トピックス
- 2013_UCL_本田圭佑と香川真司・・(2013年9月18日、水曜日)
- さて〜・・
もちろん、ボールを支配する「強い」チーム(マンU)でプレーした香川真司の方が、攻守にわたって、ボールに絡む頻度が高かったことは言うまでもないよね。
要は、攻守にわたって、見せ場チャンスが多かったっちゅうことです。
それに対して、チェスカの本田圭佑は、相手(バイエルン)が支配するボールを追い掛ける・・というプレーに終始せざるを得なかった。
その本田圭佑だけれど、何度かは、彼本来の「力強いキープ」からスルーパスを供給するシーンもあった。でも、まあ、あれだけバイエルンにボールを支配されては、自分がイメージするプレーが出来なくても仕方ないネ。
守備にしたって、いくら相手ボールホルダー(次のパスレシーバーでのボール奪取チャンス)を狙っても、周りが「ついてこない」から、チェイスしても、次のボール奪取につながるような守備の連動性が出てこない。
要は、バイエルンに振り回されて、ホントの無駄骨プレーに終始するシーンのオンパレードだったから、意志のレベルがダウンしてきちゃうのも自然な成り行きだった・・っちゅうことです。
だから、徐々に、ぬるま湯のチェイス(相手ボールホルダー=次のパスレシーバーへの寄せ)になってしまったことも責められない。
でもサ・・
そう、次のパスを狙うインターセプトチャンスは、何度かあったよね。彼ほどの高質な「センス」の持ち主なのだから、そこ(インターセプト)から、チェスカ前線のスピードスター連中を効果的に使うショートカウンターなんて繰り出せたかもしれない。
少なくとも、何度かはインターセプトを狙えるシーンはあった。強烈な意志さえあれば・・ネ。
もちろん、そのときは、最後の「ショートカウンター」までもイメージしたボール奪取をブチかまさなきゃいけないし、味方のスピードスター連中への「事前の指示」もしておかなければいけない。
本田圭佑には、そんなイメージリーダーとしての見せ場チャンスはあったよね。でも・・まあ・・仕方ない・・!?
そして結局、「トントン」っちゅうテンポの、まったく迫力のないチェイスで「お茶を濁す」ような消化不良プレーに終始しちゃう。
要は、味方への「ディフェンス連動アクション」に対する指示も含め、もっと鋭い感覚で、チャンスを狙いつづけて欲しかった・・ということです。
香川真司・・
久しぶりの先発でした。そして、彼本来の、「コンビネーション加速装置」という特長は、ある程度は魅せられた・・と思う。
でも私は、「今の」香川真司には、もっと、個人勝負プレーを期待したいんですよ。
先日のガーナ戦レポートでも書いたようにネ。
もちろん、互いに足を止めている「正対した状態」から、フェイントや急激な全力スプリントでディフェンダーを抜き去る・・ってなコトは難しいだろうけれど・・
そう、もっと、スペースへ抜け出していくとか、相手ディフェンダーへ向かっていく動きのなかで、スルーパスやタテパスを受けるシーンを工夫して欲しいんですよ。
そうすれば、スピードやフィジカルで不利な香川真司でも、相手ディフェンダーを「置き去り」にしてしまうような完璧な「勝負の突破ドリブル」を披露できるでしょ。
そう、ガーナ戦で魅せたようにね。
でも、前述したように、最終勝負へつながるコンビネーションの「加速装置」としては、例によって、とてもハイレベルで魅力的なプレーは展開したよね。
あとは、新任のモイーズ監督が、香川真司の「プレータイプ(スタイル)」を、どのように評価するのか・・その価値を、彼がイメージするサッカーにおいて、どのように「はめ込んでいく」のか・・ということになるよね。
それにしても、新規に獲得したベルギー代表フェライニは、ホントに優秀なミッドフィールダーだよね。この試合でも、攻守にわたって、ものすごい存在感を示していた。
そのことは、周りの「マンU猛者」連中が、彼に対して、完全に一目置いていることからも、よく分かる。
まあ、香川真司にとっても、守備と(攻撃での)個人勝負プレーという意味合いで(!?)、とてもチャレンジャブルな、価値ある学習機会ではあるよね。
とにかく、イメージトレーニングが大事だと思いますよ。
何度も、繰り返しビデオを観察しながら、守備(ボール奪取勝負プロセス)と、タイミングのよいパスレシーブ&突破ドリブルについて、繰り返し、イメージを構築するんだよ。
そう、考えなくても、自然と身体が動くまでにね。
ガンバレ〜、本田圭佑〜! ガンバレ〜、香川真司〜!!
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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