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- 2017_ACL・・いいね〜、レッズ・・素晴らしい展開力だ・・(シドニーvsレッズ、0-4)・・(2017年2月21日、火曜日)
- レッズが、内容でも結果でも、相手を席巻したゲームだった。
そのなかで気付いたのは、展開力の差。
展開力。
もちろんそれは、いかに効果的にスペースを活用するのかというテーマのことですよ。
その視点で、レッズに一日以上の長ありっていう感じだったんだよ。
ウェスタン・シドニーも、もちろん選手個々のチカラは、そこそこ、ある。しっかりとボールは止められるし、パスも上手い。
そしてフィニッシュまでのプロセスでも、自分たちの「イメージ」がある。
でも、レッズ守備ブロックの「スペースを攻略する」という視点では、足りないトコロの方が目立っていたよね。
要は、局面でのドリブル突破チャレンジ以外は、パスでのスペース攻略は、ほとんどレッズ守備に「読まれて」いたっちゅうことだね。
そして、シドニーから、どんどん「組織マインド」が消えていき、残ったのは、ゴリ押しの個人勝負ばかり・・ってなことになってしまった。
そんなシドニーに対して、レッズの仕掛けは(特に後半!)、組織プレーを基盤に、要所でドリブル勝負をブチかますなど、組織と個が、高質にバランスしていた。
そう、人とボールが、小気味よく「動きつづける」んだよ。
そして効果的な(チャレンジャブルな!?)タテへ仕掛けパスや、逆サイドへの展開パスが、ズバズバって決まっちゃう。そう、効果的なスペース攻略。
そんなレッズの攻めだけれど、彼らの場合、「人とボールの動き」のなかに、とても効果的にダイレクトパスをミックスしていく。
ボールを止めないパスやシュート。そう、ダイレクトパスやダイレクトシュート。
サッカー協会は「ワンタッチ」なんていう軽い表現を使いたいらしいけれど、イレギュラーするボールを足で扱うという、不確実なファクターが山積みのボールゲームであるサッカーの場合、その「ダイレクト」には、本当に特別な意味合いが込められているんだ。
だからこそ、ボールを止めないパスやシュートは、特別なコノテーション(言外に含蓄される意味)を込めて、「ダイレクトパスやダイレクトシュート」という表現を使うべきなのだよ。
このテーマについては、「The Core Column」で発表した「このコラム」をご参照あれ。
ということで、そのダイレクトパス・コンビネーションを多用するレッズは、とても美しくスマートに、スペースを攻略し、チャンスを創りだしていたっちゅうわけさ。
そう、肝心のシーンでは、ボールがないところで勝負が決まるんだよ。
それにしてもレッズが奪った4点は素晴らしかったネ。
先制ゴール(興梠慎三)と、追加ゴール(ゼロックスの悔しさをぶつけるように良いプレーを魅せた李忠成!?)は、まさに、この二人だけでブチかましちゃった。
あっと・・2点目シーンでは、青木拓矢の、興梠慎三への素早いタテパスも、効果的だった。それがあったからこそ興梠慎三は、余裕をもって、「ダイレクト」で、決定的スペースへ走り込む李忠成へ、浮き球のラストパスを送り込むことが出来た。
槙野智章の3点目は「ゴッツァン」気味ではあったけれど、「あそこ」で、冷静に「ダイレクト」で蹴り込めたことは、とても良いイメージ資産になったでしょ。
そう、狙い(具体的イメージ)をもってポジションに入っておくことの重要性を、喜びとともに体感したというイメージ資産。
そして4点目。
もちろんラファエル・シルバ(これからは、ラファとだけ呼ぶことにします!!)のドリブルシュートは素晴らしかったし、とても重要なイメージ資産になったでしょ。
でも私は、そのラファへ、素早いトラップから、スーパーな「アシストパス」を、ピタリと足許へ付けた矢島慎也のプレーにも、大拍手を送りたい。
この一瞬のプレーには、彼の才能と、「外へ出たことで培った自信!?」が込められていた。
ゼロックスサッカーでも書いたけれど、やはり、菊池大介、長澤和輝、ラファ、そして矢島慎也は、確かな補強のように思う。
もちろん、ミハイロのサッカーに、本当の意味で馴れる(イメージ的にインテグレートする!!)までには、まだ時間が必要だろうけれど、それでも、「レッズのサッカー」にしっかりと組み込まれたときには、着実なパフォーマンスを発揮するに違いないと思う。
いまから楽しみじゃありませんか。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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