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2019_ACL準々決勝_3・・美しい質実剛健サッカーを展開した大槻毅レッズに乾杯っ!!・・(レッズvs上海上港、1-1)・・(2019年9月17日、火曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
・・前へ出ていくことで、自分たちの良さが出る・・
    
ゲームに臨むにあたって、大槻毅監督と選手たちが、チーム戦術的なディスカッションの末に、そんなニュアンスで一致したとか。
    
フムフム・・
    
要は、攻守にわたって、どんどんと前へ仕掛けていく「積極的な攻撃サッカー」のこと。
    
もちろん、その積極性は、守備(ボール奪取プロセス)にこそ如実に現れる。そして、その(前向きな!?)勢いが、次の攻撃の絶対ベースになる。
    
とはいっても・・
    
そう、このゲームでは、確かに前半立ち上がりの20分ほどは、勝たなければならない上海に、表面的には(!?)イニシアチブを握られていたような感じだった。
    
まあ、前からプレス守備をブチかましてくる上海に、より長い時間ボールの(ゲーム展開の)支配権を握られたっちゅうことかな。
    
でも・・
    
わたしは、そんな展開であるにもかかわらすぜ、まったく不安は感じていなかった。
    
そう、上海は、積極的に仕掛けていったけれど、実際には、レッズ守備ブロックのウラ(決定的スペース)を攻略できているわけじゃなかったからね。
    
そして、そんな立ち上がり時間帯でのレッズ攻撃は・・
    
たしかに、アバウトだったけれど、ロングボールを「うまく」使って攻め上がっていった。
    
それでも私は、そのプロセスを観ながら、とても強く感じていたんだ。
    
そう、そんな攻め上がりの「流れ」に関わってくるチームメイトたち動きが(3人目、4人目のサポートの動きが!)、これまでとは大きく異なっているってね。
    
だからこそ・・
    
冒頭で書いた、大槻毅監督と選手たちが共有した、「ゲーム戦術ニュアンス」に強くアグリーしていたっちゅうわけだ。
    
そう・・
    
前へ出ていかなきゃ、自分たちの良さが出ない・・!!
    
そして・・
    
徐々に「前へ出ていく勢い」をアップさせていったレッズが、本格的にゲームの「流れ」のイニシアチブを握りはじめるんだよ。
    
攻守ハードワークとリスクチャレンジを絶対ベースに、しっかりと、攻守にわたって「前へ出ていく」レッズの強者ども。
    
わたしは、そんな、攻守にわたる「前へのダイナミズム」に、これまでとは違う「闘う意志のパワー」を感じていたんだ。
    
まあ・・
    
そう、「戦術プランサッカー」がうまく機能せずに、前半でリードされるようなゲーム展開では、後半に完璧にフッ切れ、解放されたサッカーをブチかましていくようなコトが何度もあったけれど・・さ。
    
そう、そんな「解放サッカーマインド」が、このゲームじゃ、全体を通して底流にあったんだ。
    
だからこそ、そんなダイナミックサッカーを観ながら、「レッズの、今季最高サッカー・・」っちゅう、わたし自身の評価への確信が深まっていったっちゅうわけさ。
    
ところで・・
    
とても微妙なグラウンド上の現象だけれど、レッズの勢いが増幅していったバックボーンには、しっかりとした「スカウティングの効果」という側面もあったんだろうね。
    
例えば・・
    
両サイドゾーンでの相手のプレーの「特性」をしっかりと把握していたからこそ、両サイドバック(橋岡大樹と関根貴大)の攻撃参加が、殊の外エフェクティブだったとかネ。
    
大槻毅さんが、そんなニュアンスの内容をコメントしていたような・・
    
まあ、とにかく、このゲームでのレッズは、立ち上がりの20分も含め、全員の「闘う意志と積極サッカーのイメージ」が一つにまとまっていた・・と思う。
    
ところで、前述した、闘う意志の「高揚安定」という表現の意味合いだけれど・・
    
まず何といっても、「0対0」や「1対1」という引き分けの場合、レッズが勝ち進む・・という、ゲーム前の状況を考えなきゃいけない。
    
大槻毅レッズは、決して「守り切ろう」なんてしていなかったよね。
    
もちろん、相手のチカラを考えれば、いつ「交通事故の失点」を喰らってもおかしくないという現実があるわけだから、そりゃ、「勝ちにいく」しかない。
    
そう、前から出ていくレッズ・・
    
そして・・
    
そんな、積極サッカーへの強烈な意志は、先制ゴールが入ってからも、まったく変わらなかった。
    
彼らは、しっかりと「前へ出ていくことで」、二つ目のゴールを目指したんだ。
    
また・・
    
同点ゴールを奪われてからも、彼らは勝ち越しゴールを「積極的」に奪いにいった。
    
まあ確かに、最後の時間帯は、押し込まれたけれど、それでも、しっかりと「最後の半歩」を出しつづけることで、上海の仕掛けを、効果的に封じ込んでいた。
    
一つだけ・・
    
そう、セットプレーからのヘディングシュート「だけ」は、戦術プランやイメージをいかに鋭く磨いたって、偶発的に「やられてしまう」コトもあるんだよ。
    
とにかく、「あの」CKからのヘディングシュートが決まらなくて良かった。
    
ということで・・
    
わたしは、誰が何と言おうと、このゲームでレッズが魅せたサッカーが、彼らの「One of the Best」だったという主張は変えない。
    
もしかしたら、大槻毅さんにとっても・・!?
    
素晴らしくダイナミックな(動きが途絶えない)連動ディフェンスを絶対ベースに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが冴えわたる。
    
だからこそ、両サイドバックのドリブル勝負も冴えわたる。
    
とにかく・・
    
とても、とても美しい「質実剛健サッカー」を展開したレッズに、乾杯!!
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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