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- 2011_UCL_元気をありがとう・・長友佑都・・(バイエルンvsインテル、2-3)・・(2011年3月16日、水曜日)
- どうしようか迷った(数日前にアップしたメッセージコラムも参照して下さい)。でも、こんなときだからこそ、敢えてサッカーコラムをアップすることにした。やっぱり元気こそが、前へ進むための唯一のエネルギー源だから。
そんな元気を与えてくれた様々なシーン。
・・このままでは(その時点の状況は、2-2)インテルがチャンピオンズリーグから姿を消すことになってしまうというタイミングの後半42分、長友佑都が、キヴーに代わって投入される・・その1分後には、インテルのカウンターチャンスに爆発オーバーラップで乗っていく長友佑都・・そしてバイエルンのペナルティーエリア内まで駆け上がり、バイエルン選手たちを、そのエネルギッシュで小回りの効いた動きで「守備イメージ的」に混乱させる・・そこで作り出されたバイエルン守備の意識のスキを突いたエトーが、ラストパスをパンデフに通し、劇的な決勝ゴールが生まれた・・
・・ギリギリの勝負のタイミングであるにもかかわらず長友佑都が投入されたという事実・・そんな、長友佑都に対する(チームの)信頼から元気をもらった・・そして、登場の1分後には、間接的ではあったけれど、インテルの決勝ゴールに貢献した・・元気をもらった・・
・・それだけじゃなく、試合開始前には、黒の喪章を付けた両チーム選手、ベンチ、そしてスタジアム全体が、東北地方太平洋沖地震で被災された方々を思って黙祷を捧げた・・元気をもらった・・そこには、日本語で「私たちは日本の皆様と共にいます(With You Japan..)」という言葉も、ボードと電光掲示板で掲げられた・・また試合後には、「you'll never walk alone」がスタジアム内に流された・・
そんなシーンを体感しながら、「ドイツ」が負けたにもかかわらず、素直に、元気をもらった。
最後に、簡単にゲームのポイントも整理しておきましょうかね。
全体的なゲーム展開からすれば、バイエルンが勝っても(準々決勝に駒を進めても)まったくフェアな結果だったと思う。その根拠は、特に前半にバイエルンが作り出した数々のチャンスだった。とにかく、前半だけで「3-1」とか「4-1」になってもおかしくない展開だったのですよ。でも・・
とはいっても、特に前半に両チームが挙げたゴールが、それ以外に両チームが作り出した「必然的なチャンスメイク」からすれば、とても「偶発的」なモノだったというポイントは指摘しておかなければ。それは、とても興味深い「サッカー的な現象」だったのですよ。
まず、エトーが挙げたインテルの先制ゴールシーン。抜け出したエトーは完璧なオフサイドだったけれど、副審の判断ミスによって流されてしまった。
次のバイエルンの同点ゴールシーンでは、ロッベンが放った何でもない正面シュートを、インテルGKジュリオ・セザールがキャッチしそこねて前へこぼし、マリオ・ゴメスに決められた。そしてバイエルンの逆転ゴールシーンでは、ロッベンが通そうとしたスルーパスが相手ディフェンダーに当たり、そのこぼれ球が、走り込んできたトーマス・ミュラーの足許に、まさに「ピタリ!」と収まった(最後は、飛び込んでくるジュリオ・セザールの身体をフワッと越えるワザありシュート!)。
そんなゴールシーンだったけれど、それ以外の、リベリーやロッベンの「ロジカルに作り出した」シュートチャンスとか、トーマス・ミュラーやマリオ・ゴメスが得たチャンスと比べたら、とても偶発的なモノだったというコトが言いたかった筆者でした。だから・・まあ・・サッカー的な現象。
でも後半になったら、失うモノがなくなったインテルが(とにかく二点入れなければならなくなったインテルが!?)フッ切れた攻撃を仕掛け、逆に、一点入れられて同点にされても、まだ勝ち抜けるという状況のバイエルンが、ちょっと「落ち着いた!?」プレー姿勢になっていった・・。
まあ、これも、ホンモノの心理ゲームであるサッカーの面目躍如ってな現象だったですかね。
東北地方太平洋沖地震によって被災された方々に対し、心からお見舞い申し上げます。
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またまた、出版の告知です。
今回は、後藤健生さんとW杯を語りあった対談本。現地と東京をつなぎ、何度も「生の声」を送りつづけました。
悦びにあふれた生の声を、ご堪能ください。発売翌日には重版が決まったとか。それも、一万部の増刷。その重版分も、すでに店頭に(ネット書店に)並んだそうな。その本に関する告知記事は「こちら」です。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓しました。
4月11日に販売が開始されたのですが、その二日後には増刷が決定し、WMの開幕に合わせるかのように「四刷」まできた次第。フムフム・・。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。岡田ジャパン(また、WM=Welt Meisterschaft)の楽しみ方という視点でも面白く読めるはずです・・たぶん。
出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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