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2016_オリンピック(その3)・・ちょっと落ち込み気味だから、簡単にまとめます・・(日本vsスウェーデン、1-0)・・(2016年8月11日、木曜日)

まあ、仕方ない。

そこには、他力本願になってしまったのは自業自得(厳しすぎる表現!?・・まあ、神様のスクリプトに翻弄された!?)・・という現実もあったわけだから。

オリンピックが始まってからの若武者は、徐々に調子を上げ(解放され!?)、フットボールネーションの強豪、コロンビアとスウェーデンを、内容で圧倒した。

彼らが展開したハイレベルな組織サッカーは、いつも書いているとおり、賞賛に値する。手倉森誠監督には、ホントに心から拍手をおくりたい。

何といっても、そのハイレベル組織サッカーを絶対的ベースに、その流れのなかで個人勝負プレーを、もっとも高い実効レベルでミックスしていくんだからね。

もっとも実効レベルが高い個人勝負プレー。

それは、もちろん、「組織コンビネーション」でスペースを攻略したところからブチかます「個人勝負」・・という高質バランスのメカニズムのことだよ。

スペースで、ある程度フリーでボールを持った(ダイレクトパスを受けた!?)中島翔哉や大島僚太(矢島慎也)が、勇気をもって「1対1」の勝負ドリブルを仕掛けていく。

そう、眼前の一人さえ抜き去れば、完璧な決定的チャンスを創りだせる状況というわけさ。

そんな「高質バランスの組織サッカー」に対し、ナイジェリアやコロンビアは、その、スペース攻略へのプロセス「まで」をも、個の勝負ドリブルを「主役」にしちゃう。

彼らのなかには、ヨーロッパのトップクラブに所属している選手たちも多いのに・・。

前回のコラムでも書いたけれど、やっぱり、ドリブルで最終勝負の起点を創りだす(ウラのスペースに入り込んでいく!?)ようなプレーは、気持ちいいんだよな。

だから、強烈な規律で縛る(!?)世界トップのクラブで活躍する連中も、「タガが外れて」しまう!?

まあ、そういうことなんだろうね。

だからこそ、天賦の才は、(多くのケースで!)諸刃の剣に成り下がってしまう・・っちゅうわけさ。

でもグループリーグが終わってみれば、そんな(個を前面に押し出し過ぎる!?)低級サッカーの2チームが、決勝トーナメントへ進んでしまう。

あっと・・。まあ、ナイジェリアは組織と個がある程度はバランスしているけれど、それも、全体的な「心理環境」がしっかりとポジティブに機能している場合に限られるからね。

何か、福原愛選手の「メダルマッチ敗退」も含めて、ちょっと、モティベーションダウンの流れを食い止め切れていない筆者なのですよ。

フ〜〜ッ・・

今朝は、柔道(男の90キロ級と女子の70キロ級)でも、体操個人総合(ギリギリの勝負を勝ち切った内村航平に乾杯!)でも、金メダルラッシュだったのにもかかわらず・・

ということで、最後に・・

手倉森誠さんが、次のオリンピックでも指揮を執る・・というハナシがあると聞いた。

もしホントなら、日本サッカー協会の、素晴らしく質実剛健な「決断」だと思いますよ。

彼は、とても優秀なプロコーチだからね。

個人的に会話したことはほとんどないけれど、ベガルタ仙台やオリンピック代表の「監督会見」で放散されたモノも含め、その「内実」を見ていれば、明確に感じられる。

それに・・

そう、色々なメディアから流れてくる、彼のプライベートなエピソードも秀逸じゃありませんか。

日本の(体育会的な!?)常識にとらわれず、常にチャレンジ精神を持ちつづける。

そんなマインド(個人事業主としてのプライドと優れたパーソナリティー!?)があるからこそ、プロ選手たちも、頼りにし、最後までついてくるんだよ。

とにかく手倉森誠さんの、日本サッカー界に対する、物理的&心理・精神的&思想・哲学的(感覚的)な貢献に対して、大いに期待している筆者なのです。

簡単ですが、ディモティベートされている筆者ということで、今日はこんなところで・・

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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