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- 2012_ACL_1回戦・・とても悔しい敗戦だった・・(アデレードvsグランパス、 1-0)・・(2012年5月29日、火曜日)
- フ〜〜ッ!・・まあ仕方ない・・
それにしても、アデレードGK、オーストラリア代表のガレコヴィッチは優秀なキーパーだね。彼に抑えられた決定的チャンスは、少なくとも三つはあった。特に前半と後半に一つずつあったセットプレーからの決定的ヘディングシュートを、それも、GKの眼前でワンバウンドしたボールを、正確な対応アクションで弾き出したプレーには、溜息が出た。
相手GKが、レベルを超えて優秀な場合、選手たちは、より厳しいコースを突くシュートを打とうとする意識が強くなる傾向がある。グランパスも例外ではなかったように感じる。彼らは、「より」確実なシュートチャンスを作り出そうと、ちょっと複雑なコトをやり過ぎていたと思う。
それに対してアデレードは、どちらかといったら、パワフルさを前面に押し出すスピーディーな個人プレーを主体に、チカラ任せの攻撃をブチかましてくる。グランパス選手が前にいても、それを蹴散らす勢いでボールを運び、強引にシュートまで持っていっちゃうのだよ。
特に後半、残り数分という最後の時間帯にアデレードが連続してブチかましてきたパワフルな仕掛けには、レベルを超えた「勢い」があった。そして実際に、一本、二本と、つづけざまに決定的なチャンスを作り出してしまう。フ〜〜・・
わたしは、その時間帯にアデレードが作り出した「その」絶対的ピンチでグランパスが失点しなかったことで、まだまだ「勝負の芽」はあると感じていた。まだ、神様に見捨てられた訳じゃない・・と感じていた。
全体的なサッカー内容だけれど、それは、明確にグランパスのモノだった。
組織プレーの内容にしても、たまに繰り出す個人勝負にしても、「組織と個がうまくバランスしている」からこそ、実効あるチャンスに結びついていた。
そんな展開だったから、アデレードがチャンスを作り出せるのは(効果的なカウンターチャンス以外では)セットプレーしかないだろうな・・そこでも、しっかりと集中し、忠実にマークを(身体を)寄せていれば、まあ守りきれるだろう・・なんて安易に考えていた。でも・・
そう、結局、この試合で生まれた唯一のゴールは、アデレードのセットプレーからのモノだったのですよ。それも、最初にヘディングした相手プレイヤーは完全にフリーだった(グランパスの誰も、身体を寄せていなかった!)。そして、そのこぼれ球が、ゴール前に詰めていたチームメイトの「粘りのシュート」を呼び込んだ。
それまでのゲーム展開では、グランパスがイニシアチブを握り、流れのなかからだけではなく、セットプレーからもチャンスを作り出していた。でも、グランパスの誰もが期待を抱くゲーム展開とは裏腹に、アデレードに「粘りゴール」を決められちゃったのですよ。そのとき選手たちは、ちょっと「めげた」かもしれないね。
そこからのゲーム展開は、明確にグランパスがイニシアチブを握る・・という内容ではなくなっていったのですよ。たしかにサッカーの質は、グランパスに軍配が上がる。それでも、チャンスを作り出していくプロセスでは、明らかにアデレードの方が「フッ切れて」いた。
要は、組織的に、キレイな組織サッカーで(サイドゾーンを活用して)チャンスを作り出そうとするグランパスに対し、選手個々が、極限の意地と意志を「爆発」させるように力強く仕掛けていくアデレード・・っちゅう構図ですかね。
そんな展開のなかから、唐突にグランパスが、セットプレーから決定的チャンスを作り出す。でも、冒頭で紹介したアデレードGK、オーストラリア代表のガレコヴィッチが、素晴らしい反応で確実に弾き出す。
そして、前述した「最後の数分間の攻防」ということになるわけです。とても、とてもドラマチックだった。手に汗握った。
アデレードが、前述したチャンスを決め切れない・・筆者は、まだまだグランパスに勝負の芽があると感じはじめる・・そして実際にグランパスが、セットプレーから絶対的チャンスを作り出すのですよ・・でも結局は、相手ゴールのポストに弾かれて万事休す・・フ〜〜・・
全体的には、本当に悔しい敗戦ではありました。
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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