トピックス


2017_ACL・・このゲームを通して、(ハイネルも含めて)フロンターレに対する期待が高まった・・(フロンターレvs広州、0-0)・・(2017年4月12日、水曜日)

この試合で、フロンターレのハイネルが、MOM(マンオブザマッチ)に輝いた。

彼の、攻守ハードワークを積極的に探そうとする態度と、攻守にわたる実効プレー内容を考えれば、とても順当な戴冠だと思う。

私は、プレー姿勢を評価した(!?)、AFCのテクニカルスタッフ(!?)を見直していた。

そのハイネルが、監督会見の後で、最後に会見場に現れたんだよ。ちょっとビックリした。

そして、日本語と中国語の(長〜い!?)通訳のなかで、忍耐強く、真面目な表情を崩さずにいたんだ。

だから、司会の方が会見終了を告げた後で・・

・・ネ〜、ハイネルさん・・まったく分からない日本語と中国語が飛び交っているなかで、耐えるのは大変だったしょ??・・

そんな声を掛けた。そしたら、まさに満面の人なつっこい笑顔を魅せたんだよ。

私、いっぺんに、ファンになってしまったぜ。

とにかく、その表情に(もちろん真摯な質疑応答の内容と態度にも!)、彼の真面目さと性格の良さを感じていた筆者なのだ。

そして、彼には頑張って欲しい・・と、心の底から思っていた。

そんな彼の「ガンバリ・プレー」だけれど、後半には、より効果的に活きる(活かされる)ようになったと感じた。

要は、フロンターレ本来の、人とボールが軽快にうごきつづける、ダイレクトパスを散りばめた組織コンビネーションが、うまく機能しはじめたということだね。

それには、広州のフィジカルが減退した・・という背景があったのかもしれないね。

とにかくハイネルが、そんな人とボールの活発な動きのなかで、しっかりと躍動しつづけていたことが言いたかった。

でも・・

実は、前半の彼のパフォーマンスには、隣に座る著名ジャーナリスト、加部究さんに、彼について、かなり文句を言っていたんだ。

だから会見の後、加部究さんから、「湯浅さん・・前半は、あんなにケナしていたのに、質問じゃ誉めていましたよね・・」なんて、嫌みを言われてしまった。

でも・・サ・・、フロンターレのサッカーが、どんどんと本来のリズムを取り戻していく中で、たしかにハイネルのプレー内容も、着実にアップしていったんだよ。

たしかに後半になってからは、加部究さんに、ハイネルのポジティブな評価は言わなかったね。

へへっ・・

とにかく、ハイネルの可能性の高さを体感できて、良かった・・

ところで、この試合。

私は、昨日のレッズvs上海と、まったく同じ傾向のゲーム内容だと感じていたんだ。

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、シュートの絶対的ベースになる「スペース攻略」のプロセスを仕掛けていくフロンターレ。

それに対し、ゾーンをつなぐ足許パスは回すけれど、最終勝負の仕掛けプロセスは、基本的に「個の勝負」ばかりが目立つ広州。

そう、中国代表選手たちで固める守備ブロックと、外国のスター選手が中心になる前戦ブロックによって成り立っている「分断サッカー」ってな構図。

そして、その二つのグループを上手くつなぐ「中国人リンクマン」がいるっちゅうわけさ。

昨日の上海では、7番。今日の広州では10番のキャプテン。

そんな、明確に差異のある二つのタイプのサッカーが対峙したわけだ。

たしかに両チームともにチャンスは創りだしたけれど、チャンスの量という視点では、フロンターレに一日の長があったと思う。

でも、ゴールをブチ込める可能性の高さ・・という視点では・・

そう、上海が擁する外国人スターたちは、レベルを超えているんだよ。

特に、パウリーニョ。

とにかく、攻守わたって、ホントに目の醒める「世界最高峰レベル」のプレーを魅せつづけたんだ。

家に帰ってから、ビデオで、パウリーニョのプレーに舌鼓を打つことにしよう。

あっと・・フロンターレ。

この試合では、ハイネルが馴れてきたことも含めて、彼らのサッカー内容が、とても良くなっていることを体感させてもらった(特に、牛若丸=中村憲剛=が入ってからの後半)。

そう、前述した、ダイレクトパスを散りばめた組織コンビネーションサッカーが再生していると体感していたんだよ。

以前は、広州恒大に「名前負け」し、どうしても縮こまったコンビネーションしか出来ず、途中でパスをカットされて必殺カウンターを喰らっちゃう・・ってなコトが多かった。

でも、この試合では(前回のアウェーでも!)、自信と確信レベルがアップしていることで(!?)組織サッカーが、とてもフッ切れたレベルにまで高まっていると感じた。

要は、「失敗に対する恐怖からの解放・・」ってなコトなのかもしれないね。

そう、鬼木達さんの、心理マネージャーとしてのウデにも拍手・・

だから、一つひとつのプレーが、全力のダイナミズムを伴って、思い切りがアップしているからこそ、失敗も少なくなる・・。

そう、心理メカニズムの善循環・・っちゅうわけさ。

このところ、フロンターレのサッカーが少し心配になっていたけれど、今日の彼らを観て、すこし安心し、期待感も高まった。

とにかく、もっともっと、最高潮の「フロンターレサッカー」を体感したい。

そのうちケガ人も戻ってくるだろうけれど、今のメンバーには、自分たちこそがチームのファーストオーダーだ(そうなる!!)という自負をもってゲームに臨んで欲しいね。

まあ、今日のゲーム結果を受けて、ACLでの生き残りが、より難しくなったわけだけれど、そんなコトとは関係なく、とにかくフロンターレには、「彼ら本来のサッカー」で息を吹き返して欲しいと心から願っている筆者だったのであ〜る。


============

ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

-------------------

あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


============

最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]