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- 2011_J2_第33節・・素晴らしくエキサイティングな勝負マッチに「成長」していった・・(FC東京vsヴェルディ, 1-1)・・(2011年10月30日、日曜日)
- いや・・ホント・・ものすごく面白いエキサイティングマッチになった(時間を追うごとに内的なダイナミズムが成長しつづけていった!?)。特に後半、両チームがブチかましつづけた内的なダイナミズムのぶつかり合いは迫力満点だったね。
この試合にアテンドした観客は、「36,000人弱」を数えたということだけれど(J2だぜっ!!)、その方々は、それこそ入場料にオツリがくるって程に、ゲームを心から楽しんでいたに違いない。とにかく、今日スタジアムまで足を運んだ皆さんは得をした。
とはいっても前半は、ゲームの構図が型にはまり過ぎていた。それは、ヴェルディが、慎重に過ぎる(ちょっと自信なさげの!?)プレーに終始していたからに他ならない。
そう、前半はFC東京がイニシアチブを握りつづけ、順当な先制ゴールをゲットしたのですよ。謙虚で誠実な日本人(!?)ルーカスのヘディングシュート。彼が魅せつづけた効果的なプレー内容からすれば、そのゴールは、まさに正当な報酬だった。
ヴェルディの攻撃力だけれど、確かにそれは、疑いの余地なく、リーグトップクラスでしょ。でも守備は、とても中途半端でいただけない。だから失点も、とても多い。
この試合でも(まあ・・前半・・)、人数はいるけれど、チェイス&チェックの効果レベル(相手ボールホルダーの自由度を制限するための守備の起点プレーの効果レベルという意味合い!)も含め、肝心な勝負所での忠実さに欠けていた。
だから、FC東京のボールホルダーが自由にプレーできたり、そこからパスを受ける前戦のレシーバーも、相手プレッシャーを受けない状態でトラップできたりする。また、FC東京に、見事な(長めの!)タテへのスルーパスを通されちゃったり、パスレシーバーに、全くフリーでタテのスペースへ走り込まれてしまったり(要は、マークが甘く、決定的なスペースに入り込まれ、そこにパスを通されてしまったということ=要はスペースを攻略されたということ=でっせ!)。
ということで、ヴェルディ守備ブロックは、繰り返し、そんなピンチを「体感」しつづけていたというわけです。それじゃ、次の攻撃でのサポートの勢いがアップしていかないのも道理だよね。
サポートへ上がっていくこと(攻撃の人数を増やすこと)は典型的なリスクチャレンジプレーだからね。そんなサポートの「実効レベル」を、後ろ髪が引かれないくらいにアップさせるためには、もちろん「次のディフェンス」に対する自信と確信、そして相互信頼が必要なのですよ。
でもヴェルディ選手たちは、前述したような「冷や汗の体感」を甘受しつづけていたわけだから・・。
もちろん、FC東京に、完璧に支配されたというわけじゃありませんよ。ヴェルディだって何度も、「これぞヴェルディ!」ってな目の覚めるカウンターシーンを演出したのですよ。そして逆に、そんな(ヴェルディらしい!)危険な仕掛けを体感したFC東京ディフェンスブロックが、今度は、ちょっと心理的に押され気味になったりする。
そんな心理的なせめぎ合いも、とても興味深かったですね。でも、FC東京が一点をリードした後半は、ガラリとゲームの様相が変容していった。
もう攻めるしかなくなったヴェルディ。それは、彼らにとって、「選択肢がなくなった・・」という意味で、まさに願ってもないゲーム展開になったということなのかもしれないね。そしてゲームが、どんどんと白熱の一途をたどっていく。そんななか、コーナーキックから、ヴェルディが同点ゴールを決めてしまうのだから堪(こた)えられない。
そんなプロセスでもっとも興味深かったのは、両チームが、ノーガードの打ち合いという低次元の攻め合いではなく、しっかりと「次のソリッドな守備」も意識しながらギリギリのリスクチャレンジを繰り出しつづけたことでした。
ヴェルディについては、ピンチを体感したことでプレー(攻撃)が縮こまってしまった(!?)彼らが、失点と同点ゴールという「刺激」を通して、フッ切れた(いつもの自分たちの)サッカー感覚を取り戻したということなのかもしれないね。もうそこには、(マーキングで変な間合いを空けてしまったり、ボールばかりを見てしまうような!?)恐る恐るで受け身のディフェンス姿勢は消え失せていた。
そしてゲームが、とてもハイレベルに(!)白熱の度を増していくのですよ。ホント、時間が経つのを忘れた。
それにしてもヴェルディの攻めは魅力的だね。イメージさえしっかりと連動すれば、素晴らしい組織パスサッカーを展開できる。そのように、人とボールの動きが有機的に(効果的に)連鎖すれば、もちろんスペースも突いていけるし、彼ら本来の「個の勝負」も、より危険なカタチで繰り出していける。
そんなヴェルディに対し、もちろんFC東京も負けてはいない。ヴェルディの攻めをしっかりと受け止め、危険な「組み立て」やカウンターを繰り出していく。特に、前へ重心が掛かっているヴェルディのスキを突くFC東京のカウンターは見応え十分だった。
そんなゲーム展開になったら、どちらかといったら、ヴェルディの守備ブロックに不利になると思われがちだろうけれど、この試合では違った。ヴェルディ選手たちは、素早い攻守の切り替えから、強い「意志」をもってディフェンスに「も」全力で参加していったのです。
全力スプリントがテンコ盛りのチェイス&チェック・・その周りで展開される、ボールがないところでの(次のスペース=パス=をめぐる)激烈なせめぎ合い。見応え十分だった。
でも、そんなギリギリのせめぎ合いがつづくなかで敢行されたFC東京の選手交代については、ちょっと納得がいかなかったね。要は、羽生直剛とルーカスの交代のことです。
この二人は、エキサイティングな仕掛け合いというゲーム終盤の(FC東京側の)主役を張っていたわけだから・・。とにかく、あの二人の、それもあの時間帯での交替は、ちょっと解せなかった。
ちょっと大雑把だけれど、とにかく素晴らしくエキサイティングな勝負マッチだったということが表現したかった筆者でした。あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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