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- 2011_ヨーロッパの日本人・・すごいね〜〜・・長友佑都・・(2011年5月23日、月曜日)
- ホントに凄いネ〜〜、長友佑都。
彼が、本場ヨーロッパでも活躍することについては、疑う余地など全くなかったわけだけれど、ここまで順調「以上の」ペースで存在感をアップさせつづけるなんて・・。それも「舞台」が、世界選抜チームともいえるインテルなんだから・・ネ。
長友佑都のインテルへの移籍が決まったとき、ある方からこんな質問をされた。「長友は、あんなスター軍団に行ってしまって大丈夫なんでしょうか? それよりも、常にプレー出来るというコトの方をプライオリティーにチームを選んだ方が賢明なのではないですか?」
そんな質問に対し、間髪を入れずにこう答えました。「いや・・長友の場合は、スーパーチームの方がいい・・そこでの厳しい競争環境にさらされた方が、よりスピーディーに発展するに違いない・・物理的な能力だけじゃなく、心理・精神的な強さも兼ね備える長友だからこそ、より厳しい環境に身を置くべきだと思う・・とにかく彼だったら、どんなスーパーチームでも、最短でレギュラーを獲得してしまうに違いないと確信している・・」
ヨーロッパの日本人の「総評」については、先日発表した「このコラム」を参照していただきたいのですが、長友佑都のプレー内容について、より突っ込んだ表現を探せば、こんな感じになるかもしれませんね。
・・長友佑都・・たしかに、天才的なテクニックやスキル(サッカー感覚的な才能)に恵まれているわけじゃない・・それでも、フィジカル能力は、まさに世界レベルにある・・それに、メンタル面でも、素晴らしい才能をもっていることを証明している・・あの、根っからの明るさや、人に好かれるパーソナリティーは、もう天賦の才としか言いようがない・・もちろんその絶対的ベースは、謙虚さや誠実さであり、また日本的なニュアンスで恥を知っていることだよ!・・アッと、それも才能か・・
・・プレー的には・・守備では、マーキングやカバーリング、協力プレスアクション等々、とにかくクレバーで堅実なプレーぶり(インテリジェンスあふれるプレーぶり!)が際立っている・・もちろん、チェイス&チェックといった忠実な汗かき(チームプレー)アクションへのエネルギー注入を惜しむことはない・・また、正確なポジショニングや優れた「読み能力」をベースにしたカバーリングも超一級・・それに、こだわりなく、味方のミスまでもしっかりとカバーする汗かきマインドも、味方の信頼を厚くする・・
・・そして、何といっても、一対一の競り合い(相手ボールホルダーとの局面勝負)になったときの絶対的な強さが特筆・・そんなバトルシーンでは、すべての味方は(もちろん観ている誰も!)完璧に「安心」して観ていられる・・長友は、足が速いだけじゃなく、その忠実なポジショニングや走り方(相手ボールホルダーの追い込み方)、はたまた身体の入れ方や、相手アクションを読んだアタックの内容(タイミングやスライディング内容)なども申し分なし・・ホント、凄いネ・・
・・そして、攻撃・・この試合でも、「あっ、入っちゃった・・ってな感じでした・・」なんて、試合後のインタビューでジャーナリスト連中を笑わせるグッドパーソナリティーを魅せた長友佑都・・とにかく、疲れを知らない(そして常に標準以上の実効を伴った!)オーバーラップは、このクラスのサッカーでもレベルを超えている・・もちろん、あくまでもシンプルな展開プレー(着実な組織プレー)を絶対的なベースにしていることは言うまでもないよね・・
・・周りの味方ボールホルダーは、「常に」長友佑都のオーバーラップを明確にイメージしていると感じる・・それほど長友の攻撃参加アクションは、忠実であり、効果的・・要は、長友佑都が繰り出す忠実なオーバーラップが、とても効果的だからこそ(自分たちにとっても、とても大きな益のあるプレーだからこそ)チームメイトのイメージに、長友佑都のオーバーラップが深く刻み込まれているということです・・
・・チームメイトが抱く、長友佑都のオーバーラップと、そこから生み出される「価値」に対する期待感は、すでに天井知らずというレベルまで高まっている!?・・そこまで言っても、大袈裟じゃないと感じますよ・・
・・まあ・・ネ・・そんな期待感を膨(ふく)らませる心理的なバックボーンには、彼の優れた人間性も内包されているわけだけれどね・・誤解を避けるために、もう一言・・彼のプレーに、しっかりと、サッカー的な要素が備わっているからこそ、彼の優れた人間性が、そのプレー価値を「相乗的に」高めているということです・・フムフム・・
それにしても爽快だったね〜〜、長友佑都のスーパーゴールと、「その後のお辞儀パフォーマンス」。もちろんそれは、年長者のサネッティーに対するレスペクト表現という意味合いも含まれていたわけだけれど、そのときタッチライン際に立って両腕を高く掲げたガッツポーズを作っていた関係者が、長友のお辞儀に合わせ、「ピョコンッ」て、軽くアタマを下げていた・・かわいかったネ〜・・あんな雰囲気は、長友佑都にしか演出できない!?・・あははっ・・
とにかく長友佑都には、日本のアイデンティティー(誇り)としても、世界一のサイドバック目指して発展をつづけて欲しいと心から期待しますよ。ガンバレ〜〜・・ナガトモ〜〜
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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