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- 2018_アジア大会(準決勝)・・チャンスを決め切れない・・その間に、ヤツらのアバウトな攻めに肝を冷やす・・典型的な「UAE戦」・・でも勝ち切って決勝へ・・やった〜〜っ!!・・(日本vsUAE、1-0)・・(2018年8月30日、木曜日)
- ヨ〜〜シッ!!!!!!!!
昨夜は、マリノス対エスパルスの「Jマッチ」後、急いで帰宅し、すぐにテレビを点けた。
そして・・
そう、ちょうど、ヴェルディの渡辺皓太が、素晴らしい「強烈意志のスライディングタックル」でボールを奪い返し、すぐに体勢を立て直して上田綺世へのラストパスを決めたところだったんだ。
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(ここからはビデオを最初から見直してのコメントっちゅうことになります)
ということで、渡辺皓太。
J2ヴェルディでも、梶川諒太との「ちびっ子コンビ」で、完璧な主力を張っている渡辺皓太。
この試合では、絶対的な「中盤の底のリーダー」、サンフレッチェの松本泰志がベンチスタートだったから、どうなることかと思ったけれど、その心配は杞憂に終わった。
そう、渡辺皓太と、愛媛FCの神谷優太が、質実剛健の「ゲーム&チャンスメイク」を魅せたんだ。
いや、この二人だけじゃなく、最終ライン(スリーバック)も、両ウイングバックも、タイミングの良い個のドリブル勝負も含めて、効果的に、人とボールの動き(組織プレー)に関与していてた。
ところで、UAE。
例によって彼らは、(勝つことだけをイメージした)粘りのゲーム戦術をブチかましてくる。
粘りのゲーム戦術・・
守備では、日本の組織パスを抑制して寸断するイメージ。
そして局面でのこのデュエルに「追い込んで」いく。
もちろん、隠れたところで、手や足を駆使した「汚いプレー」も含めて・・ネ。
でも日本の若武者は、そんなプロポケーション(挑発)に乗ることなく、冷静に燃えるんだ。
良い、良い・・
あっと・・UAEの粘りサッカー・・
その攻撃だけれど、とにかく、やることは決まっている。
ロング&ミドルを前線へ送り込み、その「こぼれ球」を拾って個の勝負をブチかましていくんだ。
もちろんドリブルシュートだけじゃなく、ラストパスやラストクロスを送り込む「点の勝負」も狙う。
日本代表も、これまでに何度か、そんなUAEの「粘りサッカー」に煮え湯を飲まされた。
でも・・
そう、監督は、「あの」森保一だからね。
そんなUAEの「勝つことだけ命」ってな低級サッカーは先刻ご承知。
だから、選手たちに、そのポイントだけを、しっかりと「イメージ」に刻み込んだに違いない。
日本ディフェンスは、決して、誘いに乗ることなく、「ここぞっ!」の爆発アタックだけじゃなく、状況に応じた「待ちやカバーリング姿勢」など、とても柔軟に対応しているじゃないか。
そんな、「イメージ創り」こそが、ストロングハンド、森保一の真骨頂っちゅうわけさ。
そして、そのベースを踏まえた上で、あくまでも「選手の主体的で積極的な闘い」というテーマをもって心理マネージメントを駆使していくんだ。
このテーマについては、かなり以前に「The Core Column」で書いた「このコラム」も、ご参照くださいネ。
あっと・・
そう、そんな日本の組織的な連動ディフェンスだから、たしかに、すこし危ないシーンはあったけれど、全体としては、UAEに、実効レベルの高いチャンスは創らせなかった。
逆に日本は・・
そう、例によっての、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。
それを絶対的ベースに、特にこの試合では、マリノスの遠藤渓太、京都サンガの岩崎悠人、はたまた、反町康治の秘蔵っ子で最前線の突貫小僧、前田大然たちの、勇気マンマンのドリブル突破トライが目立っていたように感じた。
そう、この試合で注目しなきゃいけないポイントは、何といっても、「組織プレーと個の勝負プレーの高みのバランス・・」だったんだと思うわけさ。
もしかしたら、その「傾向」は、決勝で当たる強力な韓国を意識してのコトだったのかもしれない。
とにかく韓国を相手に、少しでも、ほんの少しでも「ビビッ」たら、完璧にボロボロにされちゃうからね。だからこそ、「フッ切れた心理で対峙すること」が、もっとも重要なテーマなんだよ。
あっと、UAE戦でも露呈した「決定力」というテーマ・・
そう、あれだけチャンスを創りだしながら、決め切れなかったシーンが続出したんだ。
私は、結果を知ってからビデオを見返したわけで、フラストレーションは格段に低かった。
でも、「あの」チャンスを逃す若武者たちには、(テレビ画面に向かって!)檄を飛ばしていたゼ。
そして、大昔、ヘネス・ヴァイスヴァイラーに体感させられた「決定力エッセンス」を思い返していたっちゅうわけさ。
最後に・・
そう、男女ともに決勝へ進出したことへの、心からの敬意と感謝を表したい。
その決勝で対峙するのは、中国(女)と韓国(男)だぜ。
とにかく、彼ら、彼女たちには、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる、極限の「フッ切れた意志のサッカー」を期待します。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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