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2019_ACL・・質実剛健サッカーという発想・・そのサッカーの「質」ではフロンターレ・・でも「実」では痛み分け・・ってところですかね・・(フロンターレvsウルサン、2-2)・・(2019年4月23日、火曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
皆さんもご覧になった通り、サッカーの「質」では、明らかにフロンターレの方が、上だった。
    
その、サッカーの質だけれど・・
    
もちろん、それは・・
    
攻守ハードワークとリスクチャレンジにあふれ、人とボールが小気味よい「リズム」で動きつづけるような、ダイレクトパスを織り交ぜた「美しい」組織コンビネーションに、如実に表現される。
    
その視点では、明らかに、フロンターレに一日以上の長があったということだね。
    
でも・・
    
その高質な組織サッカーと効果的に「コラボ」させるべき、個の勝負(タメやドリブル突破トライ)が、うまく繰り出していけないっちゅう印象が残ったんだよ。
    
そう、組織プレーと、個の勝負プレーのハイレベルなバランス・・というディスカッション。
    
もちろん・・
    
明らかな「蛮勇ドリブル突破トライ」で失敗したら、その選手にも、チームにとっても、心理的な「マイナス効果」の側面が強い。
    
でも・・
    
様々な意味合いで「フィフティー状況」だったら、やっぱり、チャレンジすべきなんだよ。
    
その湧き上がる「勇気」が、チーム全体の攻守(心理)ダイナミズムを増幅させるだろうからね。
    
ニーチェ曰く・・
    
・・金を失ったら、また稼ぎなおせばいい・・名声を失ったら、また造り直せばいい・・でも、勇気を失ったら、生まれてきた価値(意味!?)がない・・
    
深いネ〜〜・・
    
もちろん、これは、とっても微妙なディスカッションだよ。
    
だって・・
    
それは、「安易にボールを失わないこと・・」と、「スペースを攻略していくために必要な勝負のリスクチャレンジ・・」という、ある意味では「トレードオフ」の関係にあるグラウンド上の現象についてのディスカッションだからネ。
    
まあ確かに・・
    
そう、選手たちは、やっぱり「どちらか」のマインドに「偏って」しまうもんなんだよ。
    
もちろん、放っておけば、「安全・安定」の方に、より強く引っ張られるのは言うまでもない。
    
でも逆に、リスクチャレンジ「ばかり」に引っ張られるヤツらもいるよね。
    
そんな彼らは、無責任なプレー姿勢ってな評価に落ち着くことが多い。
    
チト、ディスカッションが錯綜しはじめているような感じだけれど・・
    
言いたかったのは・・
    
責任感が強い選手たちは、「ここぞっ!!」のドリブル勝負チャンスでは、決して躊躇(ちゅうちょ)せずにトライしていく・・というコトなんだ。
    
そう、そんな強者どもは、不確実なサッカーにおいて、「ホンモノの自由」を獲得するために(!)、勇気あふれる実行力を(積極的に!)発揮しようと、猛禽類の眼でチャンスを狙っているものなんだ。
    
スペースを攻略していくためには、失敗を恐れることなく、より積極的に「バランスを崩していかなきゃ」いけないんだよ。
    
だからこそ、ホンモノの実効プレイヤーたちは、「安全・安心」に逃げ込むことなく、常に、リスクチャレンジを狙う「猛禽類の眼」を持ちあわせているモノなのさ。
    
このディスカッションって、とても、微妙でしょ!?
    
わたしも、ドリブル突破の才能に恵まれた選手を、様々な意味合いで、責任感と勇気をもってリスクにチャレンジしていく「冷静な闘う意志」を醸成させることに苦労したものさ。
    
選手は、一度失敗したら、リスクへチャレンジしていく意志が減退し、バックパスや安全パスに「逃げて」しまうものだからね。
    
そして、「いまはポゼッションすることの方に価値がある・・」なんて、(自分を偽って!?)似非のロジカル論陣を張るっちゅうわけさ。
    
でも、観ている方にとっては・・
    
「あっ・・いまチャンスなのに・・勝負していくことにビビッた・・」とか、「いまは、とてもよい展開パスだった」とか、ある程度の「明確」な評価ができるものなんだよ。
    
ちょっと、重箱の隅を突きすぎたかもしれないけれど・・
    
とにかく、この試合では・・
    
フロンターレの組織サッカーが素晴らしかったこともあって、逆に、勝負のドリブル突破チャレンジへの「強烈な闘う意志」が足りない・・なんていう印象も残ったんだ。
    
まあ、あれほど素晴らしいサッカーを展開したのに、結局は、引き分けにしか持ち込めなかった・・っちゅうネガティブな印象ばかりが強調されちゃったのかもしれないけれど・・サ。
    
さて、グループリーグは、残り2試合。
    
今日、上海とシドニーも「2-2」で引き分けたわけだけれど、そのことで、フロンターレの決勝トーナメント進出の可能性は、まだまだ高いということになった。
    
とにかくフロンターレには、日本を代表するスーパーな「質実剛健サッカー」で、アジアを席巻して欲しいと、心から願っている筆者なのであ〜る。
    
へへっ・・
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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