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2014_国際親善試合・・ホンモノの組織サッカーを目指して!・・(日本vsキプロス、 1-0)・・(2014年5月27日、火曜日)

いま帰宅。もう1時半になってしまった。

まあ、例によって、重要なポイントごとに、テーマをピックアップしまっせ・・。

まず・・

■疲労・・

たしかに、指宿でのトレーニングキャンプは、とてもハードだったから、選手たちは疲れていた。

それは、よく分かる。でも・・

そう、一つの戦術アイデアを、物理的に(最後まで!)やり切ったり、ハードワークをダイナミックに積み重ねることは、厳しかったでしょ。

でもサ、何らかの戦術的なアイデアや攻守のハードワークを「やろうとする意志」は見せられるはずだと思うんだよ。

でもこのゲームでは、残念ながら、そんな積極的な意志は、十分に感じられなかった。

まあ・・特に前半はね・・。

■チーム戦術的なアイデア・・

ザッケローニは、もちろん、タイミングよくブチかます個の勝負プレーや、スピードに乗ったプレー(まあ、コンビネーションのことだね・・)を標榜している。

たぶん彼は、スピードに乗ったコンビネーションを基調に、そのスピードを落とさずに、タイミングよくパスを受け、そこから、ラストスルーパスだけじゃなく、個のドリブル勝負「も」ブチかましていく・・なんていうダイナミックな仕掛けをイメージしていたんだろうね。

でも、このゲームでは、そんなスピーディーなコンビネーションが見られたのは、2度、3度くらい。

たしかに、ダイレクトの「ワンツー」を組み合わせたスピーディーなコンビネーションを加速させられたら、相手守備ブロックのなかにある「決定的スペース」を攻略していける。

そう、手に汗握るエキサイティングな勝負シーン。でも、残念ながら、そんな勝負プレーは、この試合では、完全に「マイノリティー」だった。

■後半のサッカーが好転したというポイント・・

皆さんも観られたとおり、後半は、前述したような(ザックが標榜するような!)スピーディーなコンビネーションが何度か観られた。

そう、後半は、前半の「鈍重なサッカー」を、少しは好転させられたと思うんだよ。

その立役者は、何といっても、長谷部誠と大久保嘉人だろうね。

この「タテに一本とおった支柱」によって、あきらかに仕掛けのダイナミズム(力強さや活力)がアップしたんだよ。

そこでは、(半月板手術による!)長い療養期間があった長谷部誠が、あのように元気に「復活」したことは、頼もしいかぎりだった。

そして彼は、中盤で「攻守にわたる様々なバランス」を執るだけじゃなく、後方から効果的にゲームメイクしたり、たまには前線まで押し上げてシュートまで放っちゃう。頼もしいでしょ。

■大久保嘉人・・

良かった。

タテパスを受け、それをしっかりとキープしたり、シンプルなタイミングで展開したり。そして、チャンスがあれば、ドリブル勝負&ミドルシュートをチャレンジしたり、相手を抜き去ってラストクロスを送り込んだり。

だから、フロンターレでの彼のプレーイメージをアタマに描写していた。

でも・・

■本田圭佑と大久保嘉人の関係性・・

私は、本田圭佑と大久保嘉人が、もっとポジションを柔軟に入れ替えるようにプレーすれば、より高い実効レベルで、このコンビが活きると思っているんだよ。

だからザックに聞いた。

例によってザッケローニは、真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・

・・私は、あのポジション(2列目センター)が、「本田圭佑の家」だと思っている・・もちろん彼も、(トップの関係で!?)柔軟にプレーしなければいけない・・

・・そしてトップは、下がってパスを受けたり、ウラの決定的スペースへ抜け出したり、味方にスペースを作る動きをしたり・・とにかく、しっかりと動き回らなければならない・・その意味で、ハーフタイムに、柿谷曜一朗に対して、止まってはいけないと言った・・

フムフム・・

でも、私は、自分の意見だけは、しっかりと書き添えようと思う。それは・・

・・前半も観られたように、本田圭佑と柿谷曜一朗が、センターゾーンで、「タテにフタになって」しまっていたことで、岡ア慎司と香川真司が、うまく、相手守備ブロックの「スペース」を突いていけなかった・・

・・日本代表の前線カルテットは、もっと、もっと柔軟にポジションを入れ替えなければならない・・日本代表の真骨頂は、何といっても、コレクティブな組織サッカーなんだから・・逆に言えば、ドリブラーがいないとも言える・・

・・このテーマについては、先日アップした「このコラム」も参照して下さい・・

■最後に・・

とにかく、ザッケローニも言っていたように、日本代表には、スピードに乗ったコンビネーションが必要なんだよ。

そのために、人とボールの動きが、「よいリズム」を奏でられなければならない。

要は、誰もが、ボールホルダー(次のパスレシーバー)が、「どのようにボールを動かすのか・・」ということについて、確固たるイメージを「持てなければ」ならないということ。

それがあってはじめて、ボールがないところでの動きの量と質がアップする。それがあってはじめて、相手のイメージを「超越」するような、スピーディーなコンビネーションも成就させられる。

この試合では、二つか三つほどだったけれど、彼らには、「そんな勝負シーン」を、もっともっと多く作り出せるチカラがある。

そのためにも、主力であるべき本田圭佑は、もっと運動量をアップさせなければ(もっと攻守ハードワークを活性化しなければ)ならないっちゅうわけだ。

何せ、このチームじゃ、何といっても本田圭佑が「中心」なんだからね。

でも、その中心が、「オレにボールを渡して、オマエは走れ!」なんていうプレー姿勢「だけ」しかイメージできないのでは、お先真っ暗じゃないか。

もし、そんなサッカーをやったら、相手のターゲットになり、まったく「中心」が機能しなくなっちゃう。

とにかく日本代表は、組織サッカーを突き詰めるというベクトルを志向しなければチャンスはないんだよ。

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あっと・・久しぶりにトークショーに出演することになりました。詳しくは「こちら」・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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