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- 2012_ACL・・ランコ・ポポヴィッチは、ホントに良い仕事をしている_その2・・(FC東京vsブリスベン、 4-2)・・(2012年5月2日、水曜日)
- 先ほど帰宅。もう夜中だからね、短く、簡単にまとめよう・・なんて、前回のコラムとまったく同じ書き出し(コピペ!)だったりして・・。スミマセン、軽すぎるノリで・・
ということで今回は、組織コンビネーションを基盤にしたスペースの攻略というテーマを抽出しよう。つまり、組織(パス)サッカーを志向する両チームがぶつかりあったからこそ、その差異が明確に見えてきたっちゅう視点です。
まず、この試合の意味合い(予選リーグ状況の整理)と、それによるゲームの構図から。
それは、勝ち点と得失点差で、FC東京と(韓国の)ウルサン・ヒョンデに大きく後れを取っているグループ4位のブリスベンは、この試合に大勝するしか決勝トーナメントへ駒を進められる可能性がなかった(・・だから、後ろ髪を引かれることなくフッ切れて仕掛けてきた=オープンゲームになった・・)ということです。
また、オープンゲームになった背景には、FC東京「も」、この試合をしっかりと(できる限り多くゴールを決めて!)勝ち切らなければならないという事情もあった。
要するに、ライバルの「ウルサン・ヒョンデ」とのつばぜり合いを制して予選リーグをトップで通過すれば、一発勝負の決勝トーナメント1回戦を『ホームで戦える』ということです。
だからこそ、両チームは、ガンガンと仕掛け合った。そして、だからこそ、両チームが展開したサッカー内容の差異が明確に見えてきた。
とても魅力的な組織コンビネーションを仕掛けつづけたFC東京。人とボールが、軽快な(ある一定の!?)リズムで動きつづける。それも、スペースを狙う(そこでパスを受けようとする!)3人目、4人目のフリーランニングも含めて・・
そんなだから、FC東京が、スペースで(要はフリーで!)ボールをもつ選手(=仕掛けの起点)を多く作り出せたのも道理。その現象を、スペースの攻略という呼ぶわけです。
対するブリスベン。たしかにボールは動くけれど、とても単調な足許パスばかり。それでは、とても、人とボールの(有機的なイメージ連鎖による)創造的な『動き』とは呼べない。
彼らの場合、まあ、ボールの位置が単調に移動した・・といった程度だね。もちろん、FC東京ディフェンスが薄い(人数が揃っていない!?)ゾーンへボールを運べたら、そこから、まさにフィジカルな個の勝負を仕掛けいくよ。そう、パワフルな勝負ドリブル・・
でもサ、やっぱりそれは、ゴリ押しの(チカラ任せの)最終勝負としか呼べない。FC東京のディフェンスは、ブリスベンの攻撃が、常に、自分たちの「眼前」で仕掛けられてくるから、守りやすいことこの上なかったに違いない。
そんなブリスベンに対してFC東京は、とてもスムーズで魅力的な「組織コンビネーション」を仕掛けつづけ、ブリスベン最終ラインの「ウラの決定的スペース」へスルーパスを通しちゃったりする。とにかく、決定的スペースの攻略という視点じゃ、ブリスベンを圧倒していたね。
ということで、そんなFC東京だから、チャンスの量と質でも完璧にブリスベンを凌駕するのも道理・・ってな具合でした。
ところで、FC東京の組織コンビネーションサッカー(彼らはシンプルにパスサッカーと呼ぶらしいけれど・・)。やっと役者が揃ったことで、機能性が(再び!)大きくアップしはじめていると感じる。
ワントップの渡辺千真、2列目シャドー(センター)の梶山陽平、両サイドハーフの谷澤達也と羽生直剛。縦横無尽のポジションチェンジを繰り返す。
そんな前戦カルテットに、両サイドバックの椋原健太と徳永悠平だけじゃなく、守備的ハーフコンビの長谷川アーリアジャスールと高橋秀人が、交替に(タイミングと可能性を判断しながら)効果的にサポートしていく。
それは、それは、魅力的な組織サッカーだった。やっと(選手のケガの回復や出場停止明けなどで!?)、ランコ・ポポヴィッチがイメージするサッカーが戻ってきた!? まあ・・そういうことなんだろうね。記者会見でのランコも、久しぶりに上機嫌だったよ。
ストロングハンド、ランコ・ポポヴィッチ。彼は、良い仕事をしている。これからのFC東京の進化&深化にも注目しよう。
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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