トピックス


2017_J2_第36節・・やっぱり、チョウ・キジェとはハナシが弾む・・(ベルマーレvs水戸、3-0)・・(2017年10月7日、土曜日)

・・理想的なゲーム展開でゴールを奪い、勝ち切れたと思っています・・

・・後半になってもチームの足が止まらなかっただけじゃなく、よりスマートに走りつづけたコトを誇りにさえ感じているんですよ・・

・・でも、ウチのチームに関する論評では、走ることばかりが強調される傾向がありますよね・・

・・ただ実際は、走ることで、自分たちの個性をうまく表現できていると考えているんです・・

・・そう、このゴールと勝利は、我慢強く走りつづけたからこその正当な報酬なんです・・

いいね〜〜、チョウ・キジェ。

そのコメントに刺激され、質問せざるを得なくなった。

・・たしかに私も、チマタでは、チョウ・キジェのサッカーについて、走るということばかりが強調されているように感じる・・

・・でも、サッカーの本当の美しさは、人とボールがしっかりと効果的に「動き」つづけることでしか演出できない・・

・・その「動き」をベースに、ベルマーレは美しい組織コンビネーションを表現できている・・

・・たしかに、ディエゴ・マラドーナだったら、一人だけでも、サッカーの美しさを表現できちゃうんだろうけれど・・

・・でもサッカーはパスゲームだし、そのための人の走りなんですよ・・チョウさんがおっしゃるように、それがあってはじめて、しっかりとボールも動かせるわけだから・・

・・そこで質問ですが・・

・・チョウさんは、走る「だけ」などというノイズ論評に、アタマにきますか??・・へへっ・・

私の質問には、冒頭でチョウさんがコメントした内容のエッセンスが含まれているから、それに対するチョウさんのコメントは割愛させて下さいネ。

・・というか、あまりにも波長が合うチョウさんのコメントだったから、メモを取り忘れて聞き入ってしまったんですよ。ゴメンなさい・・

ということで、この試合でベルマーレがブチかました素晴らしいサッカーだけれど・・

彼らは、ダイレクトパスを織り交ぜた、美しい組織コンビネーションは、わたしも含めて、観る者を魅了したのです。

その美しいコンビネーションは、もちろん、人の動き(多くの走り!)なしには演出できない。

だからこその、攻守ハードワークの基礎となる「走り」だけれど、それを別なカタチで表現したら、こうなるかもしれないね。

そう・・、いまのベルマーレのサッカーは、より洗練されてきている・・ってね。

この試合、著名なフリーランスジャーナリストの川端康生さんと一緒に観ていたのだけれど、彼が、そんなベルマーレの「進化」について、こんな素敵な表現をした。

・・湯浅さん・・たしかにベルマーレの人の動き(走り)は洗練されてきていますよね・・それって、彼らが大人のサッカーになってきているということなのかもしれませんね・・

フムフム・・

まあ、チョウ・キジェに言わせれば、変に落ち着いた大人のサッカーになるよりも、勇気あふれる湘南スタイル(リスクチャレンジを積極的にブチかましつづけるスタイル!?)を貫くのが「本望だ〜〜っ!!」ってなコトになるんだろうけれど・・サ。

へへっ・・

まあ、とにかく彼らが、素晴らしい攻守ハードワークと攻守リスクチャレンジは「そのまま」に、しっかりとした「鋭い気づき」をベースに、勝負強くもなっているということなんだろうね。

とにかく、来シーズン「J1」での彼らの活躍が、今から楽しみで仕方ありませんよ。

そうそう・・

チョウ・キジェには、もう一つ質問してしまった。

テーマは、ドラガン・ムルジャ。

そう、言わずと知れた、セルビアの才能プレイヤーです。

でもチョウ・キジェは、その天才を先発で使おうとしない。この試合でも、残り数分というタイミングでグラウンドに送り出した。

でも・・

そう、チョウ・キジェが、そのムルジャについて、こんな素敵なコメントをしたんだよ。

・・短い時間だったけれど、ムルジャは、何度も爆発ダッシュを魅せてくれた・・それには、とても満足しているし、大いなる期待も抱くことができた・・

そんなコメントを聞いたら、黙っちゃいられない。だから聞いた・・

・・私の恩師でもある、ドイツの歴史に残るスーパーコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが私に言ったことがあるんですよ・・

・・オマエたち若手コーチにとって大事なミッションは、天才連中を走らせ、闘わせることなんだ・・それこそが、サッカーの発展にとって、もっとも大事なリソースなんだ・・ってね・・

・・そこで、ムルジャというテーマがアタマをもたげてくるんですよ・・

・・たぶん彼は、いまのベルマーレでは最高の才能に恵まれた選手だと思います・・

・・でも、まだまだ自分のイメージ「だけ」でサッカーをやろうとしている・・そんな彼を、ベルマーレの組織サッカーに組み込むことは、とても素敵なチャレンジですよね・・

・・チョウさんのことだから、来シーズンのムルジャが、ベルマーレの組織サッカーに完璧に組み込まれていることを期待してもいいでしょ?・・

そんな私の質問に、チョウさんも、期待ニュアンスのコメントをしていたけれど、それでも、しっかりと彼自身のマネージメントコンセプト「も」主張していた。曰く・・

・・もちろん、あれほどの才能ですから、期待は大きいですよ・・でも彼は、自分が活躍するために何が必要か、自ら積極的に追い求めるようにならなきゃいけません・・

・・そうではなく、誰かにやらされているんじゃ、結果など望むべくもありませんよね・・

・・私は、ムルジャが、自分から進んでベルマーレのサッカーを良くしようと前向きに努力していると信じているし、彼も、そんな私の信頼を肌身に感じていると思います・・

・・だからこそ、彼に対する期待が高まるわけです・・

え〜っと、チョウさんのコメントニュアンス、そんな感じだったと思いますが、チト脚色し過ぎな部分もあるのかな〜・・

やっぱり、彼のコメントには、聞き入っちゃうからね・・へへっ。

でも、とにかく、選手たち自身に考えさせ、主体的、積極的に「進化&深化」へチャレンジしていく姿勢を発展させるというチョウ・キジェの(戦術&心理)マネージメントのコンセプトは、実践的な成果という「結果」が伴っているからこそ信頼し期待できるんだよ。

そのこと「も」言いたかった。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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