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2018_J2_第29節・・ゴール機会の質(内実)っちゅうテーマはいかが?・・(ヴェルディvsトリニータ、0-0)・・(2018年8月18日、土曜日)

スミマセンね、トリニータ監督の片野坂知宏さん・・

このコラムでも、やっぱり私は、ヴェルディ中心の内容になってしまうのですよ。

とても立派なサッカーを展開したトリニータだったから、ヴェルディだけコメントするのはアンフェアだとは思うけれど、いかんせん、私はトリニータを良く知らないコトもあるわけだから・・

ご容赦・・

ということで・・

あっと・・でも・・

そうそう、両チーム監督さんが異口同音に言っていたように、前半立ち上がりの30分は、まさに完璧に、トリニータがゲームを支配したんだっけ。

私は、そんなゲーム展開を観ながら、「ホントにトリニータは、強烈な意志のサッカーをブチかましているよな〜・・片野坂知宏さんは、素晴らしい仕事をしている・・」なんて感心しきりだったぜ。

その時間帯について、トリニータ片野坂知宏さんは、こんな風に表現していたっけね。

曰く・・

・・我々は、前半30分あたりまでは、しっかりとしたプレッシングサッカーで試合のイニシアチブを握っていた・・

・・でも、ヴェルディも、ゲームの流れが落ち着くにしたがって(トリニータのプレスの勢いが減退してくるにしたがって!?)、イニシアチブを握り返せるようになっていきましたよね・・

・・そしてそこからは、両チームともに、ゲームの主導権を交互に握り合うという、とても拮抗したゲーム展開になっていった・・

・・まあ、ゲーム全体を俯瞰(ふかん)すれば、互いに我慢しながら、しっかりとした組織サッカーをブチかまし合うといった、とても引き締まった拮抗マッチだったということかもしれない・・

そう、まさにおっしゃるとおり。

立ち上がりの30分は、トリニータが、完璧にゲームを支配し、コーナーキックや、流れのなかからのポスト直撃ミドル弾も含め、3度ほどチャンス(ゴール機会)を創りだした。

でも、前半30分過ぎからは、(片野坂知宏さんが言うように!?)ヴェルディが押し返し、チャンスの流れを創りだすんだ。

最初は、ドウグラス・ヴィエイラからボールを受けた(ものすごい存在感を魅せつづけた!)泉澤仁が・・

次には、これまたドウグラス・ヴィエイラからタテパスを受けた梶川諒太が・・

この二人が、決定的な裏スペースに入り込んで、爆発シュートをブチかましたたんだ。

誰もが、「あっ・・ゴールだ!」と信じて疑わないような決定的チャンス。

でも、この二つのチャンスともに、トリニータGK高木駿が、まさに「神がかり」という表現がピタリと当てはまるような起死回生セーブで防ぎきった。

その高木駿だけれど、後半も、泉澤仁の決定的ミドル弾や、これまた泉澤仁からのタテスルーパスを受けた梶川諒太の決定的シュートを、素晴らしい「横っ飛びセービング」で防いだ。

あっと・・

高木駿は、ヴェルディ佐藤優平がブチかましたスーパーフリーキックも弾き出したっけね。

いや、ホント、この試合でのトリニータGK高木駿は、神懸かっていた。

あっと・・

ここでは、ヴェルディが、とても内容のある「ゴール機会」を創りつづけたというテーマだった・・

それに対してトリニータが創りだした「本物のゴール機会」と呼べるようなチャンスメイクは・・

そう、前半のコーナーキックからのクロスやとミドル弾、また、後半終了直前の、フリーキックからタテパスを受けた前田凌佑が放った決定的シュートくらいだったんですよ。

もちろん、その前田凌佑のシュートだけは、完璧にヴェルディ守備ブロックの裏スペースを攻略したわけだけれど・・。

でも・・

そう、トリニータが創りだした、ヴェルディ守備ブロックの「裏スペース」を攻略したシュートシーンは、「それくらい」だったんですよ。

まあ確かにトリニータも、ゴールライン付近まで持ち込んで送り込む(普通だったら決定的チャンスになるはずの!!)勝負クロスのシーンは何度も創りだしたけれど、そのほとんどが、正確性に欠けたことで、「ゴールのニオイ」はしなかったよね。

それに対してヴェルディは・・

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに、個のドリブル勝負もうまくミックスしながら、何度も、ウラの決定的スペースを攻略してシュートチャンスを創りだした。

もちろんサッカーだから、アバウトな放り込みが、そのままゴールへ転がりこんでしまったり、オウンゴールがあったり、セットプレーから、単純な高さやパワーでやられちゃったり・・などといった「偶然の産物ゴール」は日常茶飯事だよね。

でも・・

そう、やっぱり、意図あるイメージングが(強烈な意志ベースで!)美しくシンクロする「ゴール機会」ほど、観ている者の心を動かすチャンスメイクはない・・って思うのさ。

その視点で・・

ヴェルディのロティーナ監督は、「ディフェンスもミスなく、互いに攻め合い、しっかりとチャンスも創りだしたわけだから、まあ・・結果には満足かな・・」なんて言っていたけれど・・

そう、私は、そのロティーナ監督の表情に、「残念な気持ちがあふれ出すようなプロの外交辞令」ってな雰囲気を感じ取っていたんだ。

ということで・・

・・どんどん良くなっている組織的な「連動」ディフェンスと、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションと勝負ドリブルが、高みでバランスした危険な仕掛け・・

・・泉澤仁のパフォーマンスアップ・・

・・渡辺皓太のアジア大会からの帰還・・

・・などなど・・

そんなポジティブなファクターがテンコ盛りのヴェルディだから、これからの彼らの進化と深化に期待しましょう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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