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2018_女子アジアカップ・・ゲームの流れの揺動が、とても興味深かった・・とにかく「なでしこ」には、勇気あふれるリスクチャレンジを期待したい・・(韓国vsなでしこ、0-0)・・(2018年4月10日、火曜日)

惜しかった、なでしこ・・

ということで・・

イニシアチブ掌握の流れが大きく「揺動」しつづけたこの試合からのテーマは、唯一。

そう、ディフェンス(ボール奪取プレッシング・プロセス)の内実。

何せ、「それ」によって、ゲームの流れがガラリと変容したわけだから・・

以前、「The Core Column」で、「守備意識」というテーマで「こんなコラム」をアップした。

その守備意識で、前半の韓国は、完璧にゲームをリードしたっちゅうわけさ。

逆に、なでしこは、様々な意味合いを内包する「心理的な悪魔のサイクル」に陥り(!?)、攻め込まれつづけた。

まあ、とはいっても、最終勝負(守備)シーンでは、韓国の危険な仕掛けを、強烈な意志によって抑え切ったわけだけれど・・。

そんな前半のゲーム展開を観ながら、「やっぱり、W杯を制したチームの域にはまだ達していないナ・・」なんて感じていた。

当時の「なでしこ」だったら、この程度のプレッシングと対峙しても、ダイレクトパスを織り交ぜたスマートな組織コンビネーションで、余裕で韓国をキリキリ舞いさせていたでしょ。

そして、「トントント〜ン・・」ってな感じで、ウラのスペースを攻略してチャンスを創りだしちゃう。

とにかく、前半のジリ貧のゲーム展開を観ながら、真のリーダーがいないことを実感させられていた筆者だったのですよ。

そう、ラモス瑠偉のような・・ネ。

でも・・

そう、後半に入ってからの「なでしこ」の守備意識は、俄然アップしていったんだ。

高倉麻子監督のハーフタイムでの心理&戦術マネージメントが効いた!?

もちろんその背景には、前半からブッ飛ばしつづけた韓国のプレッシングの勢いが、疲労によって(!?)大きくダウンしたという要因もある。

とにかく、効果的なインターセプトや、局面でのボール奪取デュエルで潰しまくるなど、完璧に、「なでしこ」が主導権を握りはじめたんだよ。

だからこそ、次の攻撃でも、韓国の「寄せ(チェイス)の甘さ」を突いて、どんどんと攻め込んでいけるようになった。

でも・・

そう、簡単には、スペースを攻略できないんだ。

それは、もちろん、ボールの動きと、3人目、4人目のフリーランニングが、うまく噛み合わないからに他ならない。

人とボールの動き(その量と質)がハイレベルであることこそが、なでしこの真骨頂だったわけだけれど、このチームでは、イメージのコンビネーションが、うまく機能していない・・。

例えば、ベトナム戦で、鮫島彩が、ワンツーで抜け出したようなコンビネーションが、ほとんど観られなかったんだ。

もちろん、その背景には、とても良くトレーニングされている韓国ディフェンスブロックが、イメージ的に、なでしこのコンビネーションのツボを、しっかりと把握していることもあったでしょ。

だから、そんな韓国ディフェンスのウラを突いていく作業は、たしかに難しかったでしょ。

でも、そんな強い相手だからこそ、もっと、もっと、リスクにチャレンジしなきゃいけないんだよ。

そう、ボールがないところでの動きの量と質のアップ。それこそが、リスクチャレンジの本質的なコアアクションというわけさ。

さて、これで、次の(とても強い!)オーストラリアとのホンモノの勝負を迎えることになった。

とにかく彼女たちには、チャレンジ精神を忘れずに、勇気をもって、最後まで闘い抜くことを期待します。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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