トピックス
2019_アジアカップ_5・・立派な勝者メンタリティーで勝ち切った森保ジャパンに乾杯!!・・(日本vsウズベキスタン、 2-1)・・(2019年1月18日、金曜日)
まあ・・
ゲーム内容(イニシアチブ&チャンスの量と質!?)からすれば、森保ジャパンの順当勝利とするのがフェアな評価でしょ。
そして、決勝トーナメント1回戦の相手が、「あの」サウジアラビアに決まった。
フムフム・・
ところで、ウズベキスタンの先制ゴール・・
ホント、スゴかったね~、そのシュートを「流し込んだ」ショムドロフ。
右サイドで、マークする槙野智章を(スピードで!)ブッちぎってタテパスを受けた彼は、カバーリングに入ってきた三浦玄大も、スッと切り返して中へ切れ込んでいったんだ。
そして、落ち着きはらった右足アウトサイドで、完璧な「コントロールシュート」を日本ゴール右端に流し込んでしまう。
必殺カウンターからの、天才的な「ゴールへのパス」。
まさに、カウンターに定評あるウズベキスタンの面目躍如といった一発だった。
その、レベルを超えて危険なカウンターのメインアクター(キーになる担い手!)の一人が、このショムドロフっちゅうわけだ。
そんなウズベキスタンだったけれど・・
カウンターという視点では、森保ジャパンも、決して負けていなかったんだよ。
そう、日本でも、伊東純也とか武藤嘉紀といった、素早くタテへ仕掛けていける人材(飛び道具!?)が気を吐いていたんだ。
だから・・
ボール奪取からの「素早いタテへの仕掛け・・」という視点では、互角だったとも言えそうだ。
また・・
両チームともに、全体的なゲーム支配や、スペースを攻略していく組織的な仕掛けプロセスでも、目立ったイニシアチブを把握できていなかったというのも事実でしょ。
フ~~ッ・・でも、まあ・・
森保ジャパンが、そんな、互角のポールポゼッションのなかでも、組織的な仕掛けプロセスの内実で上回っていたのは確かなコトだったよね。
その優位性の骨格を為していたのが、伊東純也、室屋成を中心にした右サイドからの仕掛け。
もちろん、その仕掛けプロセスの実効レベルをアップさせられたのも、とてもスマートな「ポジショニングバランス・オリエンテッド守備ブロック」が機能していたから他ならない。
そう、オマーン戦コラムでも書いたけれど、スマートな「受け渡し」や、それをベースにする全員のボール奪取イメージが、とても効果的にシンクロしつづける「質実剛健フットボール」。
とにかく彼らは、ウズベキスタンの「カウンター抑制」も含め、「どこでボールを奪い返すのか・・」というイメージを着実に「シェア」できていたんだよ。
だからこそ、そこからの組織オフェンスも、うまく機能させられていたっちゅうわけだ。
それにしても・・
冒頭で書いた、ショムドロフのカウンター先制ゴールの3分後に森保ジャパンがブチかました、粘りのサイド攻撃(同点ゴール!)は特筆だった。
そう、室屋成の(勇気あふれる!)粘り強い突破からのクロスを、武藤嘉紀がヘッドで同点ゴールをブチ込んだシーンだよ。
そこでは・・
武藤嘉紀が魅せた、最後の瞬間に、相手マーカーの「眼前スペース」への飛び出す、決定的なボールがないところでの爆発アクション「も」素晴らしかったんだ。
たしかに、その動きに対応した相手ディフェンダーの最終勝負マーキングもよかったけれど、結局は、武藤嘉紀がフリーでヘディングをブチかませたんだ。
やっぱり、最後の瞬間での「爆発アクション」は、「何か」を生み出すよね。
ここでは、相手の対応アクションが「行き過ぎた」ことで(!?)、逆に武藤嘉紀がフリーになったという現象(ボールの軌道を見極める武藤嘉紀の冷静な判断に乾杯!!)。
まあ・・
もちろん、そこは、不確実な(理不尽な!?)サッカーだから・・
勝負イメージが(アタマのなかが!)空白で、足が止まっていたにもかかわらず、偶発的に、ベストクロスボールに「ありつける」ようなコトもあるわけだけれど・・サ。
フンッ・・
あっと、その武藤嘉紀だけれど・・
前半12分のチャンスシーンでも、右サイドからの「ニアポスト・クロス」をイメージし、最後の瞬間に、その決定的ニアポストスペースへ、ベストタイミングの「爆発スプリント」で入ったよね。
たしかに、惜しくもゴールにはならなかったけれど、わたしは、そんな武藤嘉紀の「強烈な意志」に対して、心からの拍手をおくっていた。
そう、偶然と必然が激しく交錯する不確実なサッカーだからこそ、自分主体の「意識と意志」こそが決定的に重要になってくるんだよ。
だからこそ、選手たち自身が考え、勇気をもって(強烈な意志で!!)アクションしていくことが、進化&深化していくための決定的に重要なファクターなんだ。
あっと・・蛇足・・
ということで、最後に・・
チト迷ったけれど・・
この先発メンバーから、森保ジャパンにとって「価値あるバックアップ選手」であることを証明した選手についても、何人かピックアップすることにしました。
まあ、あくまでも、この試合でのプレー内容(闘う意志!?)という視点をベースに・・ネ。
それは、(ボランチとしての!)塩谷司、室屋成、伊東純也、そして武藤嘉紀。
ということで、これから、サウジアラビアvsカタール戦をじっくりと観察・分析しようと思います。
では、また・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか~~・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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