トピックス
- 2017_EAFF(なでしこ_1)・・素晴らしい(順当な!)勝利だった・・正しいベクトル上を創造的に進む「高倉なでしこ」に乾杯!!・・(なでしこvs韓国、3-2)・・(2017年12月8日、金曜日)
- ・・立ち上がりの韓国は、素晴らしいプレッシングで、ゲームの流れのイニシアチブを握った・・
・・我々は、その勢いに押され気味で、自分たちがイメージしたサッカー(人とボールの動きのリズム!?)を創りだすことに四苦八苦させられた・・
・・とにかく、韓国が実力チームであることを再認識させられた・・
記者会見での、高倉麻子監督の弁です。
そう、韓国の実力が大きくアップしているという事実も含めて、まさに、おっしゃる通り。
私は、そんな、「なでしこ」がイニシアチブを握られる立ち上がりの展開に、少し面食らっていた。
そして、思った。
・・韓国の、チーム一丸となった素晴らしい闘う意志・・ホントに素晴らしい・・
でも・・
そう、「なでしこ」が唐突な(カウンター気味の!?)先制ゴールを奪い、その7分後(前半の14分)に、韓国にPKを決められて同点になってから、徐々にではあったけれど、「なでしこ」が、本来の実力を表現しはじめたんだよ。
いや・・
もちろんソコには、韓国のプレッシングの勢い(プレッシングの物理的&心理的なエネルギー!?)が減退しはじめた・・という側面もあったんだろうな。
そうなんだよ・・
「なでしこ」の意志ポテンシャルの増幅(それによる動きの活性化!)が「キッカケ」なのか、韓国のプレッシングが減退したことがバックボーンだったのか・・というディスカッション。
もちろん、その両ファクターが、ゲーム展開の変容現象に与えた影響度の「割合」のことだよ。
あっと・・ちょっと、オタッキーな議論に入りすぎたかも・・
ここでは、韓国が魅せた、フッ切れたプレッシングサッカー(前から積極的にボールを奪いショートカウンターをブチかますサッカー!?)について言及したかったんだっけ。
前述したように、韓国の、ゲーム立ち上がりのドミネーション(イニシアチブ)状態は、徐々にダウンしていったよね。
そして「なでしこ」が、前半の途中から後半にかけて、ゲームの流れを牛耳りはじめる。
たしかにソコでは、「なでしこ」と韓国の、微妙な実力差は明確に感じられた。
でも・・
そう、韓国は、日本が後半26分に勝ち越しゴールをブチ込んでから、「あの時間帯」であるにもかかわらず、ゲーム立ち上がりの「勢い」に優るとも劣らない、大パワーのプレッシングをブチかまし始めたんだよ。
それは、韓国が、高倉麻子監督が言うように、ホンモノの実力チームへと順調に成長しつづけていることの明確な証左でもあった。
そして・・
そう、「あの」スーパーな同点ゴールが生まれたっちゅうわけだ。
観ているコチラをフリーズさせるに十分なスーパーなクロスとボレーシュート。
たしかに、全体的なサッカー内容では、「なでしこ」に一日の長はあった。だからこちらは、その同点ゴールに、かなり落胆させられたっちゅうわけさ。
でも・・
そう、その3分後には、「なでしこ」が、まさに、秘めたる実力を爆発させるような決勝ゴールをブチ込むんだよ。
このゴールは、岩渕真奈にはじまって(中島依美への素晴らしいラストパスから中島依美がポスト直撃シュート!)、岩渕真奈で締めくくられた。
それにしても、中島依美のポストシュートの跳ね返りを、ものすごく冷静に止めて相手をかわし、ゴールへ流し込んだシュートは見事の一言だった。
私は、この試合での岩渕真奈が、やっと、本当にやっと、それまでの、ネガティブが先行する印象を完璧に払拭するように、本来の実力を存分に発揮したと感じていたんだ。
ちょっとハッピーだった。
ところで、「なでしこ」の攻撃陣。
もちろん、とてもレベルは高い。でも・・
そう、私の眼には、ゼロトップ「的」な攻撃陣が、チト、ポジション的に「柔軟性に欠けていた」と映っていたんだよ。
高倉麻子監督は、選手たちのポジションを固定しているわけではなく、一人ひとりに、複数のポジションをこなせるようにリードしているとのこと。
そうなんだよな〜・・
いくら監督が、選手たちのプレーイメージを「解放」しようとしても、(特にタイトルが掛かったテンションの高い大会では!?)どうしても、守りに入ろうとする心理が働くモノなんだ。
高倉麻子監督は、「なでしこ」の人とボールの動きがぎこちないと感じていたらしいけれど、まさに、選手たちの心理を解放する・・というポイントに、この試合で乗り越えるべき課題があったということなんだろうね。
例えば長谷川唯。
とても素晴らしい才能に恵まれたミッドフィールダーだけれど、前半の彼女は、まさに鳴かず飛ばずだった。
それが・・
そう、後半になり、センターゾーンを「与えられ」てから、まさに天空を羽ばたく鳥ように、攻守にわたるプレー内容が、弾けた。
ホント、素晴らしい攻守ハードワーク(攻守でのフルスプリント!)の連続だった。
そして、そんなハードワークがあったからこそ、攻撃でも、何度も、決定的な流れの主役を張れていたっちゅうわけさ。
最後になったけれど・・
高倉麻子監督が志向する(!?)、複数のタスクをこなせる「ポリヴァレント」な選手たちのプレーイメージを基盤に、人とボールが活発に動きつづける、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション満載の高質な組織サッカーについては、まったくアグリーだよ。
でも・・それだけじゃなく・・
そう、ポストプレー能力に長けたスピアヘッド(センターフォワード)を置くというオプションを用意するのも、オツなモノなんだ。
ソレがあれば、相手ディフェンスは、確実に意表を突かれるだろうし、「なでしこ」にしても、仕掛けイメージに「広がり」を持たせられるでしょ。
例えば・・
そう、「あの」阪口夢穂とか、この試合では右サイドのハーフ位置に「張り付き気味」になっていた(十分に自分自身を解放し切れていなかった!?)櫨まどかとか・・
彼女たちだったら、確実に、素晴らしいポストプレーを披露してくれると思うよ。
もちろん、その後方に、イメチェンの岩渕真奈を、創造性チャンスメイカーとして控えさせるコトも含めて・・ネ。
いかが・・高倉さん・・
へへっ・・
まだ雨が降っているから、フクアリのプレスセンターで書きつづけている筆者なのですが・・
そう、千葉の真上にある雨雲が、ここ四時間、まったく動く気配をみせないんだよ。
ホントに、アタマにきていた。
えっ・・何に対して??
フ〜〜ッ・・スミマセン・・
とにかく・・
いつも書いているように、私が濡れるのは、まったく問題ないけれど、単車が、濡れた路面で「汚れる」のが、いや・・なんだよ。
さて、どうしようかな・・
・・なんて考えていたら、協会の方たちから、プレスルームを引き払うように頼まれた(あっ・・スミマセン・・私が長居しすぎただけ・・協会の方々には迷惑をかけてしまった・・)。
それからどうなったか・・については、明日の「男子」のコラム冒頭で、報告しますよ。
へへっ・・
=========
ところで・・
私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。
今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。
そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」、「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・
また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。
彼女が登場するコラムは、こちら(その1、その2、その3)ですかね。
とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]