トピックス
- 2018_WMの8・・後半になってやっと、ブラジル本来の美しく強いサッカーが甦ってきた!?・・(ブラジルvsコスタリカ、 2-0)・・(2018年6月22日、金曜日)
- これからは、できるだけ多くのゲームをカバーするつもりで活動します。
でも・・
このところ歩きすぎているらしく、足の甲の外側に炎症が起きてしまい、うまく歩けなくなってしまったんですよ。
だから今日は、ブラジルの日常から発見した「雑感のリードイン」はお休みで〜す。
へへっ・・
ということで、ブラジル対コスタリカ。
まず、前半のインプレッション・・
それは、まったくスペースを攻略できないブラジルと、守りを固めるコスタリカのカウンターが、ことごとく潰されつづける・・という、とてもネガティブなモノだった。
要は、アクビが出るゲーム展開ということ。
特に、ブラジルについてだけれど・・
ダイレクトパスを織り交ぜたコンビネーションという、組織的に崩していく「流れ」が、ほとんど見られなかったコトには驚かされた。
何せ、世界一、「組織」と「個の勝負」がハイレベルでバランスしてい「はず」のブラジルなんだからね。
そんなサッカーは、許されない。
とにかく「組織的な人とボールの動き」が、まったくといっていいほど機能していないんだよ。
それじゃ、ある程度フリーでボールを持つ選手を創りだす「スペース活用」など夢のまた夢だし、個のドリブル勝負を効果的に仕掛けられる「状況」だって創りだせない。
だから、結局はネイマールやコウチーニョ、はたまたマルセロ、ジェズスやウィリアンといった個の才能たちが、ゴリ押しのドリブル勝負から、ラストパスを送り込もうとしたり、そのまま強引なシュートをブチかまそうとする仕掛けプロセスの繰り返しになっちゃう。
そう、スマートな人とボールの動きは影を潜め、詰まった状態での個のドリブル勝負という「チカラワザ」ばかりが目についてしまったんだ。
昨日のアルヘンティーナからも、様々な意味を内包する「限界と崩壊の予兆」を感じてしまったわけだけれど、この前半のブラジルも、同様に、チト重症のように感じていたんだ。
たぶん、その元凶は、スーパーな個の才能という「諸刃の剣」かもしれない。
そう、ネイマール。
アルゼンチンでは、もちろんメッシだよね。このテーマについては、昨日のコラムをご参照あれ。
とにかくブラジルは、もっと人とボールを動かさなければ、より効果的にスペースを攻略していけないし、個の才能も活かしきれない。
そんな風に、チト憤っていた筆者なのであ〜る。
ところが・・
そう、後半のブラジルは、まったく別物チームへと変身したんだよ。
そして、「組織」と「個」が、ものすごく美しくバランスし、躍動する。そう、美しく勝つサッカー。
そして、何度も、何度も、パスやドリブルでスペースを攻略し、「ゴール機会」を創りだすんだ。
でも・・
そう、今度は、決められない、決まらない。
わたしは、後半のブラジルに目を奪われ、魅了されていたからこそ、このままノーゴールの引き分けなんてことになったら、落ち込んで立ち上がれないと感じはじめていたんだ。
でも・・
そう後半ロスタイム。
コトが起きた。先制ゴール。
それは、ドリブルなどではなく、ボールを大きく左右に振り(動かし)つづけたことで、コスタリカ守備に穴が空き、そこへ、コウチーニョが意地で飛び込んだっちゅうわけさ。
後半にブラジルが創りだしたチャンスのほとんどは、パスやシンプルなクロスに拠るんだ。
ブラジルは、そんな組織的な崩しが機能してはじめて、スーパーな才能による「個の勝負」も活きてくるっちゅうわけさ。
とにかく、「あの強い」ブラジルが勝って、よかった・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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