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- 2019_J_入れ替え_1・・ほんの小さなトコロでのせめぎ合いの積み重ねが、最後に効いてくる!?・・また、数字的なアドバンテージとされるモノについても一言!?・・(アルディージャvsモンテディオ、0-2)・・(2019年12月1日、日曜日)
- モンテディオの木山隆之監督・・
・・アルディージャが攻め上がってくると予想したのですが、実際は、ブロック守備を敷かれ、逆に我々が攻めさせられたシーンもありました・・
・・とにかく前半は、両チームにとって、煮詰まらない展開だったと思います・・
・・でも後半は、(勝たなければならない我々だから!?)パワーを掛けて勝負に出たつもりです・・
木山隆之監督が、そんなニュアンスの内容をコメントしていた。
ところで、J1参入決定戦・・
そのシステムは、ご存じのように、リーグでの最終順位が上のチームに、「数字上」のアドバンテージが与えられる。
だから、参入決定戦へ、クビの皮一枚で生き残った(6位)モンテディオは、「J1のビリ3位との決定戦」も含めて、全戦アウェーということになる。
もちろん、引き分けはホームチームが勝利というルールは変わらない。
だから下位のアウェーチームは、とにかく勝たなきゃいけない。
でも、その「事実」を、別な視点から観てみると・・
下位のアウェーチームは、「目標は明確・・だから、やるコトも、おのずと決まってくる・・」というクリアな立ち位置だから、心理・精神的にも、はじめから「フッ切れて」いる!?
そこじゃ、チームメイトに分かってしまう「攻守のアリバイプレー」など、出来るはずがない。
そんなコトをしたら、すぐに、「人間性までも疑われてしまう」でしょ。
そうなんだよ・・
そんな、心理・精神的バックボーンこそが、前述した数字上のアドバンテージって、本当に「アドバンテージなのかい??」っていう、私の疑問符のバックボーンなんだ。
アルディージャの、高木琢也監督・・
彼も、その、理論上のアドバンテージについて、心理マネージメント的な取り扱いに苦慮していたことを匂わせていたよね。
・・数字的には、たしかにアドバンテージではあるのですが・・
・・私は、この一週間ずっと、「ドローで勝ち進むのではない・・」って、言いつづけたんですよ・・
・・でも、結局は、響かなかった!?・・
高木琢也監督は、「とにかく、セカンドボールを奪えなかった・・」と、的確な、自身の観察イメージを吐露していたっけね。
そう、まさに、その「局面デュエルの内実」で、アルディージャは、かなり「やられて」いたんだ。
そのこともあって(!?)、ゲーム全体を通しても、アルディージャが創り出した「ゴール機会」は、皆無に等しかったんだよ。
それに対してモンテディオ。
彼らは、自分たちの実力を明確に体感し、把握ているからこそ(!?)、ものすごく忠実に、攻守ハードワークをブチかましつづけるんだ。
そして、攻守にわたって、「行く」ところは、勇気をもって、リスクにもチャレンジする。
失敗しても・・ミスっても・・まったく、彼らの闘う意志が減退することがない。
もちろん、アルディージャ選手だって、充実した「闘う意志」は魅せてくれたさ。
でも、何か、こう、「一味足りなかった・・」と、感じていたのも確かな事実だった。
そう、だからこそ、冒頭のテーマを引っ張り出したっちゅうわけさ。
・・数字的なアドバンテージは、逆に、悪魔のワナになり得る!?・・
まあ、サッカーの世界じゃ、言い古された現象ではあるけれど・・ネ。
ところで・・
モンテディオ山形の木山隆之監督と、同じく第1戦(徳島vs甲府)を突破した、徳島ボルティスのスペイン人監督、リカルド・ロドリゲスについて、ヴェルディを追い掛けてアップした観戦コラムで、採りあげたことがあった。
もちろんヴェルディ主体のコラムではあるけれど、最後のパートで、両監督を採りあげた。
ご興味があれば、木山隆之監督は「こっち」、リカルド・ロドリゲス監督は「あっち」のコラムをご参照あれ。
へへっ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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