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2019_ACL・・やっとレッズでも、希望あふれる明日が見えてきた!?・・オズワルド・オリヴェイラのウデに期待しましょう・・(レッズvsブリーラム、3-0)・・(2019年3月6日、水曜日)

・・結果はよかった・・

・・でも、そこへ至るまでには、まさにホンモノの紆余曲折があった・・

・・前半のブリーラムは、完璧なブロック守備に徹し、そこから、前線のペドロ・ジュニオールを駆使した必殺のカウンターを仕掛けていく・・

・・ボールは支配しているけれど、攻めあぐむレッズ・・

・・それに対して、ゴール機会の「流れ」という視点では、有利に立っていたかもしれないブリーラム・・

・・そんな、フラストレーションの溜まる前半のゲーム展開を観ながら、こんな心の叫びが・・

・・どうして、もっと積極的に(勇気をもって)タテへ仕掛けていかないんだ・・

・・最前線は、何度も、決定的スペースへ抜け出すパスレシーブの動きを魅せているの(またボールホルダーも、その動きを感知しているのに!?)、肝心のタテへの仕掛けパスが出ない・・

・・そして例によって、バックパスや横パスに「逃げる」・・

・・もちろん柏木陽介がボールをもったら、ボールがないところでの選手たちの動きも活性化するけれど・・

・・そこは、強豪ブリーラムの堅牢なブロック守備・・

・・忠実マーキングや、クレバーな読みが優るシーンが続出する・・

・・そんな停滞した攻めしか繰り出せないレッズ・・

・・それは、ボールがないところでのサポートの動きが足りないからに他ならない・・

・・勇気あふれる攻守ハードワークとリスクチャレンジへの意志が足りない!?・・

・・そして、タテへの仕掛けパスを出す勇気も十分じゃない・・

・・そんなだから、興梠慎三やアンドリュー・ナバウト(長澤和輝)といった前線プレイヤー達の、スペースへの飛び出しフリーランニングの「勢い」が、徐々に減退していくのも道理・・

・・もちろん、そんな中でも、何度かは、人とボールが動きつづける、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションもあったし(宇賀神友弥のダイレクトシュートなど)・・

・・また、クロスからのアンドリュー・ナバウトの決定的シュート場面や、興梠慎三の個人勝負からの決定的シュートシーンもあった・・

・・でも、それにしても、どうしても「単発」のイメージを拭えない・・

・・そして、こちらのフラストレーションも、溜まりつづける・・

・・そんな前半の流れを観ながらの心の叫び・・

・・どうして、たまにゃ、アバウトな放り込みをしてみたり、「エイヤッ!」のミドルをブチかましたりしないんだろ〜・・

・・とにかく、前半のレッズの攻撃リズムは、完璧に「ステレオタイプ化」しちゃっていた・・

・・そんなだから、自分たちの眼前スペースをケアしてりゃいいブリーラムのブロック守備に、次、その次を「読まれ」てボールを失いつづけてしまうのも道理・・

・・そして逆に、ブリーラムに必殺カウンターをぶちかまされちゃったりする・・

・・フ〜〜ッ・・

・・ハーフタイムには、そんなため息ばかりが出ていたよ・・

・・でも・・

・・そう、後半は、ゲームの流れが、ガラリと変わるんだ・・

・・レッズ槙野智章がブチ込んだヘディング先制ゴールがあったから!?・・

・・いや、いや・・

・・わたしは、後半の立ち上がりから、ブリーラムのゲーム戦術イメージが(闘う意志が!?)、かなり攻撃的なモノへと高揚していったって感じていたんだ・・

・・ブリーラムのバンドビッチ監督も、こんなコトを言っていたっけ・・

・・ブリーラムは、決してブロック守備で「受け」に入るチームじゃない・・

・・我々は、あくまでも攻撃的な(ボールを支配するような!?)イニシアチブサッカーを標榜しているし、実際に自国リーグでは、そのイメージで人気なんだ・・

・・後半・・

・・そんな彼らは、たぶん、「このレッズならば、もっと前からいっても(自分たちのサッカーを前面に押し出しても!?)よい勝負ができるに違いないって感じていたんだろうね・・

・・それが、後半立ち上がりの、より攻撃的なイメージ転換のバックボーンあった(私は、そう思っていたんだよ)・・

・・でも・・

・・そんなゲームの流れが変容していくなかで、勝負師オズワルド・オリヴェイラの「魂」が功を奏することになるんだ・・

・・そうレッズが、セットプレーからのチャンスを逃さず先制ゴールをブチ込んだんだ・・

・・この、槙野智章がヘディングでブチ込んだ先制ゴールは、ブリーラムが前へ押し上げ始めたから生まれたというわけじゃない・・

・・だからこそオズワルドは、勝負の流れを「唐突に」変容できるセットプレーが、とても大事だと強調しているんだろうね・・

・・そして、その先制ゴールの後・・

・・たしかにレッズは、何度かの決定的ピンチに見舞われたけれど・・

・・ゲームの前後の動き(両チームの攻守の動き!?)が、ダイナミックに活性化したこともあって、レッズが、やっと自分たち本来のサッカーを表現できるようになったんだ・・

・・そう、やっと彼らが、本当の意味でゲームの流れの(勝負の!)イニシアチブを完全掌握できるようになったんだよ・・

・・そうなったら、もう、レッズのモノ・・

・・ゲーム戦術ではなく、本質的なサッカーの実力(志向するサッカーの内容!?)によって、ゲームの流れが自然と決まっていくのも道理だった・・

・・コラム冒頭の「紆余虚説」っちゅう表現・・

・・それは、そんなゲームの(勝負の)流れの変容があったからこそ表現だった・・

・・ところで・・

・・橋岡大樹がダイレクトでブチ込んだ3点目の演出家、汰木康也・・

・・良いネ〜〜・・

・・レッズの組織コンビネーションに、ものすごく効果的なアクセントを付けられる、スーパーなドリブラーじゃないか・・

・・もちろん、まだまだ守備はゆるいし、ボールがないところでのサポート(コンビネーションの流れのなかで自分が使われるというイメージ!?)も、ゆるい・・

・・でも、磨けば、ダイヤモンドの輝きを放つに違いないって確信させられる・・

・・数日前のコンサドーレ戦で、その攻守ハードワークに取り組む、強烈な闘う意志(勇気)にビックリさせられたマルティノスもそうだけれど・・

・・いまのレッズ攻撃に「個のアクセント」をプラスできる選手が出てきたことは、とても、とてもポジティブだよね・・

・・あっと・・そのマルティノス(この試合では外国人枠の関係で登録外)・・

・・彼は、「オズワルド・マジック」によって再生され始めているのかな・・

・・また汰木康也は、同い歳の柴戸海から、ポジティブな刺激をもらいましょう(柴戸海のプレー姿勢を見習うべき!)・・

・・とにかく・・

・・やっぱり、いいね〜・・

・・希望あふれる明日を感じられることは・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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