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2015_クラブW杯(1)・・強い、強い、サンフレッチェ・・(サンフレッチェvsオークランド、2-0)・・(2015年12月10日、木曜日)

いや・・、ホントに強かった、サンフレッチェ。

たしかにオークランドの方がポゼッション率は高かったよね。でも「それ」は、「ボールを持たされていた・・」っちゅう表現がピタリと当てはまる現象にしか過ぎなかったんだよ。

何せオークランドは、まったくといっていいほど、ゲームが流れているなかで、サンフレッチェ守備ブロックの裏に広がるスペースを攻略できていなかったし、効果的なシュートシーンも演出できなかったわけだから。

要は、彼らが交わすパスの全てが、サンフレッチェ守備ブロックの眼前ゾーンを(多くのケースで横に!)動くばかりだったということです。そう、タテへの仕掛けパスが出てこないんだよ。

それには、ボールがないところでの動きの量と質も(特にタテ方向!)、とてもレベルが低かったという背景もある。

彼らの場合は、タテ方向の「1人目のフリーランニング」だって出てこないのだから、まして、3人目、4人目の(ボールなしの!)動きなど期待できるはずがない。

これじゃ、サンフレッチェ守備ブロックが展開する、粘り強く、クリエイティブ(創造的)、そして強烈な意志とイメージがスムーズに「連鎖」しつづける組織ディフェンスを崩せるはずがない。

そうそう・・

この「強いサンフレッチェ」というテーマについては、以前に、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」を参照してください。

そしてここでは、そのコラムに、(チャンピオンシップ・コラムで も書いた)強烈な意志と勇気をブチかますサイドバック連中による、ドリブル勝負(!!)、青山敏弘が魅せつづける忠実でエネルギッシュ&スマート(クレ バー)な攻守ゲームメイク(統率力!?)、浅野拓磨に代表される(ヤング!)スピードスター連中の意志と勇気なども書き加えたい。

ところでサンフレッチェの守備だけれど・・

彼らの組織ディフェンスは、決して「待ち」や「受け」的なニュアンスじゃない。

そうではなく、あくまでも、チェイス&チェックを絶対的なベースにして、周りがその「仕掛けアクション」にスマートに連動しつづけるという積極的なモノなんだよ。

この「サンフレッチェの強さ」について、この試合でMVPに輝いた(壇上にのぼった!)ドウグラスに聞いてみた。そしたら・・

・・我々は、一つのユニットとして、とてもスムーズに機能していると思う・・それは、監督のコンセプトに基づいたものであり、自分たちが、それを上手く表現できていると思うんだ・・

そう、ドウグラスからも、意の一番に、森保一監督のコトが口をついていたんだよ。

選手たちは、いまの素晴らしく機能的なサッカーの中心に、森保一監督がいる(そのコンセプトが活きている)ことを強く意識しているということだね。

でも、同じような質問を森保一監督に投げたときは、チト四角四面の反応だった。へへっ・・

・・我々の強さの源泉は、やはり良い守備にあると思う・・良いポジションからの、優れたカバーリングも含めた粘り強い(組織)ディフェンスということだが・・それがあるからこそ、攻撃でも推進力を発揮できた・・そしてソレが我々の「強さ」を支えていると思っている・・

さて、ということで次の相手は、アフリカチャンピオン、コンゴの「マゼンベ」。

森保一監督も言っていたけれど、攻守にわたって「個」を前面に押し出してくる典型的なアフリカチームらしい。

とにかく、いまのサンフレッチェは、日本を代表する(勝負)強いチームだからネ、マゼンベとの勝負マッチが、今から楽しみじゃありませんか。

ということで、お互い、とことん楽しむことにしましょう。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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