トピックス
- 2016_天皇杯準々決勝・・またまた連チャン観戦(横浜と大宮)しました〜っ!!・・(2016年12月24日、土曜日)
- イヤ、ホント、疲れた。
横浜スタジアムのタイムアップを(正確には、マリノスの決勝ゴールを!)確認したあと、混み混みの首都高を、一路、大宮へ・・ってな感じの移動だったからね。
それでも、大宮(NACK5スタジアム)でのアルディージャ対ベルマーレ戦には、前半の15分あたりに到着できた。
でも・・
そうなんだよ。
その前半立ち上がり10分でベルマーレが魅せつづけたプレッシングサッカーが、ものすごくインプレッシブだったらしいんだ。
要は、一発勝負ドラマの「大切な序章」を見逃してしまったということサ。フ〜〜・・
でも、その後は・・
そう、アルディージャが試合のイニシアチブを握り、先制ゴールまでブチ込んじゃったんだ。
その前半でのベルマーレは(私が観た30分くらいは!)まさに、手も足も出ない・・ってな体たらくだったんだ。
それだけじゃなく、後半7分には、奈良輪雄太が、二枚目イエローで退場にまでなってしまう。
そりゃ、誰が考えても、お先真っ暗でしょ。でも・・
そう、そこからベルマーレが魅せた集中力には、来シーズン「J2」での活躍が目に見える、素敵なコンテンツが満載だったんだ。
それだけじゃなく、最高ディフェンスを基盤にした勇気ある攻め上がりから、まさにワンチャンスという同点ゴールまで叩き込んだんだよ。
そしてゲームが、拮抗した展開へと変容していく。
変容・・!?
そう、それまでのベルマーレは、アルディージャの、組織と個が素晴らしく「リンク」しつづける魅力的なサッカーに翻弄されていたんだ。
それって、守備での「イメージング力の差・・」とでも表現できるかな。
要は、ボールがないところでのアルディージャ選手たちの動きを、しっかりとイメージできていなかった(正確にマークできていなかった!)っちゅうことさ。
だから、アルディージャのドリブルやダイレクトパス・コンビネーションに翻弄され、繰り返し、ウラの決定的スペースへ走り込まれてスルーパスを通されたりしちゃう。
もちろん、クロス状況での逆サイドマークや、こぼれ球の対応に四苦八苦だったよね。
何度、ベルマーレの決定的ピンチに息を呑んだことか。
そう、アルディージャの、とても優秀なプロコーチ(ストロングハンド)渋谷洋樹さんにゃ悪いけど、私は、ベルマーレに残ることを決断したチョウ・キジェさんを応援していたんだよ。
だから、(10人の!)ベルマーレが魅せつづけた、粘りディフェンスと、勇気ある攻め上がり(サポートアクションの積み重ね!)に舌鼓を打っていたんだよ。
何せ、「それ」で、延長前半には、ヘディングでの勝ち越しゴールまで「流し込んだ」んだからね。
まあ、とはいっても、そんなゲーム展開になった背景には、渋谷洋樹さんも言っていたように、ゲームを支配していただけじゃなく、体感として「自分たちの方がとても有利・・」という、アルディージャ選手たちの思い上がりも、少しはあったと思うよ。
たしかに、アルディージャの、ボールがないところでの人の動きとボールの動きに陰りが見えていたからね。
だからアルディージャの攻めのほとんどが、ベルマーレ守備ブロックの「眼前ゾーン」で展開されるように停滞気味になっていったんだよ。
ベルマーレ守備が、より正確に対処できるようになったのも道理だったというワケさ。
そう、サッカーは、相対ゲームであり、ホンモノの心理ゲームっちゅうことだね。
まあ、最後は、アルディージャの高さとパワーに逆転されちゃったけれど、それまでベルマーレが魅せつづけた意志のサッカーに、拍手をおくっていた筆者だったのであ〜る。
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というわけで、最初に観た、マリノス対ガンバ。
この、ものすごくダイナミックな「攻め合いマッチ」を観はじめた次の瞬間には、こんな思いがアタマのなかを駆けめぐっていた。
・・リーグ終了から、たった一週間の「一発勝負トーナメント」まで一ヶ月も待たせられていた選手たち・・そりゃ、シャカリキに勝ちにいくのも分かる・・
・・ものすごい勢いで(人数を掛けて)攻め上がっていく両チーム・・ものすごくエキサイティングでダイナミックな仕掛け合い・・
・・それでも、次のディフェンスが疎(おろそ)かなワケじゃない・・そこが、素晴らしい・・
・・要は、あれほど爆発的な仕掛け合いを演じても、意志とイメージングさえしっかりしていれば、次の守備で「穴」が空くことがないという事実の証明だね・・
・・とにかく・・両チームともにチャンスを創りだしつづけるんだから、そりゃ、エキサイティングの極みっちゅうゲームになるのも当然だ・・
・・でも、やっぱり、「個と組織のハイレベルなバランス」という視点では、ガンバに一日の長あり・・そう感じていた・・
・・マリノスの方が、より、個の勝負を前面に押し出すんだ・・
・・それに対してガンバは、遠藤保仁、倉田秋をコアに、ダイレクトパス・コンビネーションと勝負&キープドリブルを、とても巧くリンクさせている・・
・・ってな具合で、私の眼には、ガンバの「チャンスメイクプロセスの質」の方が上だと映っていたっちゅうわけさ。
それにしても、ガンバ中盤の井手口陽介とベテラン今野泰幸のコンビは、素晴らしい攻守バランシングプレーを魅せつづけていた。
また後半になって、遠藤保仁が下がってゲームメイクに専念するようになってからは、ガンバの攻撃が、よりスムーズに、そして危険なモノへとアップデートされていった。
そんなゲーム展開だったからこそ、後半ロスタイムに天野純がブチ込んだ、唐突な(決勝)ミドル弾に、違和感があふれ出たっちゅうわけさ。
私は、延長になったら、もちろん「それ」を見届けてから大宮へ行くつもりだったけれど、でも決勝ゴールの瞬間には、記者席からスックと立ち上がっていた。でも・・
そう、それでも、大渋滞の首都高で神経をすり減らしただけじゃなく、大宮では、ドラマの序章(前半立ち上がり10分)も見逃してしまったんだよ。
まあ、その後の、サッカーのロジック(経験則!?)を超えたドラマの証人になれたんだから、サッカーの神様に感謝しなきゃいけないけれど・・サ。
ところで・・
私は、例によって、大阪、吹田で行われる天皇杯決勝を、ラジオ文化放送で解説します。とにかく、エキサイティングな決勝になってくれることを心から願っていますよ。
では、また準決勝で・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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