエルのプレーについては、柔道で言う「空気投げ(隅落とし)」のイメージが、なにか、スッキリと当てはまる。

そう、相手がブチかましてくるチカラ(攻撃性など!?)を、うまく逆利用して、その相手のウラを突いていく。

さて最後に・・

浦和レッズの、まあ、ゼロトップ「的」な、チーム戦術イメージ。

そう、松尾佑介と渡邊凌磨が、最前線でポジションチェンジを繰り返し・・

そのポジションチェンジによる相手デイフェンスの「スキ」を、金子拓郎とマテウス・サヴィオ、はたまた、すこし後方から、スッと、「穴」に飛び出していく安居海渡。

また、どんどんサイドスペースの「穴」に、エネルギーをブチ込んでくる、両サイドバック(石原広教と長沼洋一)。

そう、変幻自在な攻撃陣が魅せる「主体的な揺動アクション」の、さまざまなニュアンスを内包する、立ち位置の変化(波風)というアドバンテージを、サミュエルがマネージする。

わたしは、そんな「チーム戦術イメージング」が、とても気に入っていたんだよ。

まあたしかに、クラブワールドカップでは、チカラの差を見せつけられたけれど、それでも、部分的には、その戦術イメージングが、とてもうまく機能していたってな印象も、もっているんだ。

でも、この試合では・・

そこに、新加入のプレイヤーが入ってきたことで、「主体的な揺動アクションの整合性」が、すこし乱れたかもしれない。

あっと、もちろん、小森飛絢のことね。

まあ、チームメイトたちと、組織イメージングを、うまく共有するのは、難しいだろうし・・

縦パスを受ける局面デュエルでも、うまくボールをキープできなかった(仕掛けの起点になれなかった)という反省は、残る。

まあ、彼も、これからっちゅうコトなんだろうね。

とにかく・・

自身のポテンシャルを信じ、下を向かず、フッ切れて(常に「ゾーン」に入れるように)頑張ろう。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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