トピックス
- 2017_ACL(準決勝の2)・・レッズの皆さん、おめでとうございます!!・・素晴らしい成果でした・・(レッズvs上海、1-0)・・(2017年10月18日、水曜日)
- 選手たちは、確信を深めていったことでしょうね。
・・もうダイジョウブ・・コイツ等には「これしか」攻め手がないんだから・・
でも、観ているコチラは、最後まで気が気じゃなかった。何せ、上海は、世界トップレベルの個の才能を擁しているんだから・・。
そうそう・・
「もうダイジョウブ」と書いた、その「もう」に内包されたコノテーション(言外に含蓄される意味)に対する視点が大事かもしれないんだったっけ。
要は、レッズ選手たちが確信レベルを深めていったプロセスと、そのバックボーンのことです。
そう、選手たちは、準決勝の第一戦から体得した、「上海オフェンスの抑え方」を明確にシェアし、進化&深化させていったと思うんですよ。
だから彼らは、試合が始まったときから、冷静に、上海の攻撃コンテンツに、何らかの変化があるかどうかを確かめ、それが「ない」ことを見極めることで、どんどんと組織ディフェンスの実効レベルをアップさせていったというわけさ。
あっと・・
私には、「そう」感じられたということだよ、あくまでも・・へへっ・・
そして私は、そんなレッズ守備の「大人のAttitude」に、いたく感銘を受けたっちゅうわけさ。
何せ彼らは、(積極的に攻守ハードワークを探しつづける!?)最高の忍耐と集中力をベースに、ボール奪取プロセスに、抜群に美しい機能性を発揮させつづけていたわけだから・・。
それにしても・・
そう、上海オフェンスの「稚拙」なこと。
そう、個のチカラを前面に押し出す、ゴリ押しの力業オフェンス。
とにかく彼らは、足許パスしかつながず、例外なく、ソコからドリブル勝負をしかけていく。
もちろん、パスを出した後には止まってしまうのが常。
それじゃ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションなんて、夢のまた夢でしょ。
だから、彼らの攻撃じゃ、まったくといっていいほど、スペースを攻略するような組織的な仕掛けが観られない。
ボールがないところで勝負を決めてしまう(勝負のパスコンビネーション)という発想が、まったく感じられないんだよ。
彼らがブチかました、効果的な「パス&ムーブ」のシーンは、前半40分に、アフメドフの決定的シュートにつながった、彼とフッキとのワンツーくらいだったよね。
それ以外で、上海が可能性を感じさせたチャンスは、後半32分にフッキがブチかましたミドルシュートくらいだったんじゃないだろうか。
それ以外の上海チャンスの流れは、最高の忍耐と集中力が光り輝きつづけたレッズ守備が、素晴らしく忠実で効果的なマーキング、チャレンジ&カバー、等などによって、ことごとく抑制し、潰しつづけていたんだ。
世界の天才たちが繰り出す勝負ドリブル&ミドルシュートしかり、クロスボールからのヘディングシュートしかり、スルーパスへの対処しかり(前半36分にスルーパスに反応したオスカルのダイレクトシュートをブロックした興梠慎三の必殺カバーリングには鳥肌が立ったゼ!)等など。
まあ、とはいっても、そこは、前述した、上海のとても稚拙な仕掛けコンテンツという背景があったから、レッズ守備も、余裕をもって受け止められていたっちゅうことだね。
何せ、上海の攻撃プロセスは、その全てが、レッズ守備の「眼前」で繰り広げられていたわけだから・・ね。
彼らの攻撃で、レッズ守備の「ウラの決定的スペース」を突いていけたシーンは、前述したアフメドフのダイレクトシュート場面くらいだったね。
だからこそ、レッズ守備も、余裕をもって上海の攻撃を受け止められていたっちゅうわけさ。
もちろん、その余裕を生み出していた絶対的ベースは、言うまでもなく、攻守ハードワークが素晴らしいレベルにあったことだよ。
ホントに、例外なく全員が、素晴らしい忍耐力と集中力を魅せつづけてくれたよね。
特に・・
そう、やっぱり、阿部勇樹と長澤和輝のガンバリと創造力(攻守の勝負所に対するセンス!?)には、特筆の拍手をおくらなきゃいけないよな。
あっ・・
そしたら、他の最終ライン選手たちや青木拓矢、前戦から縦横無尽のハードワークを魅せつづけ、攻撃でも(特にボールがないところでの!!)素晴らしいチャ
レンジをつづけた武藤雄樹、攻守ハードワークだけじゃなく、絶対的な中盤リーダーとして抜群の存在感を魅せつづけた柏木陽介・・などなど・・
そうね・・やっぱり、全員か・・
と、ところで・・
レッズが創りだしたチャンスというテーマだけれど・・
たしかにボールは上海にポゼス(保持)されつづけていたけれど、それは、あくまでも「余裕をもってボールを保持させていた・・」っちゅうことになるでしょ。
だからこそ、良いカタチでボールを奪い返した次の瞬間には、必殺のカウンターが光り輝く。
たしかに(ほとんどが中国代表の!)上海ディフェンスは、抜群に速く、強かったし上手かった。
でもレッズは、そんな彼らと「1対1の勝負」に持ち込むのではなく、あくまでも、ボールがないところで勝負を決めようとする。
・・正確なクロスからのヘディングシュート・・ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションからのスペース攻略・・等など・・
いや、ホント、レッズは、立派な、本当に立派なサッカーを魅せてくれた。
この勝利は、日本サッカーにとっても特段の価値がある・・と思う。
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ところで埼スタからの帰りだけれど・・
最初から最後まで雨にたたられ、愛車のオートバイがひどく汚れてしまった。
普通だったら、ものすごく落ち込む感覚に苛まれてしまうんだけれど、今日は、チト違った。
そう、今日レッズが魅せてくれた立派なサッカーが、そんなネガティブマインドを好転させてくれるんだよ。
ライドしている最中も、単車が汚れるのを心配しながらも、レッズの立派なサッカーを思い出すことで、ものすごく癒(いや)されていたっちゅうわけさ。
へへっ・・
とにかく、レッズの選手諸君、堀孝史さんとコーチングスタッフの皆さん、マネージメントにステークホルダー、そしてサポーター&ファンの皆さん、浦和レッズを気に掛ける皆さん、おめでとうございました。
心から祝福します。
あっ・・
まだ決勝に駒を進めただけか・・
私も、これから、サウジアラビア代表の「アルヒラル」のサッカーを分析しますよ。
その第一戦は、日本代表とベルギー代表による親善マッチ(11月14日)の4日後に、サウジアラビアで行われるということだけれど、日本代表の選手たちは参加できるのかな?
レッズの代表選手たちは、ベルギーとの試合がおわった後、ベルギーから直接サウジ入りすることになるということなんだろうね。
ということで、今日は、こんなところで・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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