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			 2019_ACL・・あれほどの劣勢から、自分たちのサッカー(攻守の勝負イメージのシンクロ状態!)を取り戻せたことには大きな意義がある・・(レッズvsチョンブク、0-1)・・(2019年4月9日、火曜日) 2019_ACL・・あれほどの劣勢から、自分たちのサッカー(攻守の勝負イメージのシンクロ状態!)を取り戻せたことには大きな意義がある・・(レッズvsチョンブク、0-1)・・(2019年4月9日、火曜日)
 
 
 たしかにレッズは、良くなっている・・ たしかにレッズは、良くなっている・・
 
 それが、わたしの体感コノテーション(言外に含蓄される意味)だったですかね。
 
 まあ、負けたことは残念ではあったけれど・・サ。
 
 ということで、良くなっているレッズ・・
 
 その一番のバックボーンは、何といっても、ボール奪取プロセスの「量と質」がアップしていることだね。
 
 だからこそ、次の攻撃でも、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが冴えわたり、そしてだからこそ、個の勝負プレーも活かせる。
 
 ただ・・
 
 そう、とはいっても、そんなレッズの「ポジティブ進化」を感じられるまでは、前半の25分を過ぎたあたりまで待たなきゃいけなかったんだ。
 
 その、前半25分あたりまでのレッズ・・
 
 もう、完璧に、チョンブクにゲームを支配され、何度も決定的ピンチに陥った。
 
 そんなレッズを観ながら、「このままじゃ、チームとして(メンタル的にも!)立ち直れなくなるかもしれない・・」なんて、心底、不安になったものだった。
 
 でも(後述)・・
 
 あっと・・その前にチョンブク・ヒョンデ(全北現代)・・
 
 たしかに彼らは、とにかく、強い。
 
 個々のスキル、パワー、高さ、スピード等など、そのどれをとっても、互角以上だと感じさせられた。
 
 だから、局面のデュエルに持ち込んじゃ、いけない。
 
 だって、誰もが観たとおり、局面デュエルでは、そのほとんどで競り負けてしまうわけだから。
 
 「もっと、守備アクションを連動させろっ!!・・次の攻撃では、もっと人とボールを動かせっ!!」
 
 それが、前半25分までのゲーム展開を観ながらの、わたしの「心の叫び」だったんだ。
 
 とにかく、そこまでは、「両チームには、こんなに差があるのか・・」って、ショックを受けるほど、レッズが押し込まれつづけていたんだ。
 
 ・・ボール奪取プロセスで、チョンブクの後塵を拝しつづけるレッズ・・
 
 ・・次の攻撃でも、まったくと言っていいほど「効果的な流れ」を演出できないレッズ・・
 
 ところが・・
 
 ここから、前述の、「でも・・」を受けて・・
 
 そう、前半25分あたりから、レッズが、実質的に「盛り返し」はじめるんだ。
 
 その絶対的バックボーン・・
 
 もちろんソレは、冒頭で述べた、チェイス&チェックと、次、その次を狙うボール奪取の勝負イメージが効果的にシンクロしはじめたことだったた。
 
 そんな、守備のダイナミズムが甦(よみがえ)ったからこそ、局面デュエルにも負けなくなった。
 
 たぶん・・
 
 自信と確信レベルがアップしたことで、勇気ポテンシャルが、何倍にも高まりつづけたっちゅうことなんだろうね。
 
 そして、当然の(自然な!?)成りゆきとして・・
 
 次の攻撃での、ボールがないところでのサポート(動き)の量と質もアップしていくんだ。
 
 そんなだから、彼ら本来の、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、本当の意味で効果的に「機能」しはじめるのも道理だった。
 
 そして・・
 
 そう、組織プレーの機能性がアップしていることで、そこに、より効果的に「個の勝負プレー」もミックスしていくっちゅうわけだ。
 
 ところで、オズワルド・・
 
 彼が、こんな興味深い内容をコメントしてくれた。
 
 ・・最近対戦したチームと比べ、このチョンブクは、様々な視点で、とても強いチームだと思う・・
 
 ・・そんな強いチームに対して、徐々にではあったけれど、しっかりと、自分たちのカタチを創りだせるまでにサッカー内容をアップさせられた・・
 
 ・・それは、レッズが良くなっていることの明白な証だと思う・・
 
 フムフム・・。
 
 そう、もちろん、私も、そう思う。
 
 たしかに負けはしたけれど・・
 
 ・・それでも、ゲームのなかで・・
 
 ・・チョンブクという強力なチームを相手に・・
 
 ・・あれほどの劣勢から(!!)・・
 
 ・・自分たちのサッカーを、自分たち主体で取り戻し・・
 
 ・・そして、まさに互角というゲーム展開にまで持ち直した・・
 
 ・・そんなグラウンド上の現象には、殊の外、重要なコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されているんだよ・・
 
 ということで、今日は、こんなところで・・
 
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 最後に「告知」です。
 
 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
 
 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
 
 
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
 
 自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
 
 
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
 
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