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- 2014_ACL・・正当な、フロンターレの逆転ドラマ・・風間八宏のサッカーが花開いている・・(フロンターレvsシドニー、2-1)・・(2014年4月1日、火曜日)
- 「よ〜〜しっっっっっっ!!!!!!」
フロンターレ、大島僚太がスーパーミドル決勝弾を叩き込んだとき、ガッツボーズとともに、そんな声も口をついた。
精神衛生上、これ以上ないほど健康的な反応じゃネ〜か。ACLの場合は、日本チームに完全に「肩入れして」観戦できるわけだからね・・。
でも、「J」の観戦じゃ、こうはいかない。まあ、レッズのときは、ちょっとは(肩入れが!?)あるかもしれないけれど・・あははっ。
ということで、ゲームのポイント。
前半と後半のゲーム展開コノテーション(言外に含蓄される意味)の差異については後述することにして、ここでは、まず何といっても、フロンターレが魅せつづけた、高質な「トラップ&コントロール」と「動きのリズム」に注目したい。
あっと・・。このテーマについては、本日の朝アップした、私のHP新シリーズ「The Core Colum」の最新コラムで書いたんだっけ。ということで、そのテーマについては、「こちら」をご参照アレ。
それは、風間八宏のサッカーが花開きつつあるってな内容だった。
だから、ここでは、別のチーム戦術的なテーマを取りあげようかな。それは、フロンターレの「動きのリズム」の一環として機能しつづける、「静と動」のメリハリ。
それは、落ち着いた「ポジショニングバランス」段階から、爆発的な「仕掛けコンビネーション」へ移行するリズムの変化とも言えるかな。
組み立て段階でのフロンターレは、あまり動かず、互いのポジショニングを、しっかりと「分散バランス」させることで、パサーとレシーバーの「距離と角度」を、有利な状態にキープする。
そして、一度、チャレンジャブルな勝負の(クサビの)タテパスが送り込まれた次の瞬間から、そのポジショニングバランスを「ブレイク」し、ダイナミックな(力強く動的な!)コンビネーションをブチかましていくんだよ。
フロンターレの場合、仕掛けの準備段階では、ボールがないところでの動きは、そんなに活発じゃないんだ。でも、一度・・。
もちろん、仕掛けの準備段階でも、スッと、素早く数メートル動くようなボールがないところでの「小さな動き」はつづける。
相手マーカーとの「間合い」を空けることで、パスを受ける準備を怠らないということだ。
そして、勝負のパスを「スタート・サイン」に、パス&ムーブや、ボールから遠いところからの勝負のフリーランニングなどのダイナミックな動きを、同時にブチかましていくんだよ。
フロンターレの場合、そんな「静と動のメリハリ」が素晴らしい。
もちろん、それもまた、「風間八宏のサッカー」の一環ということなんだろうね。
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あっと・・、ということで、このゲームでの特筆ポイントを簡単に。
それは、何といっても、小林悠の不在。
私は、フロンターレが魅せつづける、「今のスーパー組織サッカー」には、選手タイプの組み合わせが、とても重要な意味をもっていると思っていたのですよ。
もしかしたら、それは、「奇跡的な選手タイプの組み合わせ」だったのかもしれない・・とまで、思ったりしちゃうんだ。
要は、一人でもメンバーが変わったら(違う選手タイプが入ってきたら)、あのスーパー(組織)コンビネーションサッカーが霧散しちゃう・・なんて危惧していたということです。
そう・・この試合で先発した「デカモリシ」。
当然彼は「ワントップ」に入るでしょ。そして、これまでの「ゼロトップ気味のコンビネーションサッカー」が消え失せてしまう・・!?
そして案の定、前半のフロンターレのサッカーは、とても鈍重なモノになってしまう。
もちろん、それには、シドニーのサッカーが高質だったこともある。
素早く効果的なプレッシング守備。そして、人とボールが効果的に動きつづける、ハイレベルな組織サッカー。
彼らは、フロンターレの(風間八宏の)サッカーを研究し、それに効果的に対抗できるゲーム戦術で臨んできたということだろうね。
でも私は、そんなゲーム展開になった最も大きな要因を、小林悠が不在で、代わりに入ったデカモリシがワントップに収まったことだと思っていたんだよ。でも・・
そう、時間の経過とともに、フロンターレが、自分たちのサッカーを取り戻していったんだ。
デカモリシも、うまく「流れ」に乗れるようになっていったしね。
自信が回復したフロンターレは、優れたトラップ&コントロールをベースに、「静と動のメリハリ」が効いた、素晴らしい「動きのリズム」を取り戻していったんだ。
そして魅せた、大逆転ドラマ。そりゃ、興奮するのも道理でしょ。
何せ、我々ジャーナリストも含めたスタジアム全体が、「共通の敵」に立ち向かい、そして打ち負かしたんだからね。
そんな「心理的な構図」もまた、スポーツが秘める本質的な魅力の一端なんだと思うよ。
あっと・・「このポイント」も忘れちゃいけない。
それは、攻めあぐんだ前半からの反省を、しっかりと後半に反映させたことです。
そう、後半の彼らは、ミドルシュートにも積極的にチャレンジするようになったんだ。それは、風間八宏がハーフタイムに指示したことでもあった。
それがあったからこそ、シドニーの守備ブロックも少し押し上げざるを得ず、フロンターレの攻撃が、より広くなったスペースを活用できるようになった。
そして何度も、ワンツー、ワンツースリーといった、大きな動きのコンビネーションによって、(決定的なウラの)スペースを攻略できた。
いや、ホント、まさに「快哉を叫ぶ」ような劇的な勝利ではあった。
あ〜〜・・面白かった。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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