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2017_キリンカップ・・最高の(心理&イメージ的な!?)準備をさせてくれた(学習機会を与えてくれた!)シリア代表に乾杯!・・(日本vsシリア、1-1)・・(2017年6月7日、水曜日)

いや〜、戦術的にだけじゃなく、心理・精神的(メンタル)な観点でも、見所満載の「テストマッチ」だったじゃありませんか。

ホントに、心から堪能した〜〜・・

それにしてもシリアは、勇猛果敢に、まさに「一世一代の勝負マッチ」ってな気合いをぶつけるようにゲームに臨んできたね。

そりゃ、そうだ。

(ほとんどが、シリア以外のアラブ諸国でプレーする!)代表選手たちの母国の状況からも、また、すでにW杯の望みを絶たれ、その地域最終予選を突破する筆頭候補である「ジャパン」が、テスト(準備)マッチで自分たちを指名したっちゅう状況を考えても・・

彼らは、誇り高きシリア人だからね。

もちろん日本には、絶対に、「好き放題にはやらせない・・」っちゅう、ものすごく強い気持ちでグラウンドに立ったんでしょ。

とにかく、シリア代表の、「日本にひと泡吹かせてやる・・」ってな、レベルを超えた闘う意志は、すべての「局面デュエル」の内実に見て取れた。

だからこそ・・

そう、日本代表は、このゲームが、これ以上ないほど充実したテストマッチ(学習機会)へと成長していったことに対して、シリアに、心から感謝しなきゃいけない。

彼らにブチかまされた「強烈な刺激」は、イラクとの勝負マッチに臨むうえでの、願ってもない(ゲーム戦術イメージという!)最高の心の準備になったわけだから。

たしかに後半になってからは、本来の実力差が、グラウンド上に如実に現れたけれど、それでもシリアは、集中を切らさず、「ここぞっ!!」のワンチャンスカウンターを狙いつづけていた。

そして、そんな、粘り強い「カウンター狙い」もまた、日本代表にとって、この上なく貴重な「体感」になったと思うわけさ。

とにかくシリアは、素晴らしいダイナミックサッカーを展開してくれた。感謝・・

ところで・・

そう、後半の半ばあたりから(今野泰幸の同点ゴールが決まってから!?)、ハリル・ジャパンが完璧にゲームを掌握するまでのゲームの流れプロセス(ゲーム展開の紆余曲折)は、とても、とても興味深かったよね。

立ち上がりから、ガンガンと、前からプレッシャーをブチかましてくるシリア。

そのプレッシャーを、スマートにかいくぐって押し返そうとする(実際に何度も押し返してチャンスメイクした!)けれど、どうも、うまく波に乗れない日本代表。

そりゃ、そうだ。

シリアが魅せたプレッシングサッカーは、最高の攻守ハードワークを積み重ねた果実だからね。

日本にボールを奪われた状況での、彼らの「戻りアクション」はレベルを超えていたんだ。

だから日本が仕掛ける、スペース攻略をイメージした、ダイレクトパス・コンビネーションも、うまく機能しない。

何度か、山口螢や、負傷退場した香川真司の代わりにグラウンドに立った倉田秋などから、素晴らしいタイミングの「決定的スルーパス」が通されたり、原口元気がミドル弾をブチかましはしたけれど、やはり、日本代表が「志向する仕掛け」じゃなかった。

それは・・

香川真司が負傷退場したから??

日本代表の先発メンバーが、うまく噛み合っていなかったから??

はたまた、シリアのプレッシングサッカーが抜群のダイナミズムと機能性を発揮しつづけたから??

さて〜〜・・

たしかに前半の日本代表は、シリアの攻守ハードワークの(そして局面デュエルの!)ダイナミズムが凄すぎたことで、かなり抑え込まれてしまった。

そして、うまくスペースを突いていけないことで、(ボールがないところで!)足が止まり気味になり、結局は、「個の勝負のブツ切り」ってな低次元のサッカーになってしまった。

そうではなく・・

もし相手の(守備での!)勢いが強いときは、「こちら」は、それに輪を掛けたダイナミズムで、ディフェンスでの局面デュエルに臨まなきゃいけないんだよ。

日本代表は、シリアを上回るくらい勢いのある「プレッシング守備」をブチかまさなきゃいけなかったんだ。

それがあってはじめて、自分たちの(志向する)サッカーを体現できるようになるんだ。

そう、今野泰幸の同点ゴールが決まってからの日本代表のように・・

あっと、そのゴールだけれど・・

それは、長友佑都の、勇気ある、抜け出し全力スプリントがあったからこそ実現できた。そのことだけは、再認識しなきゃいけない。

どうして、それが重要かって!?

それは、長友佑都が中心になってブチかました、全力のパス&ムーブ&ダイレクトパス・コンビネーションの重要性を、チーム全体が「体感」出来たことさ。

それが上手くハマったからこそ、「あの」強烈なプレッシング&忠実マーキング&カバーリングのシリア守備ブロックに対しても、決定的スペースを攻略できたんだよ。

そう、パス&ムーブも含めて、しっかりとボールがないところで動くことこそが、自分たちのサッカーの骨格を成しているということの再認識。

だからこそ・・

そう、そのゴール以降、日本代表の局面デュエル(連動守備!)の内実がアップしたんだ。

そして次の攻撃でも、ボールがないところでの優れた動きの量と質に支えられたダイレクトパス・コンビネーションによる仕掛けの内実もアップした。

私は、乾貴士が魅せつづけた、抜群に実効レベルが高く、そして美しい「個のドリブル勝負」にしても、そんな組織コンビネーションがうまく機能していたからこそ・・だと思っている。

そう、彼が、良いカタチでボールを持てたのも、しっかりと人とボールが動きつづけていたからに他ならないと思うんだよ。

あっと・・

もちろん、乾貴士の勝負ドリブルの実効レベルが、格段にアップしたことは言うまでもない。

それにしても、乾貴士も、本場で揉まれて逞しくなった。ホント、頼り甲斐がある。

最後に、このコラムで言いたかったポイントを整理させてくださ〜い。

一つは・・

香川真司のケガ(左肩!?)が、大事に至らないコトを心から願っていること。

それも含めて・・

「あの」先発メンバーの組み合わせは、うまく機能しない・・とは思っていないコトだけは強調しておきます。

様々な意味合いを内包する戦術環境や心理環境、自然環境などが異なれば、「あの先発」が、抜群の機能性を魅せる・・っちゅうことが言いたかったんだよ。

でも、この試合では・・

要は、チームのマインドが「ネガティブな流れ」に陥ったら、それを「逆流」させるのは、本物のチームゲームのサッカーだからこそ、とても難しい作業だということ。

それについては、「The Core Column」で、かなり前に発表した「このコラム」を参照してください。テーマは、グラウンド上で炸裂する瞬間的なリーダーシップ。モデルは、ラモス瑠偉。へへっ・・

あっと、蛇足・・そうそう、先発メンバーのハナシだった・・

実際、メンバー交代した後半の立ち上がりでも、大枠のゲームの流れにには「大きな変化」はなかったでしょ。シリアに先制されちゃったしね。

だからこそ、同点ゴールを演出した長友佑都の、「エイヤッ!!」の全力スプリント(抜け出しフリーランニング!)のコノテーション(言外に含蓄される意味)が、とてつもなく大きかったコトを強調したいんだよ。

要は、その長友佑都のフリーランニング&アシストがチームに与えた刺激。

そのプレーには、チーム全体に、「そうそう・・ソレだよ・・それが欠けていたんだ・・」って、再認識させられるだけの心理パワーがあったっちゅうことさ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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