トピックス
- 2019_J2_第12節・・久々の勝利を飾ったからこそ、逆に、後半の不甲斐ないプレー姿勢に憤りを感じていた・・(ヴェルディvs長崎、2-1)・・(2019年5月5日、日曜日)
- さもありなん・・
ゲームを見終わって、まずそんな感想がアタマのなかを駆けめぐった。
要は・・
後半、その34分に、長崎に「追いかけゴール」を決められてからのヴェルディが、全精力で攻め上がってくる長崎を、効果的にコントロールできなかったことに対する不満。
そんな勝負プロセスを観ながら、直近3試合のうち、2試合で、リードを守り切れずに引き分けに持ち込まれてしまったというゲームの「内実」が、何となく目に浮かんだっちゅうわけさ。
その後半だけれど・・
前半と同様に、立ち上がりは、前からプレス守備を繰り出すヴェルディがゲームを支配した。
そして7分に追加ゴールをブチ込むんだ。
佐藤優平の、まさにスーパーな直接フリーキック。
その後は、これまた前半と同様に、拮抗したゲーム展開がつづくんだよ。
でも・・
そう、前半もそうだったけれど、幸先のよい先制ゴール(前半4分)の後、ある程度の時間はヴェルディ優位の展開がつづいたんだ。
そして、時間の経過とともに、徐々に長崎にイニシアチブを握られはじめたっちゅうわけだ。
とても微妙な評価ではあるけれど、そんなゲームの流れの変容については・・
長崎の「前への勢い」が増幅し、逆にヴェルディの守備でのチェイス&チェックの勢いが減退したとも言えそうだね。
とはいっても、2点リードしたヴェルディが、勝負プロセスのイニシアチブを握っているのは確かな事実だし、選手たちのプレーにも、ある程度の「余裕」が感じられた時間帯だった。
やはり、「2点目」が、とても大きな意義をもっていたっちゅうことでしょ。
でも・・
そう、後半34分に長崎に「追いかけゴール」を奪われ、1点差に詰め寄られたヴェルディは、どんどんと押し込まれるようになっていったんだ。
それどころか、後半ロスタイムに入った瞬間には、誰もが、「アッ・・同点だ!」ってフリーズするような決定的ピンチにも襲われた。
私も、「あっ・・同点ゴールだっ!」って、鳥肌が立ったよね。
そのヴェルディ・・
2点のリードを奪ったときは、余裕をもってゲームをコントロールしながらタイムアップを待つような「大人のやり方」を期待していたんだけれど・・。
でも、徐々にイニシアチブを握られてゲームを支配されるようになっていくなかで、CKから「追いかけゴール」をブチ込まれちゃうんだよ。
そして・・
そう、前述したような、まさに「ジリ貧」の様相で、長崎に押し込まれつづけるんだ。
とにかく、最後の20分間は、長崎の方が「一人か二人、多いんじゃないか・・」なんていう妄想まで抱かされてしまったよ。
もちろん、そのバックボーンは、長崎の「攻守ハードワークとリスクチャレンジ」が、レベルを超えてダイナミックだったこと。
対するヴェルディは、攻守にわたって足が止まるスタンディングサッカーへと、「押し込まれ」ていったんだ。
まあ、それは言い過ぎかもしれないけれど、とにかく、セカンドボールを、あれほど圧倒的に支配されちゃ、まったくサッカーにならないも道理だったんだ。
・・守備ブロックが下がり過ぎ・・そして選手は、ボールを無為に目で追うだけ・・
・・また次のパスレシーバーへ寄せるにしても、まさにぬるま湯の勢いなんだ・・
そんな風に、ヴェルディのプレー姿勢はまさに、「後ろ向き」そのものだった。
そんな「ネガティブ状態」を脱却し、ペースを奪い返すためには・・
まず何といっても、連動ディフェンスの勢いを(選手たちのイメージとして!)2倍にも3倍にも高揚させなきゃいけない。
そして、長崎のボールの動きに対して、つづけざまに、強烈なプレッシャーをブチかますんだ。
そこでは、一人の例外もない全員が、より強い「マンマーク」をイメージする。
そして長崎が、楽にボールを動かせないように、強烈な守備プレッシャーブチかます。
そう、あんな「ジリ貧の展開」になったら、もう全力で、「泥臭く、迫力満点のデュエル」をブチかましつづけるしかないんだよ。
でも・・
そう、ヴェルディは、「虎の子の一点リード」を守り切ろうとした。
長崎の仕掛けプロセスに「対応・反応」するだけのディフェンスに終始したんだ。
そこでの印象は・・
・・誰一人として、次、その次の長崎のパスを予測しようとしていなかった・・
まあ、一人が、予測ベースで次のパスレシーバーへ寄せていっても、周りのチームメイトが、そのアクションに連動しなきゃ意味がない。
そんなこんなで、結局ヴェルディは、まさに「様子見」ってな受け身で消極的なマインドに落ち込んでいったというわけさ。
後味が悪いこと、この上ないよな〜〜・・
まあ、とはいっても・・
前後半ともに、前からプレス守備をベースにした、とてもダイナミックな組織サッカーを魅せてくれたし、久しぶりに「勝ち切る」こともできた。
それは、それで、ホワイト・ヴェルディにとって、ものすごく価値のある勝利だったと思いますよ。
第4節での、栃木SC戦では、とても内容のある闘いを披露したホワイト・ヴェルディ。
だから私は、大いに期待していたんだ。
でも・・
そう、その後は、鳴かず飛ばず・・
でも今日のゲームでは、これまでの大きな課題だった2点目(追加ゴール)を奪うことで、しっかりと勝ち点3をゲットできた。
それは、ホワイト監督の、優れた心理マネージメントも含めて、チームに明るい心理エネルギーを吹き込むに違いありません。
まあ、ホワイトさんのウデに期待しましょう。
あっと・・ところで・・
最後に、ヴェルディGK上福元直人について、一言だけ。
たしかに、多くのスーパーセーブでヴェルディーを救ったシーンも多い。
でも、相手セットプレーに対する「あの飛び出し」は、ホントにいただけない。
皆さんも、後でビデオで確認して下さい。
後半の、長崎CKでは、二本もつづけて、「ゴールマウスを飛び出したのに、まったくボールに触れなかった・・」っちゅう、あり得ないシーンがあったんだよ。
最初は、ギリギリの守備アクションで事なきを得たけれど・・
二つ目のCKでは、飛び出した上福元直人がボールに触れなかったことで、長崎が、「追いかけゴール」を奪うことになったんだ。
GKは、相手ハイボールに対して、ゴールマウスを飛び出したら、絶対にボールに触らなければならないんだよ。
これは、絶対的なルールなんだ。
そこでは、言い訳など、許されない。
ヘネス・ヴァイスヴァイラーが、こんなコトを言った。
・・いいか、GKは、マウスから飛び出したら、絶対にボールに触らなきゃいけないんだ・・
・・もし触れなかったコトに対する言い訳を許したら、まさにドツボにはまる・・
・・だから、そんなシーンでは、極端な原因がないかぎり、「ウルサイッ!・・言い訳するな・・飛び出してボールに触れなかったら、それは、例外なくオマエの責任なんだ・・」って厳格に言い渡さなければならないんだ・・
フムフム・・
とにかく上福元直人は、ビデオを見返し、そのシーンが、いかにチームにとって致命的な意味をもつモノだったかを、心して再確認しなきゃいけません。
あれほど、チームを救うスーパーセーブを連発している上福元直人だからこそ、そんな「バカげたミス」でチームを奈落の底へ突き落としちゃいけないんだよ。
ということで・・
ヴェルディが久々に勝利を収め、すこし「ホッ」としたことで、逆に、後半のサッカー内容とGKのミスに対する怒りが、フツフツと沸き上がるのを抑えきれなくなっている筆者なのであ〜る。
もちろん・・
それでも私は、あくまでも、ホワイト・ヴェルディをサポートしますよ。
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]