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2018_ルヴァンカップ・・さて、ここからが、名将オズワルド・オリヴェイラが秘める「ストロングハンド」の見せ所だ・・(レッズvsヴァンフォーレ、2-1)・・(2018年6月9日、土曜日)

・・ということで、ルヴァンカップでのレッズの挑戦は「ここまで」っちゅうことになってしまった。

まあ残念だけれど、それでも、一旦は追いつくなど、何か得られたモノはあっただろうから、この敗戦は決してムダにはならない。

特に、名将オズワルド・オリヴェイラにとってはネ・・。

彼は、レッズ監督に就任してから、時間が限られているなか、しっかりと、チームを再生ベクトルには乗せた・・と思う。

でも、やっぱり、攻めが単発に過ぎて、スペースを攻略できない。それではシュートチャンスを創りだすのに四苦八苦するのも道理。

そう、美しく勝つサッカーへは、まだまだ道半ばなのだよ。

まあ、オズワルドのことだから、W杯の中断期間には、しっかりとレッズを再生してくれるに違いない。

でも・・

そう、私も、気になるポイントだけは、シンプルに書き綴ってみようと思った。

まず何といっても、スペースを攻略し切れないという事実。

それは、とりもなおさず、ボールがないところでの動きの量と質が、大きくダウンしてしまったことに因るに違いない。

要は、3人目、4人目のフリーランニング(サポートの動き)が出てこないから、どうしても仕掛けが「単発」になってしまうということだね。

もちろん、スーパーなドリブラーがいれば、ソイツに、ウラのスペースへ入り込んでもらう手はあるだろうけれど、いまのレッズには、そんなドリブラーはいない。

だから彼らは、主なイメージとして、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションによって(要はパスによって!)スペースを攻略していくというわけさ。

もちろん、そのスペースが中央ゾーンだったら直接シュートにつながるし、そのスペースがサイドだったら効果的なクロス攻撃をブチかませる。

どちらにしても、相手守備ブロックを振り回してポジショニングバランスを崩し、そこで出来たギャップ(スペース)を、組織コンビネーションで突いていこうっちゅうわけだ。

そのためにこそ・・

ボールがないところでの動きの量と質を「再生」することが急務っちゅうわけさ。

もちろん「ヤミクモ」に走ればいいってものじゃない。

そうではなく、仕掛けの流れが出てきそうになったときの、選手それぞれがアタマに描く「最終勝負イメージ」をしっかりとシンクロさせなきゃいけないんだよ。

そんな仕掛けのイメージがあれば、逃げの横パスやバックパスなどが出てくるはずがない。

ミハイロ・ペトロヴィッチのときは、組織プレーと、個人勝負プレー(そのときには何人かの勝負ドリブラーがいたよな・・)が、とてもハイレベルにバランスしていたっけ。

この中断期間でオズワルドは、何人かを補強するんだろうね。

もちろん、そんな強者連中にも期待するけれど、いまのレッズにだって、とても優秀なプレイヤーがいるじゃありませんか。

でも・・

そう、いまの彼らは、「勝負イメージ」がシンクロしない・・とか、勝負を仕掛けていく「闘う意志」にも陰りが見えるとか・・大きな「心理・精神的な課題」をかかえている。

それが、彼らの(リスクチャレンジから逃げるような!?)中途半端でチグハグなアクションというグラウンド上の現象につながっている・・と思う。

例えば、今日のゲームでは、こんなシーンが目立っていたっけ・・

・・左サイドから、完璧フリーでクロスを送り込める状況・・

・・にもかかわらず、ニアポストゾーンへ全力ダッシュで走り込む選手がいない・・

・・また同時に、後方から全力ダッシュで中央ゾーンへ走り込む選手もいない・・

・・そう、受け手のイメージが、まったくクリアじゃないんだ・・

そう、ポカンッと突っ立って、受け身にクロスボールを「待つ」なんていう消極プレー姿勢。

また、スルーパスが出せるのに横パスやバックパスに「逃げたり」。

とてもフラストレーションが溜まった。

とにかく私は、オズワルドには、課題山積のレッズの再生を心から期待しているんですよ。

ところで、最後に・・

「あの」マルティノス。

才能レベルは折り紙付き。スピードも抜群。

でも、攻守ハードワークをサボる。忌憚(きたん)なく、サボる。

また、責任感のカケラも感じられない、ものすごくイージーな「ミス」を繰り返す。

それは、もちろん、闘う意志と集中力が足りないコトの明確な証左だよね。

だから・・

そう、オズワルドが、どこまで、この「天才マルティノス」を再生できるか・・という興味もあるんだ。

わたしは、来週の日曜日にモスクワに飛びます。そして一ヶ月後に帰国。

そのとき、レッズとマルティノスが、どのように再生しているか、いまから楽しみで仕方ありません。

では・・チト訳が分からないけれど・・

ガンバレ〜、オズワルド〜ッ!!・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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