トピックス


2018_WMの40(決勝)・・まあ・・仕方ない・・(フランスvsクロアチア、4-2)・・(2018年7月15日、日曜日)

チト、辛い。

まあ、サッカーだから、その善し悪しにかかわらず、結果は出るよね。

ところで・・

皆さんは、「1974年の西ドイツW杯で勝ったのは?」と聞かれたら、すぐにチームがアタマに浮かびますか?

もちろん、それは西ドイツだけれど・・

でも・・

その大会で、「歴史に残った(未来を示唆した)チームは??」と聞かれたら・・。

間違いなく、こう答えるでしょ。

そう、それは、オランダサッカー史に燦然と輝くスーパープロコーチ、故リヌス・ミケルスが率いたオランダ代表チーム(オレンジ軍団)だったって・・ネ。

そのチームこそが、極限の、攻守にわたるハードワーク&リスクチャレンジを絶対ベースに、積極的で、攻撃的なサッカーを体現し、新たなサッカーの歴史をつくったんだ。

それは、いまでも、「トータルサッカー」と呼ばれ、世界中の多くのサッカー人が志向するベクトルを明確に指し示しているんだよ。

でも今回は・・

そう、将来的なサッカー発展にとって、あまり意味や価値のないフランス代表がワールドカップを手にしたんだ。

ちょっと言いすぎかも知れないけれど・・

できるのに・・やらない・・のは、プロサッカーでは、とても後ろ向きの態度なんだよ。

もちろんW杯の決勝は、往々にして、とても「注意深い安定サッカー」に陥りがちだよね。

でもフランスは、大会をとおして、こんな、勝つことのみを追い求める(リアクション!?)サッカーを徹底していたんだ。

やろうと思えば、できるのにも関わらず・・

この試合では・・

たしかに、その後半では流れのなかからゴールをゲットしたけれど・・

それにしても、スペースを攻略して創り出した「美しい」シュートチャンスではなく、あくまでもチカラワザの強引なブチかましだったわけだから・・

あっと・・

3点目のポグバのミドル弾は、たしかに「ゴールへのパス」という意味で、高質だったけれど・・。

そんな「気概が感じられない」フランスに対して、クロアチアは・・

そう彼らは、あくまでも、美しく勝つサッカーを貫きとおしたんだ。

このテーマについては、昨日の「3位決定戦コラム」もご参照ください。

そして、この日のクロアチアは、(昨日コラムの骨子を地でいくように!!)リスキーな積極&攻撃サッカーで勝てる可能性を、極限まで引き上げたんだよ。

まあ、かなり「ツキ」には見放されちゃったけれど・・サ。

ということで、今日のコラムは、ここまでにさせてください。

明日はオフ。

明後日にモスクワからの直行便で成田へ向かいますが、すこし落ち着いた時間がもてそうな明日にでも、大会全体を、簡単に振り返ってみることにします。

では・・


============

最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]