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2019_コパ・・森保一さんのことだから、この敗戦を、これ以上ないほど貴重な「学習機会」として活用し尽くしてくれるでしょ・・もちろん日本サッカーのためにね・・(日本vsチリ、0-4)・・(2019年6月18日、火曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
まあ・・、仕方ない。
    
最後は、失点の数で「ネガティブ印象」が深まってしまったけれど、決してその結果は、両チームの、実質的なサッカー内容を正確に反映したものじゃなかった。
    
まあ、そのコトについては、観られていた方々もアグリーだと思いますよ。
    
そう、森保ジャパンは、世界トップに対して、立派なチャレンジングサッカーを展開したんだ。
    
この、世界トップへの立派なチャレンジ・・という印象のバックボーン・・
    
もちろんそれは、U20W杯において影山雅永ジャパンが魅せた立派な存在感、トゥーロン大会での(特に、6-1で勝利したチリ戦)横内昭展ジャパンの大成功、そして、これまでの日本フル代表トレーニングマッチなどのことだよ。
    
日本の、それぞれの代表チームは、しっかりと世界トップとの最後僅差が縮まっていることを体感させてくれたんだ。
    
この、「世界トップとの最後の僅差・・」っちゅうテーマについては、かなり以前に、「The Core Column」シリーズで発表した「このコラム」をご参照あれ。
    
そして、その最後の僅差が、着実に縮まってきているという事実を、今日のゲームで「も」、確かに体感させてもらったというわけさ。
    
今回のコパアメリカ・・
    
まさに、フル代表のギリギリのぶつかり合いって感じの南米列強に対して、我らが森保ジャパンは、オリンピック候補が主体になった(プラス、オーバーエイジ!?)チームだよね。
    
でも、「2列目の若手代表チーム」という印象は、ほとんど、ない。
    
前述した、ここ最近の国際大会において「それぞれの代表チーム」が魅せつづけている、実効ある活躍(美しい質実剛健サッカー)。
    
とにかく、日本サッカーの「全体レベルの着実な底上げ」という事実を体感しながら、ハッピーな情緒に包まれている筆者なのだよ。
    
その意味で、田嶋幸三会長をトップとする、サッカー協会による様々な強化プログラムの着実な進展に対して、敬意を表します。
    
そんなコトを書きながら、周りのノイズが連想できちゃったりして・・
    
えっ!? 4点もブチ込まれたのに・・ってな感じ!?
    
たしかに・・
    
でも、本格的にスペースを突かれて(守備組織が振りまわされ、崩されて!?)奪われた失点は、「1.5本」くらいだったでしょ。
    
それ以外は、セットプレーとカウンター。
    
それでも、それが実力の「差」を如実に現しているコトも確かな事実でしょ・・って!?
    
まあ、その通り。
    
たしかに、「世界トップとの最後の僅差」は、まだまだ厳然と「そこ」にある。
    
でも・・サ・・
    
前述したように、その「最後の僅差」が、着実に縮まっていること「も」確かな事実なんだよ。
    
ここ最近の国際大会で、その事実を、日本が体感できていることには、ものすごく大きな価値があると思うわけさ。
    
そんな、日本サッカー進展へのポジティブ・インフルエンスという視点・・
    
まあ・・イメージというか・・
    
とにかく「ポジティブで前向きな情緒」によって生み出される心理・精神エネルギーは、何ものにも代え難い、将来につながる大きなポテンシャルを秘めている・・というコトが言いたかった。
    
あっと・・ゲーム・・
    
そう、「前向きな情緒」のバックボーン・・
    
何といっても「それ」は、森保ジャパンが、繰り返し、立派な仕掛けをブチかましていったことでしょ。
    
もちろん守備も、立派だったよ・・
    
でも、どうしても「最後の瞬間」に、眼前スペースへ走り込まれたり、ラストパスを出されたり、はたまたドリブル勝負で「やられ」ちゃったりしたわけだから、その内実は、「学習機会」というニュアンスの方が強いよね。
    
それに対して攻撃は、とてもフッ切れた勝負をブチかましていけた・・と思うんだよ。
    
数えただけでも・・
    
そう、上田綺世が4本、久保建英が1本っていう、明確な「ゴール機会」を創り出したわけだから。
    
この決定的チャンスだけれど・・
    
上田綺世の場合は、パスコンビネーション(ラストパスやラストクロスなど)によって、久保建英の場合は、まさに才能を象徴するドリブル突破からだった。
    
久保建英について・・
    
たしかに、ドリブルは潰されてしまうシーンがつづいたけれど、それは、それで、「あの」強者チリが、彼のコトを研究していたことの証という視点もあるでしょ。
    
でも、彼のパス能力は、徐々に、代表チームでも、信頼を勝ち取りはじめていると感じた。
    
フムフム・・
    
とにかく、これまでの世界トップとの対戦では、あまり観られなかった、世界トップ強者ディフェンスのウラの決定的スペースを突けたという事実は、重い。
    
とはいっても・・
    
チリは、攻守にわたって、確かな「違い」は魅せつづけていたよね。
    
トゥーロン大会の決勝(ブラジル戦)でも書いたけれど、やはり「攻守の」局面デュエルにおける、パワー、スピード、高さ、スキルの「僅差」は、たしかに、まだ乗り越えられていない厚い壁なんだ。
    
また・・
    
そんな、フィジカル&テクニックの「物理的な差」以上に、局面勝負イメージを、しっかりと「シェア&シンクロ」させられているチリの実力を認めなきゃいけないよね。
    
そう、局面勝負プロセスにおける発想力(イマジネーション)の、チーム内での浸透度。
    
それもまた、伝統の為せるワザなんでしょ。
    
だからこそ・・
    
森保ジャパンにとって、こんなギリギリの勝負マッチこそが、最高の「学習機会」だと思うわけだ。
    
あっと・・
    
そうそう、チリがブチかましつづけた、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・
    
そこじゃ、足許パスを回す「ボールの動き」じゃなく、あくまでも、ウラのスペース攻略がイメージされつづけていたという特筆ポイントもあった。
    
まあ、それもまた、世界トップの証っちゅうわけだ。
    
最後に・・
    
ダゾーンのカメラワーク。
    
もちろん「現地スタッフ」による映像作りなんだろうね。
    
だから、全体的なカメラワークが、寄り過ぎ。
    
まあ、時間を追うごとに、よくなってはいったけれど、部分的にはフラストレーションを溜めるシーンも多かった。
    
それって・・
    
「個の勝負」に偏りがちな(!?)南米サッカーの特長(発想ベース)が、反映されている!?
    
あっ・・でも、このチリ代表は違ったけれど・・
    
フムフム・・
  
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最後に、新規の「告知」です。 
   
  - 昨日(2019年6月10日)から、「The Core Column」を、カリオカ(ラモス瑠偉)との対談というカタチで再スタートしています。
     
  - まあ、私の自伝である「My Biography」については、まだ再スタートは切れていないけれど・・。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と考えている次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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