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2018_WMの23・・歴史上、初のフェアプレー賞!?・・とにかく、日本サッカーにとって最高の結果を出した西野朗への敬意と感謝しかないよね・・(日本vsポーランド、 0-1)・・(2018年6月28日、木曜日)

やった〜〜っ!!

西野ジャパンが、たしかに負けはしたけれど、結局グループリーグ二位で、決勝トーナメントへ抜け出すという大仕事をやり遂げたんだ。

それも、「フェアプレー賞」だからね。

日本らしい・・と、言えば・・

まあ、この話題については、これから様々なメディアが取り上げまくるだろうから・・

それよりも、西野朗が、6人もの先発メンバーを入れ替えたコトの方が、興味を惹かれる。

それも、大黒柱の長谷部誠と、調子を大きくアップさせている(目の色が変わった!?)香川真司や大迫勇也、またまた乾貴士をベンチに置くっちゅう決断。

もちろん、西野朗の決断はレスペクトするけれど、その背景ファクターに興味があるんだよ。

ということで・・

私の眼に、その「決断」は、こう映っていたんだ。

そう、宇佐美貴史を除いて、最前線からの全力チェイス&チェックを、心を込めた強烈な意志でやり続けられるメンツ。

酒井高徳、岡崎慎司、武藤嘉紀・・

それに対して宇佐美貴史には、個の決定的勝負を(それだけを!?)期待する・・

ということでキックオフ・・

最初の時間帯はポーランドがゲームのイニシアチブを握った。

でも・・

そう、時間の経過とともに、西野ジャパンも質実剛健に盛り返し、ある程度の可能性を感じさせるチャンスの流れを創りだせるまでにレベルアップしていった。

その絶対的ベースが、守備での実効レベルが抜群のボランチコンビ(柴崎岳と山口螢)に拠るのは自明の理でしょ。

そして、ソレに、前述した、先発メンバーの「6人取っ替え」の効果が上乗せされたという捉え方がロジカルだと思うわけさ。

その意味でも、西野朗の「勝負勘」をレスペクトしなきゃいけない。

もちろん、強烈な暑さを考えれば、全体的な両チームの運動量が、どんどんとダウンしていくのは目に見えているよね。

だからこそ、攻撃において、個人勝負のチャンスメイクを効果的にやり遂げることの重要性が増してくる・・っちゅうわけだ。

実際、武藤嘉紀の個人勝負シュートは、とても惜しかったわけだし、たまに繰り出す、宇佐美貴史のドリブルにしても、抜き切ってクロスを送り込むだけじゃなく、相手ディフェンダーをを引きつけるという意味でも、良い効果を発揮したと思う。

ということで、西野朗が執ったゲーム戦術の全体的ニュアンスとして・・

「いかに負けないサッカーをするのか・・」というロジックが、この試合に臨むゲーム戦術の背景にあったことは明らかだと思うわけだ。

決勝トーナメントへ抜け出せる「可能性の内実」を分析すれば、とても納得できるゲーム戦術イメージではあったと思う。

実際、運動量がどんどんダウンしていったポーランドに対し、西野ジャパンは、まさに質実剛健なサッカーで、全体的なゲームの流れを掌握していたわけだから・・。

とはいっても、やっぱりセットプレーの守備では、瞬間的な判断力と強烈な意志のチカラ、そして究極の反射神経が要求されるから、難しいよね。

ということで・・

とにかく、今回の大成功は、西野朗のチカラに拠るところが、とても大きいと思う。

彼は、様々な分析と決断をし、そのほとんどを、うまく機能させたんだ。

だからこそ、(コロンビア戦3分の退場劇など・・)ツキにも恵まれたし、その後の(数的に優位な状況での!)効果的な闘い方の調整でもウデを発揮した。

また、「あの」強〜いセネガルとの勝負マッチでは、まさにフェアに勝ち取ったと表現できる「引き分け」まで、もぎ取った。

まあ、大したモノだ。

とにかく、そんな大仕事をやり遂げた西野朗に対しては、敬意と感謝しかない。

あっと・・

もちろん、次の勝負マッチでも、彼の「フッ切れた采配」を、心から期待しています。

ガンバレ〜・・西野ジャパン〜〜ッ!!・・

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ところで、昨日のセルビア対ブラジル戦・・

ゲーム終了後に、メディアセンターでコラムを書いていたときのことです。

その途中でトイレに立ったとき・・

・・へ〜〜いっ・・アミーゴ!!・・

背後から、そんな声を掛けられたんだよ。

それは、昨日の夜中、劇的だったアルヘンティーナの最終マッチを一緒にテレビ観戦した、南米ジャーナリストだったんだ。

彼もトイレへいく途中。

その彼が、今回は、こんな言葉を掛けてきたんだよ。

・・アミーゴ・・今回は、もう南米の三強がトーナメント進出を決めたぜ・・後は、明日(今日)のコロンビアだな・・

・・日本も頑張れよ〜〜っ!!・・だってさ。

そう・・ね・・

確かにアルゼンチンは「フラフラ」になりながらも、粘りで決勝トーナメント進出を決めたけれど、それ以外の、ブラジルにしてもウルグアイにしても、余裕をもって勝ち進んだよね。

あっと・・、彼は、こんなコトも言っていたっけ。

・・でも、この南米3チームは、同じトーナメントの「山」に入ってしまった・・

・・だから、コロンビアには、絶対に別の山に入ってもらいたいよな〜・・だってさ。

それって、コロンビアが、「H組のトップ」でグループリーグを抜け出すことを意味するよね。

たしかに最終戦でのコロンビアは、日本とは対戦しないけれど、先ほどの「日本も頑張れよ〜・・」発言も含めて、チト微妙だな〜っ!?・・なんて過敏になっていたら・・

その南米ジャーナリストが、トイレに入る前に、アタフタと戻ってきたんだ。そして・・

・・あっ・・ゴメン・・日本の置かれた立場をまったく気にしていなかった・・

・・これほど長いあいだサッカーに関わっているのに、そんな単純な気遣いもできないなんて・・自分にハラが立つよ、ホントにゴメン!・・なんてね。

そんなことで、彼とは、ちょっと人間的な関係が深まったかもしれない・・なんて感じていた筆者だったのです。

そう、サッカーは、人類史上最高パワーを秘めた異文化接点ツールなんだよ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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