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2017_ACL・・レッズは、アジアを代表する強豪チームとして、ホントに立派なサッカーを魅せてくれた・・(上海vsレッズ、3-2)・・(2017年3月15日、水曜日)

ゲームの全体的な「構図」は、こんな感じだったろうか・・

・・ダイレクトパスを効果的にミックスする組織コンビネーションと、状況に応じて勇気をもってブチかます個の勝負プレーが高質にバランスする立派なサッカーを魅せるレッズ・・

・・それに対して、世界レベルの「個の才能」が織りなす局面での「勝負プレー」を、ブツ切りにつなぎ合わせる上海・・ってなサッカーの対峙・・

そりゃ、ブラジル代表のオスカルとフッキ、また中国リーグで実績のある(13年、14年の中国リーグ得点王)エウケソン、そしてウズベキスタン代表で、国 際的にも評価の高いスーパーミッドフィールダー、オディル・アフメドフという、超絶レベルの外国人スターを擁している上海だからね、ツボにはまれば、もの すごく危険。

ホントに、ヤツらの仕掛けは、レベルを超えて危険なんだ。

その仕掛けの「構図」は、前戦3人のブラジルトリオを、後方から、アフメドフがうまくサポートしたり(ゲームメイク)、たまには、アフメドフやオスカルが絡んだ高質な組織コンビネーションをブチかます・・ってな感じかな。

もちろん、周りの中国代表選手たちも、彼らの「プレーイメージ」に合わせるように、彼らのサポートに徹したり、たまには自分で勝負したりする。

でも、基本的には、個の局面勝負の「ブツ切り」を、ラフに「つなぎ合わせる」ってな感じのサッカーであることは確かな事実だね。

(美しく勝つという理想型を志向したい!?)監督のビラス・ボアスは、もちろん満足してないんだろうけれど、それでも、ものすごく強い守備ブロックをベースに繰り出していく必殺カウンターという「勝負に強い戦術サッカー」だから、中国国内では結果だけは出せるからね・・。

まあ、今のビラス・ボアスは、「金儲けに徹する」のか、「理想を追い求める」のか・・というコンセプチュアルな(哲学的な!?)錯綜テーマに、思いを巡らせているのかもしれないね。

フムフム・・あっと・・

そんな「強烈に勝負強い」上海に対して、我らが浦和レッズは、ものすごく立派な、まさに「自分たちの高質サッカー」をブチかましつづけた。

そう、美しく勝つサッカー・・

レッズ選手たちは、上海が擁するスターの「名前」などには、まったくビビることなく、自信と確信をもって、自分たちの攻守の勝負イメージを「スムーズに連動」させつづけたんだ。

そんな組織サッカーのなかで、たまに、ズラタンが、興梠慎三が、駒井善成が、宇賀神友弥が・・、満を持して、必殺のドリブル勝負をブチかましたりする。

もちろん、そのドリブルには、常に「最終勝負のオプション」が伴っている。

そう、ドリブル勝負で相手を置き去りにして決定的スペースを突いていく(もちろん決定的クロスやシュートまで!)だけじゃなく、危険なラストスルーパスを通したり「も」しちゃうんだよ。

もちろん「そのため」に、3人目、4人目のフリーランナーが、忠実に、決定的スペースへ抜け出しているっちゅうわけさ。

そう、必殺の、クリエイティブなムダ走り。

そして、それがあるからこそ、勝負のドリブルの「危険度」も天井知らずってなことになるわけだ。

このテーマについては、しつこいけれど、「The Core Column」で発表した、「こんなコラム」「あんなコラム」も参照して下さいネ。

とにかくレッズは、ことほど左様に、とても、とても立派に、自分たちの持てるチカラを「120%」しぼり出しつづけたっちゅうわけさ。

そのことは、上海チームの連中も、肌で感じていたでしょ。

レッズが、本物の「強豪チーム」だって・・ネ。

この試合では、柏木陽介が復帰したし、ラファの組織パフォーマンスも、どんどんアップしている(組織コンビネーションに乗れているからこその進化!)ことも体感させてもらった。

だから、楽しみも倍増しつづけるっちゅうわけだ。

上海については、次のホームゲームで、十分に借りを返せるでしょ。

それよりも、次の「J」での(アウェー)ガンバ戦だよ。

今のガンバでは、最終ラインの前に陣取って、まさに「リベロ」として、後方から、抜群に危険なゲーム&チャンスメイクをブチかます遠藤ヤットの調子が、とてもいい。

中村憲剛や中村俊輔も含めて、ヤツらのことを、大ベテランのゲーム&チャンスメイカー三羽ガラスって呼んじゃおうかな・・。

へへっ・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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