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2017_J2_第27節・・ヴェルディ(ロティーナ監督)が志向するベクトルが、より鮮明に見えはじめている・・(ヴェルディvsロアッソ熊本、1-0)・・(2017年8月11日、金曜日)

この試合で残念だったのは、ロアッソの村上巧が、立ち上がりの前半11分に、得点機会を(直接的に!)阻止したということで退場処分を受けたことでした。

それまでの11分間。私は、一人で盛り上がっていたんですよ。

何せ、調子を落としていた(うまく結果を引き寄せられなかった!?)ハズのヴェルディが、とても素晴らしいサッカーで、完璧にイニシアチブを握ったからね。

攻守ハードワークの量と質だけじゃなく、それを効果的に「活かすため」の、ボールがないところでの動きの量と質が素晴らしかった。

だからこそ、人とボールが、とても素敵なリズムで「動き」つづけたんだ。

そりゃ、誰だって期待するでしょ。でも・・

まあ、タラレバのハナシをしたって始まらないけれど、私は、「あの退場劇」がなかった方が、いまのヴェルディの進化具合を、より鮮明に体感できたはずだと残念に思ったわけサ。

まあ仕方ない。

ヴェルディの個々のプレイヤーでは・・

まず何といっても、先発した渡辺皓太、梶川諒太。

このチビッココンビが中盤でブチかました、獅子奮迅の攻守ハードワークは、とても素敵にインプレッシブだったわけさ。

そんな彼らのエキサイティングプレーを観ながら、こんなことを思っていた。

・・そうそう・・この、攻守にわたる「動きのダイナミズム」こそが、いまのヴェルディに大きく欠けているんだ・・

・・例えば・・才能にあふれた高木善朗が、そんなチビッココンビの「ハードワーク・マインド」を見習えば、確実に「チームのプレ行くスルー」に貢献するはずなんだけれど・・

そんな視点以外にも・・

この試合ではじめて目にした新加入のスペイン人、カルロス・マルティネスも、とても良かった。

何がって!?

彼は、アラン・ピニェイロやドウグラス・ヴィエイラといった、個の勝負に「こだわっている」外国人選手とは、一味も二味も違う、組織プレーと個人勝負プレーの「両刀遣い」なんだよ。

そのテーマに関連した私の質問に対して(何度もチャンスを潰し、結局は、一発クロスのヘディングで勝ったけれど!?)、ロティーナ監督が、こんなニュアンスのハナシをしていたっけ。曰く・・

・・マルティネスは、アラン・ピニェイロやドウグラス・ヴィエイラとは違い、組織コンビネーションでも中心になれる選手だ・・

・・だから、彼が最前線でボールを持ったら、周りのチームメイトたちも、(ボールがないところで!)しっかりと動いてサポートに回ったり、スペースで勝負パスをもらえるようになる・・

・・とにかくサッカーでは、外からでも(クロス等)中からでも(ダイレクトパスを織り交ぜたコンビネーション等)効果的に攻め切れることが大事なんだ・・

そう、まさにおっしゃるとおり。

ヴェルディでは、その視点で、攻守ハードワークに大きな課題を抱えている高木善朗を筆頭に、「偏り」の方が目に付く選手が多いからね。

その課題を克服すれば、「組織」と「個」が、高い次元でバランスする優れたサッカーを展開できるようになる。

・・ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・ドリブル突破・・ニアポストへの鋭いクロスや、大きなアバウトクロス・・などなど・・

とにかく、相手ディフェンスが、ボール奪取の「イメージング」を絞り切れないような「仕掛けの変化」こそが、いまの(これまでの!)ヴェルディに欠けていたテーマだからね。

さて、やっとヴェルディでも、進化&深化の具体的(チーム戦術的な!)ベクトルが、明確に見えはじめてきた。

これからの彼らの復活劇が楽しみじゃありませんか。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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