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2019_ACL準決勝_2・・大槻毅レッズの「カタチ」・・「何か」が弾け、次の段階へのステップアップが進行しつづけている!?・・(広州恒大vsレッズ、0-1)・・(2019年10月23日、水曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
ヨ〜〜シッ!!!
    
その瞬間、エスパルス戦でのスーパーゴールが脳裏をよぎった。
    
それについては、この「Jコラム」を参照してください。
    
とにかく、橋岡大樹&興梠慎三のコンビによる、スーパーなクロス&ヘディングゴールは、鮮明なカタチ(イメージシンクロ!)を為している!?
    
そのエッセンスは・・
    
・・相手マーカーの視線を盗む(興梠慎三の)タメ・・
    
・・そのタメからの、相手マーカーの「眼前スペース」へ飛び出していく爆発ダッシュ・・
    
・・そして、そのダッシュをイメージした橋岡大樹からの、測ったように相手マーカーの「眼前スペース」へ飛んでいくラストクロス・・
    
ホント、鳥肌が立った。
    
ということで、そんなアイキャッチ(コラム導入部)から・・
    
このゲームのテーマを、こんなふうに設定しようかな。
    
それは・・
    
大槻毅監督がリードした、「攻守のバランス感覚」を、とても鋭く研ぎ澄ました闘い方イメージ(ゲーム戦術)の徹底。
    
要は・・
    
そう、安定したブロック守備を絶対ベースに、「行く」ところは、勇気をもってサポートに押し上げていく・・ってな闘い方イメージ。
    
もちろんそこじゃ・・
    
変に、注意深「すぎる」仕掛けプロセス等ではなく、あくまでも、「行く」トコロは、フッ切れた勇気ポテンシャルを爆発させるんだ。
    
そして、言わずもがなの、忠実で素早い「攻守の切り替え」。
    
そんなレッズの、メリハリの効いた闘い方には、覚醒した自信と確信があふれていたゼ。
    
それにしても、広州恒大。
    
彼らの攻めは、まさに「外国人スター頼り」だよね。
    
組織的なコンビネーションによるスペース攻略プロセス(そのイメージ!)など、影も形もなく、単に「足許パス」ばかり。
    
そして、「そこ」から、個の勝負を仕掛けていくんだ。
    
まあ、個の勝負とはいえ、前線のブラジルトリオの「なか」では、(ヤツらにしか分からない!?)最終勝負コンビネーションのイメージはあるんだろうけれど・・。
    
ところで、これまでに、もう何度もコメントしてきたけれど・・
    
自国選手たちで守り、前線の外国人選手に「ボールを供給する・・」なんていう「イタリア的な勝ちパターン」の追求じゃ、決して、国として「強くならない」と思うよ。
    
もちろん広州恒大は、「それ」で大きな成果を挙げているんだろうけれど、一国全体のサッカーレベル(哲学的な発想ベース!?)は、それじゃ、良くならないと思うんだ。
    
イレギュラーするボールを足で扱うことで、不確実なファクターが山積のサッカーだからこそ、選手たちには、究極の「主体的な自由」が求められるんだよ。
    
それが・・
    
まあ、ホントに短期間で、全体的な(一国の!)サッカーレベルの底上げに成功し、結果まで残しつつある、次回WMホストの「カタール」を参考にした方がいいかもネ。
    
まあ、老婆心だけれど・・サ。
    
あっと、試合・・
    
もちろん、わたし「も」、かなりテンパッて観戦していたさ。
    
例えば前半・・
    
タリスカの、足での決定的シュートと(2本)、ヘッドでの危険なシュートでは、お恥ずかしながら、完璧にフリーズしていたし・・
    
ファブリシオと阿部勇樹の、とっても惜しいキャノンミドル弾シーンでも、フリーズしちゃった。
    
それにしても、あのミドル弾は惜しかった。またファブリシオは、後半にも、惜しいミドル弾をブチかましていたよね。
    
ミドル弾という、ある意味、不確実な(不確実に過ぎる!?)チャレンジについては・・
    
これも、コーチの「バランス感覚の一環」という発想なんだろうけれど・・
    
そう、確信(確度)と蛮勇のバランス・・
    
まあ、そのポイントについて「も」、大槻毅さんの、バランスの執れた「心理マネージメントのウデ」に期待するしかないよね。
    
次のポイントが・・
    
決勝ゴール後にレッズが魅せつづけた「粘りディフェンス」。
    
その「粘りマインド(闘う意志)の積み重ね」には、アタマが下がった。
    
「そこ」には、これから臨む最終ステージ(決勝)へ向けて、脳内イメージタンクに、ものすごくポジティブな「体感チャージ」という、何ものにも代え難い「価値」があったと思う。
    
そう、自信と確信レベルの高揚・・
    
それと・・
    
このゲーム全般に言えたことだけれど・・
    
選手たちの、ボール絡みプレーの「実効レベル」が素晴らしかったという特筆ポイント。
    
そう、レッズ選手たちは、攻守にわたり、自信をもってリスクへもチャレンジしつづけたんだ。
    
例えば、狭いスペースでの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションとか・・
    
味方ボールホルダー(次のパスレシーバー)からの勝負パスをイメージした、勝負フリーランニングを忠実に繰り返すとか・・
    
もちろん、スペースを攻略したら、躊躇なく個の勝負をブチかましていくとか・・
    
そう、そう・・
    
先制ゴールシーンで橋岡大樹がブチかました、タテへの突破ドリブルは、まさに「それ」だった。
    
そんな積極的なマインド(勇気あるリスクチャレンジマインド)があるからこそ、ミスしても、次のプレーへのネガティブな影響など皆無。
    
だから、変に「消極的」になること等ないし、決定的なピンチシーンでも、効果的な「最後の半歩」を出しつづけられる。
    
まあ確かに、ボール絡みの「攻守実効プレーの内実」を言葉で表現するのは簡単じゃない。
    
とにかく私は、レッズ選手たちの「魂の闘い」を観ながら、そんな、自信&確信プレーのコノテーション(言外に含蓄される意味)に思いを巡らせていたのさ。
    
まあ、不確実なサッカーだからこそ、「究極の心理ゲームだ・・」っちゅうことなんだろうね。
    
さて・・
    
ACLでのレッズ・・
    
究極の「忍耐プレー」でしのいだり、全員が「攻守にわたって爆発したり」を繰り返しながら、しっかりと生き残ったことで、「何か」が大きく花開こうとしている・・ように感じる。
    
もちろん「その背景」には、元々ハイレベルな「レッズの総合ポテンシャル」があるんだろうし、大槻毅さんのストロングハンドというバックボーンもあるんだろうね。
    
さて・・
    
ということで、いまのレッズのサッカーだけれど・・
    
わたしは、「何か」が弾けながら次の段階に進んでいる(進化&深化している)・・ってな印象を受けているんだ。
    
そう、大槻毅レッズが、確固たる「カタチ」を持ちはじめているってね。
    
まあ、そのテーマについては、これからも注視していきましょう。
    
とにかく、目の醒めるような素晴らしい勝利を収めたレッズに、乾杯っ!!
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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