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- 2012_なでしこ・・これから、もっともっと「チームのフォーム」が高揚していくに違いない・・そう、昨年のWMのときのように・・(なでしこ対オーストラリア、 3-0)・・(2012年7月11日、水曜日)
- 今日は2試合。そして、いま(2300時)帰宅。これからコラム執筆だから、ポイントを絞った箇条書き「的」な文章になります。ご容赦アレ・・
「そりゃ、自信だろ〜・・もちろん彼女たちは素晴らしいテクニックも持ちあわせているけれど、わたしは、彼女たちの強さの源泉は、自信の深化にあると
思っているんだよ・・そして、それをベースに組織プレーを素晴らしく連動させちゃう・・このチームでサッカーをすることに自信と確信をもっているとも言え
るかな・・そんな彼女たちの組織サッカーは、まるでテレパシーでリンクされているみたいだよな・・」
・・オーストラリア女子代表のトム・サーマンニ監督に、こんな質問を投げた・・我らがなでしこに対する、これ以上ないほどの賛辞・・ありがとうございま
す・・我々も誇らしく思いますよ・・ところで、その素晴らしい組織サッカーですが、その根源的な源泉は何だと思いますか?・・
・・それに対してサーマンニ監督が、冒頭のような内容をコメントしてくれたっちゅうわけです・・そう・・自信・・ワールドチャンピオンだからね・・とに
かく、なでしこは、昨年のWMを通して(ワールドチャンピオンになったことで!)ホンモノのブレイクスルーを果たした・・
・・これまでだったら、アメリカとかドイツにゃ敵(かな)わないなんて「はなっから」感じながら試合に臨んでいた部分があったことは否定できないよ
ね・・それが、ワールドチャンピオンになった・・そして、自信がブレイクし、自分たちのサッカーに対する確信レベルも頂点に達した・・
・・そのことは、その後に行われたオリンピックアジア予選だけじゃなく、招待トーナメントでアメリカやブラジルと対戦したときの「ゲーム内容」を観
りゃ、一目瞭然だ〜・・オーストラリア女子代表のトム・サーマンニ監督「も」、そのことをヒシヒシと感じているっちゅうことだね・・フムフム・・
・・次の話題・・オリンピックの最終登録メンバー・・やはり、昨年のWMメンバーを踏襲する構成になった・・そしてこの日の先発メンバーも、まさにWMそのもの・・
・・そりゃ、そうだ・・ここまで抜群の発展プロセス(本物のブレイクスルー!!)を魅せつづけている「ウィニング・チーム」を変える必要なんて全くないよね・・このまま「とことん」行っちゃえ〜・・
・・試合・・なでしこの、しっかりとした組織サッカーは健在・・まあ、というか、彼女たちのサッカーの絶対的ベースである守備が、相変わらず素晴らしいんだよ・・ボール奪取プロセスで連動しつづける組織コンビネーションイメージがね・・
・・でもこのゲームでは、決定機をしっかりとゴールに結びつけられていないっちゅう印象も残った・・まあ、彼女たちのことだから、これから、どんどんとペースアップしていくだろうけれど・・そう、昨年のWMのときのように・・
・・だから佐々木則夫監督に聞いた・・
・・サスガに佐々木さん、試合で起きていた事実をしっかりと認識している・・わたしも、いま佐々木さんが言われたように、シンプルなパス交換にミスがあった(ボールの動きに課題があった)とか、チャンスをゴールに結びつけるポイントにも課題が残ったなんて思っていた・・
・・(昨年も含め)チームの土台作りや、チームのフォームの高揚に定評のある佐々木さんのことだから、これから徐々にペースアップしていいくと確信しているのですが・・
・・それに対して佐々木則夫監督は、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた・・
・・昨年のワールドカップへ向けた準備プロセスでは、ピッチ内、ピッチ外も含め、絶対的存在の澤穂希が中心になってチームがまとまった・・しかし今度
は、新キャプテンの宮間あやがリードするなかで若手が中心になってチームの雰囲気をアップさせていくことを期待している・・
・・フムフム、なるほど・・
・・それにしても澤穂希・・たしかに、まだ最高潮のコンディションには届いていないけれど、それでもグラウンドの至るところで「サスガッ!」っちゅう汗かきハードワークを魅せつづけてくれた・・
・・あるときは、相手の動きを読み、何10メートルも全力スプリントで戻ってボールを奪い返しちゃったり・・相手に対するマークを「タメ」ることで、相
手にパスを「出させ」、それをインターセプトしちゃったり・・また攻撃でも、肝心なときに、どこからともなく現れて決定的な仕事をしちゃったり・・
・・彼女が挙げたゴールで、彼女の「フォームアップ・プロセス」が、よりスムーズに進行していくことを望んで止みません・・
・・わたしは、彼女の(特に汗かきの!)プレーにほれぼれさせられた・・
・・それ以外でも・・川澄奈穂美の攻守にわたるハードワークと、ハイレベルな個人勝負クオリティー・・宮間あやの天才的なキック・・また宮間あやは、攻守わたる汗かきハードワークも、しっかりと探し続けていた・・そう、彼女もまた優れたリーダーなんだよ・・
・・ところで、澤穂希と阪口夢穂のコンビ・・そこでの阪口夢穂は、基本的には後方で創造的なカバーリング仕事をこなすけれど、それでも、澤穂希と交替した高菜明日菜とパートナーシップを組んでからは、攻撃でも素晴らしい能力を魅せつけた・・良い良い・・
・・そして最前線の大儀見優季・・彼女の「ブレイク・スルー」に関しては、以前に何度も取りあげたっけね・・とにかく、シンプルな組織プレーに「も」精
進することで、逆に、彼女の個人勝負プレーのクオリティー(危険度)が格段にアップした・・そう、組織プレーと個人勝負プレーの高質なバランス・・頼もし
い・・
・・それ以外でも、とても忠実な、最前線の汗かきプレーに徹した安藤梢・・彼女に替わって登場し、これまた素晴らしい組織プレーと勝負ドリブルを披露した大野忍・・また両サイドバックとセンターバックのコンビ・・安定したゴールキーピングを魅せた福元美穂・・等など・・
・・なでしこの高質な組織サッカーを観ていて、本当に、心が躍った・・そう、オリンピックのゴールドメダルをイメージしながらね・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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