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2017_J2・・両監督のコメントが興味深かった・・(ベルマーレvsジェフ、 2-0)・・(2017年3月25日、土曜日)

「覚悟が足りない・・いくらボールをキープしたって、チャンスを創りだせなかったら意味がない・・とにかく選手たちは、心の底からゴールをブチ込みたいと思わなきゃダメなんだ!!」

いいね〜、ジェフユナイテッド千葉の新監督、アルゼンチン人、フアン・エスナイデルさん。

それにしても、硬派のイケメン。

鳥栖のマッシモ・フィッカデンティと「タメ」を張る。やっぱり、ラテン系はカッコいいよね。

そういえば、ドイツの女友達の多くも、アルゼンチン人がお気に入りだった。

いまからウン10年前のハナシだけれど・・。

W杯のゲームをテレビ観戦しながら、「ホントにヤツら、汚いプレーが多いよな〜」という、アルゼンチン選手に対する私の罵(ののし)りを聞きながら・・

「でもサ、あの子たち、みんな、カワイイじゃない・・」ってなコトを平気で言うんだよ。

サッカーは、顔でするモノじゃ、ネ〜〜んだよっ!!

あっ・・、プロだから、「顔」っていう要素も大事か・・。ヘヘッ・・

あっと、硬派イケメンのエスナイデルさん。

とにかく選手たちの、攻守にわたる「ボールがないところでの動きの量と質」が低級なことに、完璧に「おかんむり」だった。

だから、ハーフタイムには、「見ているだけじゃ、全然ダメッ!!!!」ってなエモーショナルな言葉をブチかましたらしい。

たしかに後半のジェフのサッカーは、好転したよね。でも・・

そう、まだまだ足りない。

「この、覚悟が足りない(意志が足りない!?)というテーマについては、これから千葉へ帰って、選手たちとジックリ話しあわなきゃいけない・・とにかく、ゴールを奪うという強い気持ちが大事なんだよ・・パスやクロスじゃ、ないんだ・・」

そんなエスナイデルさんのコメントに、いちいち頷(うなず)いていたっけ。

この監督さんだったら、チーム&ゲーム戦術的な発想の「ユニークさ」も含めて、着実にチームは良くなっていくと感じた。

さて、ということでゲームだけれど・・

内容と結果(数字)が、高い次元でシンクロしたゲームだった。

だから、清々しい「幕切れ」ではあったね。何せ私は、チョウ・キジェ応援団でもあるから・・さ。

そのチョウ・キジェさん。

彼のコメントはメモしなかったから(イメージング&コンセプチュアル脳内タンクに直接収納!!)、こんな感じのハナシになった・・ってな書き方になることをお許しくださいね。

私が投げかけたテーマは、チョウさんがハーフタイムに語ったという「リスクマネージメント」。

・・それは、勇気というキーワードをバックボーンにする「湘南スタイル」に、「大人の・・」っていう形容詞がつくということなんだろうか?・・

そんな私の(分かり難い!?)質問に、チョウさんは、すぐに反応してくれた。

具体的な表現については、前述したように、メモしていなかったけれど、ハナシのニュアンスは、もちろん把握している。

最初のニュアンスは、選手たちの自覚(積極イメージングとか意志、責任感といった心理的な内実!?)によって、全体ディフェンスを、より安定したモノにできる・・ということだった。

ジェフのエスナイデル監督も言っていたけれど、いくらボールをキープしても、まったくといっていいほど良いチャンスを創りだせなかった・・わけだからね。

たしかに、チェイス&チェックの実効アクションは、いつも通りだけれど、それに連動するディフェンスが、ケースバイケースで、その対応内容が、より柔軟になっているんだ。

以前だったら、一人がチェイスしたら、その周りの味方は、まさに全力で、次、その次という感じで、アクションを連動させていた。

その忠実なダイナミズム(注入エネルギー)レベルと実効プレーの内容は、リーグ(J1も含めて!!)まさにトップクラスだった。

でも・・

そう、そのダイナミックな「協力プレス」を、相手のダイレクトパス・コンビネーションで、スッ、スッと外され、そのまま(ショート!!)カウンターをブチかまされてしまうようなピンチシーンも、多々あったんだよ。

チョウさんは、「バランス」という表現が好きではないと言っていた。

それは、リスクチャレンジが足りないコトの言い訳として、バランスという表現が使われる可能性があるから(!?)。

そして、(全体的な!)ゲームの流れではイニシアチブを握っていたとしても、終わってみたら「虎の子の1ゴール」を守り切られちゃったりする。

ものすごく微妙なディスカッションだけれど・・

要は、チョウさんが言うように、ホンモノの自覚さえあれば、逃げの言い訳をしてしまうような、(自分の中でも、そう言いきかせてしまう!?)「心理的な弱さだって乗り越えられる・・ということなんだろうね。

そのチョウさんは、こんなニュアンスの内容もコメントしていたっけ。

・・ここまで負けなしで来られたけれど、でも内容的には、まだまだ不安定なトコロが多かった・・その意味で、今日のゲームは、かなり満足できる内容だった・・

これは、チョウさんの冒頭コメントだったけれど、まさに、そこに、効果的なリスクマネージメントという「意味合い」が込められていたんだろうね。

そうそう、よくチョウさんは、「気づきが・・」なんていう表現を使う。

ゲームのイニシアチブをしっかりと握っていながら、「小さなトコロ」での意識の散漫によって、スペースを攻略されて「虎の子の1ゴール」を奪われてしまう。

そんな、決定的な「小さなトコロ」を効果的に「気づけるか」どうか・・というテーマに「も」取り組んでいるんだろうね。

この、勝負を決める「目立たない(瞬間的な)小さなトコロ」というテーマについては、「The Core Column」シリーズで、「こんなコラム」「あんなコラム」を書いたから、そちらもご参照あれ。

とにかく、より結果を意識した(!?)、そして、アンチ・リスクチャレンジというネガティブなプレー姿勢を助長しない(!?)リスクマネージメントというテーマは、奥が深い。

まあ、これからも、チョウ・キジェのベルマーレに、注目していきましょう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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