トピックス
- 2018_WMの35・・最後はチカラの差を魅せつけて完勝したイングランド・・彼らは、このまま2度目のタイトルを獲得するのか??・・(イングランドvsスウェーデン、2-0)・・(2018年7月7日、土曜日)
- やっぱり「決まり手」は、セットプレーか〜・・
まず、そんな事実がアタマに浮かんだ。
もちろん他のノックアウト一発勝負マッチでも、クロスやセットプレーくらいしか決め手がないというゲームは多い。
でも・・
そう、このゲームでは、大男たちが、繊細テクニック(スキルフル)とは言い難い、チト「ぎこちない」ボール扱いで、勝負優先の戦術サッカーを繰り広げたんだよ。
だから、わたしの観戦マインドは、推して知るべしだったネ。
もちろん、どちらかのチームに肩入れできるだけの「関係性」がありゃ別なんだろうけれど・・サ。
あっ・・スミマセン・・。両チームに関係の深い方々には、とても失礼な言い方だったかもしれない。
でも・・
やっぱり、このゲームで展開されていたサッカーの内実は、ブラジルやスペイン、他の南米や、北アフリカ諸国などと比べたら、とても「大雑把」だと思うわけさ。
そう、トラップにしても、そこからのコントロールにしても、スキルフルというイメージとは、チト違う雰囲気なんだ。
でも、もちろん局面デュエルの内実は、まさに世界トップレベルだよ。
別な表現をしたら・・
そこには、ボールを正確に止め、正確にパスさえできれば、ある程度のサッカーはできるという事実がある・・っちゅうことなのかな・・。
そんな、基本的な人とボールの動きに、相手を、より効果的にダマすための「色と魅力」を付け加えるベースは、もちろん、局面での「個のスキル」っちゅうわけだ。
チト前置きが長くなりすぎた。スミマセン。
それでは、ゲーム・・
コーナーキックから、一瞬のアタマの競り合いに勝ったマグワイアがヘディングで先制ゴールをブチ込んだ後、もちろんスウェーデンの「重心」は、前へと偏っていく。
だから、それまでは全く観られなかったカウンターシーンも観られるようになったんだよ。もちろんイングランド側にね。
あっと、全体的な趨勢だけれど・・
やはり・・、明らかにイングランドが優勢だったよね。
もちろん、人とボールの動きで(要はチーム戦術的に!)イニシアチブを握る・・というのではなく、局面デュエルで優勢だったというニュアンスの方が強いね。
まあ・・
ちょっと、イングランドについて、パワーとスピード「だけ」っちゅうニュアンスを強調しすぎているっちゅう反省の念が・・
そうなんだよ。
イングランドには、スターリングやリンガードといった、スキルに長け、スピードも十分なことで、決定的スペースへの(タテへの)抜け出しにも強みを発揮するタイプの選手もいるよね。
だから、カウンター状況だけじゃなく、組み立てでも、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが決まりそうな仕掛けプロセスもあった。
あっと・・
もちろんイングランドが、先制ゴールを決めてからのコトだよ、念のため・・
ということで後半だけれど・・
その立ち上がり・・
スウェーデンが、一瞬のスキを突き、クロスボールから決定的ヘディングシュートをブチかましたんだ。
そのピンチは、イングランドGKピックフォードが素晴らしいセービングで防いだ。
でもそれは、それまで、まったく流れのなかからピンチを創られるコトがなかったイングランドにとっては、とってもショッキングなピンチシーンだったに違いない。
でも・・
そう、その「冷や汗の体感」が、彼らのプレーに、再びカツを入れたと感じたんだ。
さすがに、世界の強者どもだ・・
そしてイングランドが、とても優れた組み立てプロセスから、何度もスウェーデン守備ブロックを振り回していくんだよ。
そんなプロセスを観ながら、どんどんと、冒頭あたりで書いた、イングランドに対する「ぎこちない・・」なんていう固定観念が、ポジティブに変容していくのを感じていた筆者だった。
そして、「流れのなか」から、リンガードの決定的クロスを、ファーポストゾーンにフリーで入り込んでいたデレ・アリが、ヘディング一閃。
後半14分のことだった。
これでイングランドが「2-0」というリードを奪ったというわけさ。
その後・・
もちろん、人数を掛けて攻め上がるスウェーデンだったけれど、結局は(1、2度の!?)少ないチャンスメイク以外、決定的スペースを攻略するようなシーンはなかった。
そして、どんどんと、イングランドとスウェーデンの「地力の差」に具体的なカタチが見えてきたっちゅうわけさ。
以前とは違い、実力の差(世界トップとの最後の僅差!?)が縮まっていることもあって、相手に、それを鮮明に体感させることでビビらせ、傘にかかって圧倒する・・なんていうゲームは、とても少なくなっているんだよ。
だからプロコーチ連中は、その「縮まっている僅差」を、どのように(両チームの感覚的に!?)より短時間で明らかにしていくのか(相手と自チーム選手たちに体感させるのか!!)・・っていうテーマにも取り組まなきゃ、いけないんだよ。
難しいネ・・ホントに。
ということで、このゲームは、余裕のサッカーを展開することで、そのまま「終わらせた」イングランドの完勝という結果に落ち着きました。
さて、このままイングランドが、1966年イングランドW杯につづいて、2度目のタイトルを獲得するのか・・
そんな興味も湧いてきたよね。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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