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- 2019_なでしこ_EAFF_2・・韓国が魅せた感動的な闘う意志に乾杯!!・・(韓国vs日本、0-1)・・(2019年12月17日、火曜日)
- やった〜〜っ!!・・オメデト〜ッ・・
EAFF初戦の中国戦で立派なサッカーを魅せた高倉麻子監督は、世代交代という難しいテーマへの取り組み、そして来年のオリンピックへ向けて、とても良い仕事をしていると思う。
あっ・・
実は、風邪をひいたらしく、熱を出してしまったんですよ。
まあ、とはいっても、このfeverが、熱いコラムにゃ、つながらない。
ということで、とにかく気付いたポイントだけを簡単に。ブルブル・・
その、もっとも注目したいポイントとは・・
・・あれだけゲームを支配しながら、それが、ゴール機会(決定的チャンスメイク!)に、うまくつながっていかなかったという視点・・
その要因の最たるモノは、もちろん韓国がブチかます、レベルを超えた闘う意志に支えられた、忠実で粘り強い、組織的な連動ディフェンス。
彼女たちは、いくら「なでしこ」にボールを支配されていようと、決してメゲることなく、追い掛けまくり、(特に守備で!)数的に優位なシチュエーションを創りだしつづけるんだ。
それは、とても感動的な「ガンバリ」ではあった。私は、深くレスペクトします。
対する、なでしこの攻撃。
たしかにボールをしっかりと動かしながら、ゲームのイニシアチブは握れている。
でも・・
そう、もう一つの重要な「動きファクター」である「人の動き」が、うまく連動しないんだよ。
あっと・・
ここでは、最終勝負を仕掛けていくプロセスでの連動性をテーマにしている。
中盤での組み立てでは、まさに見事な、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが冴えわたっていた。
でも、最終勝負の仕掛けプロセスで、決定的スペースを、うまく攻略できない。
スピードとパワーでは、(後半から登場した小林里歌子は除いて!?)韓国に一日の長がある。
だから、個のドリブル突破は、ままならない。
だからこそ、中盤では機能していた、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを、最終勝負プロセスでも、もっと強烈に「イメージング」しなきゃいけない。
そんな「強いイメージング」を、何人かが共有できていれば、確実に、相手ゴール前の決定的スペースを攻略できるものさ。
あっ・・言いたかったコトは・・
決定的スペースをブチ抜くようなダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、もっとも大事なファクターは、やっぱり「パスを呼び込む決定的フリーランニング」というコトなんだ。
そう、人の動き・・
それが、忠実に繰り出せていれば、前述した、イメージングの共有だって自然と出来上がってくるモノなんだよ。
ここまで書いて・・
たしかに、そんな「なでしこ」の課題も見え隠れしてはいたけれど、やっぱり、前述したように、「超」がつく気合いの乗った韓国女子の攻守ハードワークが、もっとも大きな要因だったのかもしれない・・なんて思い返していたよ。
全体的な流れとしては、「なでしこ」が、何度も、ウラ攻略コンビネーションを成就させ「かけて」いたわけだからね。
でも、その決定的スペースには、常に、闘う意志150%の韓国選手が、カバーリングに入ってきていた。
ということで、あれだけのポゼッションでゲームを支配していながら、うまくゴール機会を創りだせなかったというグラウンド上の現象をベースに、その要因を探ってみたのでした〜。
まあ・・
そう、いつも書いているように、サッカーの絶対ベースは守備にあり・・だからさ。
変なコラムになりかけている。
明日の日韓戦でも、気合いで後れを取ったら、大変なコトになるかもしれないね。
サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だからさ・・。
ということで、feverもあるので、今日は、このあたりで・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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