トピックス
- 2015_J2_第37節・・まさに(両チームにとって!)典型的なサバイバルマッチだった・・(ジェフvsトリニータ、2-2)・・(2015年10月18日、日曜日)
- スゲ〜「せめぎ合い」だった。
このところ、そんな「ギリギリの闘い」っちゅうニュアンスの書き出しが増えているけれど、それは、シーズンが押し詰まっているからに他ならない。
そう、優勝争い(J2じゃ、6位以内というターゲット争い)と、降格リーグ。
何せ、ジェフは、昇格決定トーナメントへの参加権ボーダーラインにいるし、対するトリニータにしても、「J3」への降格ボーダーラインにいるからね。
そんな、強烈な「サバイバルへの思い」が、互いの意地に火を点けたっちゅうわけだ。でも「例によって!?」、幸運の女神は、(より大きく!?)トリニータに微笑んだ・・と思う。
何てったって、オレが観戦していたんだからサ。スミマセンね、関塚隆さん。この件については、以前に発表した「このコラム」をご参照アレ。
とにかく、そこで展開された強烈な「意志」のぶつかり合いには、筆舌に尽くしがたいエネルギーの爆発があった。そしてもちろん、その中心は守備ハードワークにあり・・だ。
チェイス&チェックでの「寄せの勢い」とか、インターセプトやトラップの瞬間を狙う鋭いアタックアクション。また、協力プレスへの、メリハリの効いた集散や、ボールがないところでの忠実マーキング等など。
そんな守備ハードワーク(ボールを奪い返そうとする複数の意志)の「有機的な連動性」こそが、ディフェンス実効レベルの礎(いしずえ)というわけだ。
前半では、そんな、ボールへの「寄せ」や「追いかけ」などでは、トリニータに一日の長があった。
そして、そんな忠実な守備ハードワークは、次の攻撃にも心理的に反映される。
トリニータが前半に奪った二つのゴールシーンでは、ボール周りや逆サイドの「ボールがないところでの忠実アクション」が、しっかりと決定的シーン演出のバックボーンになっていたんだよ。
分かり難い表現でスミマセン。
要は・・
トリニータ先制ゴールシーンでは、トリニータ守備の重鎮ダニエルからのパスをインターセプトできたハズのパウリーニョのヘディングが、(不運なことに!?)ピタリと、タテへ抜け出したトリニータ選手の足許に入っちゃうんだよ。
その選手は、一発トラップで、後方からサポートしていた味方へ横パス。そして、そのパスを受けたトリニータ選手がダイレクトでシュートし、ジェフGKが「前へ」こぼしたところを、荒田智之に決められたっちゅうゴールだった。
また追加ゴールシーンでは、逆サイドへの大きなロビングクロスを、若狭大志に、ダイレクトボレーで叩き込まれた。
このこの二つのゴールは、かなりツキに恵まれたモノだったネ。
それに対して前半のジェフは、少なくとも2回、まさに絶対的という表現が相応しいゴールチャンスを作り出した。でも決められない。
そのとき、「オレって、ホントに疫病神なのか!?」なんて考え込んでしまったぜ。フ〜〜ッ・・
でも後半は、守備パワーを、二段、三段とシフトアップしたジェフが、素晴らしい巻き返しを魅せ、最後は、ある意味でフェアに(!?)引き分けまで持ち込んだ(勝ち越せるカウンターチャンスまであった!)っちゅうゲームの顛末だった。
まあ、サバイバルを闘う両チームの「痛み分け」という結果だったとするのが順当な評価っちゅうことですかね。
最後に、一つだけ、とても目立っていたグラウンド上の現象を取りあげたい。
それは・・
そう、トリニータが魅せた、(失点に刺激された!?)意志の攻勢。
要は、ジェフのペチュニックがブチ込んだ「最初の追いかけゴール」だけじゃなく、同じペチュニックの同点PKゴールの直後にも、トリニータが、まさに怒濤の勢いで、全員攻撃・・っちゅう感じで仕掛けていったグラウンド上の現象のことです。
もちろん、ジェフにカウンターを喰らう危険はあったけれど、そんなコトにはお構いなく、トリニータ選手たちが、どんどん攻撃のサポートへ上がっていくんだよ。
その時間帯では、ジェフ陣内のほとんどの局面で、トリニータが数的に優位に立ち、そして危険な流れをブチかましつづけていた。まあ、決定機までは行けなかったけれど・・。
そして、そんなグラウンド上の現象こそが、この試合が、「ギリギリのサバイバルマッチ」だったことの証明だと思っていた筆者だったのでした。
ということで、私は、前回のジェフコラムでも書いたように、優れたプロコーチ、関塚隆が率いるジェフ千葉を、最後の最後までサポートするゾ・・と、気持ちを新たにしているところです。
あっと・・冨樫剛一のヴェルディもいるね。
とにかく今の私は、この2チームに対しては、特にエンスージアスティックに観戦(応援)している・・っちゅうコトです。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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